覚満淵(かくまんぶち)は、群馬県前橋市富士見町赤城山にある湿原[1]。赤城山の山頂付近、大沼の南東600メートルの位置にあり、小沼にも近い[3][4]。標高は1,360メートル、周囲長は800メートルほどである[1]。「小さな尾瀬」[1]、「小尾瀬」[5]とも言われる。
古くは湖であったが、覚満川を通じて水が大沼へ流出し、湿原となったもの[4]。「かつては大沼の一部であった」(引用[1])、「大昔は大沼とひとつの湖であった」(引用[5])といった説明がなされることもある。地名は平安時代の「覚満」という名の人物に由来する。比叡山延暦寺の高僧であった彼が、当地で法会を行ったとされる[5]。
当地では高山植物やコケ植物が群生している[4]。春はミズバショウ(3月)、5月の新緑、初夏はレンゲツツジ(6月)、秋の紅葉(10月)が見所である[1][5]。モウセンゴケやニッコウキスゲも見られる[4]。泥炭層の薄い場所は、ススキやズミなどの低木林となっている[1]。
湿原を一周する木道が敷設されており、付近の県立赤城公園ビジターセンターから徒歩30分間ほどで周遊できる。覚満淵を見下ろす鳥居峠の高台からは、遠く大沼まで見渡せる[1][5]。
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赤城山山頂地形図
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6月の覚満淵
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赤城公園ビジターセンター
注釈・出典
関連項目
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