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この項目では、長崎県にある諏訪池について説明しています。そのほかの池および用法については「諏訪池 (曖昧さ回避)」をご覧ください。 |
諏訪池(すわのいけ)は、長崎県雲仙市小浜町大亀にある島原半島最大のため池である。
標高250mの台地の上にある3つの池のことで、南から上池、中池、新池に分かれている。
雲仙天草国立公園の指定区域内にあり、農林水産省のため池百選[1]に選定されている。
また、島原半島世界ジオパーク[2]の構成要素のひとつでもある。
由来
- 「1616年(元和2年)奈良から移された島原領主松倉重政が、小浜温泉入湯のためここを通る時、水田の干害対策を村民から陳情され、築堤を命じたという説がある。城地から離れている小浜・串山方面の農民の経済開発の策としてこの事業を企画した。」[3]
- 「往昔、島原藩主松倉豊後守が、田圃を養はんが為に川を穿ち、溪水をここに導いたものださうな」[4]
- 「新池は1712年(正徳2年)北串山村の庄屋・松藤康隆氏がこれを掘り、1752年(宝暦2年)大亀の山川から助井出を通して中池に注いだ。」[3]
- 現在も下流農地92haの灌漑を行っている。
公園・自然
高原で周りは自然に囲まれており、避暑地として来訪者が多い。
国民休暇村雲仙[5]には運動広場やテニスコート、プール、キャンプ場の施設があり、サイクリングなども楽しめる。
池の周りには1周5kmの自然歩道があり「雲仙諏訪池ビジターセンター」[6]を中心に緑地公園が広がり、キャンプや貸しボート等、親水施設として利用され、野鳥観察会なども開かれている。また、九州一を誇る屈折式天体望遠鏡が設置されており、定期的に星空観察会なども催されている。
また、池の周辺には原山ドルメン[7]がある。
地元自治会では、キャンプ場開きの前(7月上旬)に、「休暇村雲仙」[8]と共同で、自然環境の保全に取り組んでいこうとしている。
交通
脚注
外部リンク