草間 璋夫(、1913年(大正2年)10月7日[出典 2] - 没年不詳)は、日本の俳優である。
来歴・人物
東宝の専属俳優。
1944年(昭和19年)公開の山本嘉次郎監督映画『加藤隼戦闘隊』など、戦時中から戦争映画に数本出演しており[4]、戦後は東宝特撮を始め、ジャンルを問わず数多くの作品に出演した。
1971年(昭和46年)、東宝専属制度廃止後も引き続き映画、テレビドラマに出演していた。既に故人とされるが、没年月日・死因などは明らかでない。
同じく東宝の専属俳優である加藤茂雄によれば、草間は1954年(昭和29年)公開の映画『ゴジラ』において、堤康久、鈴川二郎らと三重県鳥羽市での撮影中、「かまいたち」に遭い足を負傷し、同部屋であった堤が物語調にして周囲に語っていたという[6]。
趣味は野菜作り[4]。
出演作品
映画
テレビドラマ
- ウルトラシリーズ
- ウルトラQ
- 第8話「甘い蜜の恐怖」(1966年) - 村の自治関係者
- 第27話「206便消滅す」(1966年) - 206便乗客[注釈 1]
- 第28話「あけてくれ!」(1967年) - 重役・千葉(異次元列車乗客)
- ウルトラセブン 第8話「狙われた街」(1967年) - 町人(友里征二郎弔問客)
- 帰ってきたウルトラマン 第12話「怪獣シュガロンの復讐」(1971年) - 牛山画伯[4]
- ウルトラマン80 第26話「タイムトンネルの影武者たち」(1980年) - 殿様
- 快獣ブースカ 第39話「百トン旋風ワッショイ!」(1967年) - 町内会関係者
- 昔三九郎 第12話「たのまれ飛脚」(1968年)
- 魔人ハンター ミツルギ(1973年) - 松平(徳川の家臣)
- 第3話「悪魔の呪いを破れ!」
- 第12話「サソリ軍団全滅作戦」
- マドモアゼル通り 第15話「明日に向って泣く」(1973年)
- 剣客商売(1973年)
- 太陽にほえろ!
- 第54話「汚れなき刑事魂」(1973年) - 川島健太郎
- 第64話「子供の宝・大人の夢」(1973年)
- 第79話「鶴が飛んだ日」(1974年)
- 第115話「一枚の名刺」(1974年)
- 第279話「愛と怒り」(1977年)
- 放浪記 第8話(1974年)
- 怪奇ロマン 君待てども(1974年)
- 幡随院長兵衛お待ちなせえ 第21話「命果つる日」(1974年)
- 日本沈没
- 第5話「いま、島が沈む」(1974年) - 島民
- 第20話「沈みゆく北海道」(1975年) - 逃げ遅れた島民[注釈 1]
- 傷だらけの天使 第17話「回転木馬に熱いさよならを」(1975年)
- 大江戸捜査網 第3シリーズ
- 第72話「腰抜け武士道」(1975年)
- 第100話「替え玉脱獄作戦」(1975年)
- 第115話「渡世人 命の捨て場」(1975年)
- 第164話「撃滅! 江戸の黒い霧」(1976年)
- 第165話「涙の花嫁衣裳」(1976年)
- 第166話「王将に秘めた疑惑」(1976年)
- 第193話「危うし! 隠密同心」(1977年)
- 第202話「懐剣返上! 涙の対決」(1977年)
- 第222話「悪意なき幻の女」(1978年)
- 第239話「泥沼に咲いた女郎花」(1978年)
- 第242話「無差別殺人の陰謀」(1978年)
- 第250話「白昼に消えた死体の謎」(1978年)
- 第265話「殺意なき用心棒」(1978年)
- 第267話「笑いを売る謎の男」(1978年)
- 白い恐怖(1975年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風 第8話「入れ札女郎」(1975年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風II
- 第14話「女の通り雨」(1976年)
- 第31話「逆恨みの果て」(1976年)
- 第41話「盗人の仁義」(1977年)
- 隠し目付参上 第20話「怪談 お化けの皮は何枚か」(1976年)
- ご存知!女ねずみ小僧 第5話「いのちの峠七曲り」(1977年) - 側近
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風III
- 第14話「罠には罠を!」(1977年)
- 第21話「娘の幸福を!」(1977年)
- 第27話「浪人狩り」(1977年)
- 第29話「壊れた人形」(1977年)
- 第38話「隅田の風呂船」(1978年)
- 第39話「うしろの正面だァれ」(1978年)
- 達磨大助事件帳 第10話「復讐の果てに」(1977年)
- 江戸の渦潮 第11話「虹を渡る浪人」(1978年)
- 若さま侍捕物帳 第11話「参上!! 恐怖の妖刀」(1978年)
- 同心部屋御用帳 江戸の旋風IV
- 第1話「風と太鼓と風来坊」(1978年)
- 第8話「返ってきた雨傘・感動編」(1979年)
- 第13話「錆びた十手・人情編」(1979年)
- 第17話「若い狼たち・哀愁編」(1979年)
- ふしぎ犬トントン 第14話「ちょうだい! そのマイホーム」(1979年)
- 西遊記 第21話「豚教国 翠蓮王女いざ出陣!」(1979年)
- 伝七捕物帳 第7話「仇情けお六櫛」(1979年)
- 江戸を斬るIV 第13話「悲しみを越えて」(1979年) - 了庵
- 俺たちは天使だ! 第13話「運が悪けりゃ死刑台」(1979年)
- 江戸の激斗 第15話「傷だらけの二人」(1979年)
- 新・江戸の旋風
- 第5話「抜いた十手に情けは無用!!」(1980年)
- 第16話「殺しを見たこねずみ」(1980年)
- 第22話「十年振りの手口」(1980年)
- 第23話「源兵衛長屋に鶴が来た」(1980年)
- 第24話「はぐれ宿人質事件」(1980年)
- 西遊記II 第19話「偽西遊記 危機一髪」(1980年)
- 旅がらす事件帖 第5話「お助け米のお通りだぁ」(1980年)
- 同心暁蘭之介
- 第5話「根なし草の女」(1981年)
- 第6話「遠い国から来た女」(1981年)
- 第14話「父子十手」(1982年)
- 第26話「片腕の女」(1982年)
- 第33話「女賊が泣いた大川端」(1982年)
- 十津川警部シリーズ 日本一周「旅号」殺人事件(1983年)
- おさな妻 私を抱いて…16歳の初夜(1983年)
脚注
注釈
- ^ a b c d e f g h i j ノンクレジット。
- ^ 草間彰夫と誤記。
- ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、戸川署長と記述している[7]。
- ^ 書籍『東宝特撮映画大全集』では、視察団と記述している[11]。
出典
- ^ a b 東宝特撮映画全史 1983, p. 529, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 118, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e モスラ映画大全 2011, p. 51, 「脇役俳優辞典17」
- ^ a b c d e f g h i 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 111, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g h 野村宏平、冬門稔弐「10月7日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、289頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 初代ゴジラ研究読本 2014, pp. 84–85, 取材・文 友井健人「俳優インタビュー 加藤茂雄」
- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–536, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ “ゴジラ対ヘドラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 17, 「『獣人雪男』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “マタンゴ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 71, 「『マタンゴ』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “モスラ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
- ^ 「俳優名鑑」『東宝特撮映画DVDコレクション』No.32、デアゴスティーニ・ジャパン、2011年1月4日、9頁、雑誌 20691-1/4。
- ^ “日本沈没”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月1日閲覧。
出典(リンク)
参考文献
外部リンク