A&Mレコード (エー・アンド・エム・レコード、A&M Records)は、米ユニバーサル ミュージック グループ 内のインタースコープ・ゲフィン・A&Mレコード 傘下のレコードレーベル 。
元々は1962年 にハーブ・アルパート とジェリー・モス が「A」はアルパート、「M」はモスの頭文字(A lpert & M oss)から命名して設立。会社は1989年にイギリスのポリドール 社に買収されたのちも数々のヒット曲を量産した。1998年に当時ユニバーサルスタジオ を傘下に持っていたカナダの酒造メーカーであるシーグラム (現:(仏) ペルノ・リカール )がエンターテイメント産業強化の一環として親会社ポリドールを買収し、A&Mも傘下となった。しかし、1年後の1999年にシーグラムが破綻しフランスのヴィヴェンディ が資産を継承し、ユニバーサルをブランド として全面に出したユニバーサル ミュージック グループ に組み入れられ、現在、A&Mはレコードレーベル(レコードブランド)としてのみ使用されている。
歴史
A&M Studios Main Gate 1988
当初はハーブ・アルパート 自身のレコード を発売するために設立され、メキシコのマリアッチ とアメリカン・ポップスを融合させた“アメリアッチ ”で人気を集めた。
1965年、クリス・モンテス がA&Mレコードに移籍。アルパートのすすめにしたがい、モンテスはペトゥラ・クラーク が同年に発表した「コール・ミー 」をカバー。同作品と、つづくシングル「The More I See You 」がビルボード・イージーリスニング・チャートの2位をともに記録。これらのヒットによりモンテスはソフト・ポップス路線を確立した。翌1966年にはセルジオ・メンデス が移籍。同年から1968年にかけて「セルジオ・メンデス&ブラジル'66」名義で発表した4枚のアルバムのうち3枚がBillboard 200 のトップ10にランクインし、一時代を築いた。
1960年代後半になると、スワンプ・ロック にも手を広げると共に、イギリスの新興レーベルであるアイランド・レコード の米国配給権を得るなど、ブリティッシュ・ロックの新しい流れにも積極的に取り組んだ。
1970年代にはカーペンターズ のヒットによってレコード会社 としての地位を固めると共に、ピーター・フランプトン やポリス なども扱う総合レーベルへと躍進した。
1993年にはポリグラム (現:ユニバーサルミュージック )傘下となった。そのため、日本でもポリグラム傘下のポリドール に販売権を移行。現在はユニバーサルミュージック 内の事業再編により、法人としては旧MCA と合併したインタースコープとなったが、レーベルとしてのA&Mは残っている。
日本人アーティストとしては、SEIKO(松田聖子 )やイエロー・マジック・オーケストラ のアルバムが同レーベルから発売されたことがある。
所属アーティスト
かつての所属アーティスト
日本での事業
日本での発売元の変遷
洋楽作品のもの
日本の邦楽レーベルとしてのA&M
2004年 7月 に、ユニバーサルミュージックジャパンのJ-POP レーベルとして、邦楽制作部門カンパニー の一つでユニバーサルJから分離したユニバーサルシグマ (旧キティMME の流れを汲む)内に、A&Mレーベルが設置された。
レーベルのCDコードは、2004年 のドラマ『東京湾景 』オリジナルサウンドトラックの発売以降、2005年 11月 のKOTO のシングル『What's up』まではUMCA を使用していた。2006年 以降は使用されていない。
主な所属アーティスト
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旧所属アーティスト
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外部リンク