1976年アナパ空中衝突事故

アエロフロート7957便
アエロフロート31便
	事故の追悼碑
出来事の概要
日付	1976年9月9日
概要	管制官のミスによる空中衝突
現場	ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国クラスノダール地方アナパから南37kmの黒海上空 ; 北緯44度33分7秒東経37度18分18秒 / 北緯44.55194度東経37.30500度座標: 北緯44度33分7秒東経37度18分18秒 / 北緯44.55194度東経37.30500度
死者総数	70（両機の全員）
生存者総数	0
第1機体
	; 同型機のアントノフ An-24
機種	アントノフ An-24RV
運用者	アエロフロート
機体記号	CCCP-46518
出発地	白ロシアSSR ホメリ空港（英語版）
経由地	ウクライナSSR ドネツィク国際空港
目的地	ロシアSFSR ソチ国際空港
乗客数	47
乗員数	5
死者数	52（全員）
生存者数	0
第2機体
	; 同型機のヤコヴレフYak-40
機種	ヤコヴレフ Yak-40
運用者	アエロフロート
機体記号	CCCP-87772
出発地	ロシアSFSR アエロポルト・ロストフ・ナ・ドヌー空港（英語版）
目的地	ウクライナSSR ケルチ空港（英語版）
乗客数	14
乗員数	4
死者数	18（全員）
生存者数	0
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1976年アナパ空中衝突事故は1976年9月9日に発生した航空事故。ホメリ空港（英語版）発ソチ国際空港行きのアエロフロート7957便（アントノフ An-24RV）とアエロポルト・ロストフ・ナ・ドヌー空港（英語版）発ケルチ空港（英語版）行きのアエロフロート31便（ヤコヴレフ Yak-40）が管制官のミスにより黒海上空で空中衝突し、両機の乗員乗客70人全員が死亡した^[1]。

両便の詳細

アエロフロート7957便

アエロフロート7957便の機材だった、アントノフ An-24RV（CCCP-46518）は、1973年に初飛行を行っており、総飛行時間6,107時間、4,626サイクルを飛行していた。コックピットには、機長、副操縦士、航空機関士、航空士の4人が乗務していた^[1]^[2]^[3]。

アエロフロート31便

アエロフロート31便の機材だった、ヤコヴレフ Yak-40（CCCP-87772）は、1970年に初飛行を行っており、総飛行時間6,842時間、7,174サイクルを飛行していた。コックピットには、機長、副操縦士、航空機関士の3人が乗務していた^[1]^[4]^[3]。

事故の経緯

アエロフロート31便（ヤコヴレフ Yak-40）は、モスクワ時間の12時47分にアエロポルト・ロストフ・ナ・ドヌー空港（英語版）を離陸しケルチ空港（英語版）へ向かった。13時30分に18,800フィート (5,700 m)で水平飛行に移った。13時34分に31便は、無指向性無線標識のNovodmitrievskayaを通過した。この標識通過後に、飛行計画では降下を開始する予定だったが、空域が混雑しており管制官が指示を出すことを失念した。そのため、機体はそのまま18,800フィート (5,700 m)を飛行した。13時43分に、31便はGelendzhikを18,800フィート (5,700 m)で通過したと管制官に報告したが、管制官は高度の変更を指示しなかった^[1]。

一方、7957便（アントノフ An-24RV）は、12時56分にドネツィク国際空港を離陸し、13時32分に18,800フィート (5,700 m)への上昇を許可された。7957便は、クラスノダール地方西部の空域に18,800フィート (5,700 m)で進入すると管制官に伝えた。管制官はこれを許可し、Dzhubgaへ向かうことを指示した^[1]。

モスクワ時間の13時51分に、31便と7957便は18,800フィート (5,700 m)上空で空中衝突した。衝突により、両機ともに機体尾部を失い、空中分解し、黒海に落下した。7957便の残骸や乗客の遺体は海中から発見されたが、31便の残骸や遺体はほとんど発見されなかった^[1]^[5]。