1997年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは9月30日に開幕した。ナショナルリーグの第28回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 28th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、10月7日から14日にかけて計6試合が開催された。その結果、フロリダ・マーリンズ(東地区)がアトランタ・ブレーブス(同)を4勝2敗で下し、球団創設5年目で初のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
両球団がポストシーズンで対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、マーリンズが8勝4敗と勝ち越していた[1]。マーリンズの創設5年目でのリーグ優勝は、1961年以降のエクスパンションで創設された球団によるものとしては史上最速であり[注 1]、また地区優勝をしていないワイルドカード球団による史上初のものにもなった[2]。一方のブレーブスは、1942年から1944年にかけてのセントルイス・カージナルス以来となるナショナルリーグ3連覇を達成することはできなかった。カージナルス以来の3連覇に挑んだのは今回のブレーブスが延べ9球団目だが、全て失敗に終わっている[3]。シリーズMVPには、第5戦で15奪三振1失点完投勝利を挙げるなど、2試合10.2イニングで2勝0敗・防御率0.84という成績を残したマーリンズのリバン・ヘルナンデスが選出された。このあとマーリンズは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者クリーブランド・インディアンスを4勝3敗で下して初優勝を成し遂げた。
試合結果
1997年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月7日に開幕し、途中に移動日を挟んで8日間で6試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 |
試合 |
ビジター球団(先攻) |
スコア |
ホーム球団(後攻) |
開催球場
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10月07日(火) |
第1戦 |
フロリダ・マーリンズ |
5-3 |
アトランタ・ブレーブス |
ターナー・フィールド |
|
10月08日(水) |
第2戦 |
フロリダ・マーリンズ |
1-7 |
アトランタ・ブレーブス
|
10月09日(木) |
|
移動日 |
|
10月10日(金) |
第3戦 |
アトランタ・ブレーブス |
2-5 |
フロリダ・マーリンズ |
プロ・プレイヤー・スタジアム
|
10月11日(土) |
第4戦 |
アトランタ・ブレーブス |
4-0 |
フロリダ・マーリンズ
|
10月12日(日) |
第5戦 |
アトランタ・ブレーブス |
1-2 |
フロリダ・マーリンズ
|
10月13日(月) |
|
移動日 |
|
10月14日(火) |
第6戦 |
フロリダ・マーリンズ |
7-4 |
アトランタ・ブレーブス |
ターナー・フィールド
|
優勝:フロリダ・マーリンズ(4勝2敗 / 球団創設5年目で初)
|
第1戦 10月7日
第2戦 10月8日
第3戦 10月10日
第4戦 10月11日
第5戦 10月12日
第6戦 10月14日
脚注
注釈
出典
- ^ "Head-to-Head Records," Baseball-Reference.com. 2021年5月8日閲覧。
- ^ Associated Press, "Marlins Buy Ticket To The Top Brown, Feeling Like $100 Million, Shuts Down Braves To Clinch N.L. Pennant," The Spokesman-Review, October 15, 1997. 2021年5月8日閲覧。
- ^ Frank Fitzpatrick, Inquirer Staff Writer, "History tells teams just don't three-peat," Inquirer.com, October 16, 2010. 2021年5月8日閲覧。
外部リンク
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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永久欠番 | |
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ワールドシリーズ優勝(2回) | |
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リーグ優勝(2回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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ブレーブス球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(04回) | |
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ワールドシリーズ敗退(06回) | |
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リーグ優勝(18回) | |
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できごと | |
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傘下マイナーチーム | |
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