1995年、レコードレーベルを東芝EMIに移籍。シングル「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」、アルバム『NEVER END』はともにオリコンチャート最高位1位を獲得。また、ハリウッド映画『ジャッジ・ドレッド』に英語詞の楽曲「TIME」を提供した[注 5]。1996年、書籍『インタビュー』(幻冬舎)を発売し、幼少時の記憶やデビュー時のエピソード、友人のこと、雑誌『Views』についての出来事などを書き下ろした[注 6]。1997年、リチャード・マークスとデュエットした楽曲「Every Day Of Your Life」がシングル発売。この年は、アルバム『ONE』発表後に初のソロ・コンサートツアー『ASKA CONCERT TOUR ID』を開催。上海公演も行った。11月には『第6回上海インターナショナルラジオフェスティバル』に招待された。1998年、ソロ活動を継続してアルバム『kicks』を発売。コンサートツアー『ASKA concert tour kicks』も開催した。8月には台北で行われた『MTV Music Summit '98』に出演する。
2008年、現地の交響楽団と共演するシンフォニックコンサート『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE"』をシンガポール・バンコク・上海・大阪・福岡・東京・名古屋・札幌・香港・沖縄で開催する。10月にはシングル「UNI-VERSE」が発売。11月にはシンガポール公演を収録した音源『ASKA SYMPHONIC CONCERT TOUR 2008 "SCENE" at The Bay(Singapore)』を音楽配信した。
2009年 - 2012年(CHAGE and ASKA無期限活動休止後)
2009年1月30日、お互いのソロ活動を充実させるためCHAGE and ASKAを無期限活動休止にすることを発表[12]。ソロ活動が継続される。2月25日、シングル「あなたが泣くことはない」をリリース。3月20日、コンサートツアー『ASKA CONCERT TOUR 2009 WALK』を7月4日まで開催。台北公演も行われた。3月29日、東京ミッドタウンのイベントとして開催された、完全招待制ライブ『Midtown Blossom ASKA Premium Live』に出演[13]。11月25日、カバー・アルバム『STANDARD』リリース。12月15日、クリスマス・コンサート『ASKA THE MELODY YOU HEARD THAT NIGHT 昭和が見ていたクリスマス』を12月21日まで行い、ビッグバンドと共演する。
2010年2月10日、セルフカバー・アルバムとなる『12』リリース。同日、東京厚生年金会館で10DAYSコンサート『グッバイ&サンキュー東京厚生年金会館 -ここにあなたの足跡を-』を2月16日まで開催した[注 7]。4月25日、日本武道館で行われた『吉田秀彦引退興行 〜ASTRA〜』にて国歌独唱を行う。5月29日、『FM OSAKA開局40周年記念プレミアム E∞Tracks Live @大阪城ホール feat. ビッグバンドナイト』に出演。8月7日、『情熱大陸SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA '10』に出演。10月2日、『平安神宮月夜の宴』に出演。10月30日、コンサートツアー『ASKA CONCERT TOUR 10>>11 FACEs』を翌年3月2日まで開催。上海・マカオ公演も行った。11月3日、セルフカバー・アルバム『君の知らない君の歌』を、Chageが発売するオリジナル・アルバム『&C』と同時発売[14]。
2012年1月21日・22日、ビッグバンドとの再共演となる『ASKA CONCERT 2012 昭和が見ていたクリスマス!? Prelude to The Bookend』を日本武道館で2日間開催。2日目には、全国の映画館で生鑑賞できるライブシネマも行った。10月16日、ASKA初のMOOK本『ぴあ&ASKA』(ぴあ)発売。10月17日、7年ぶりのオリジナル・アルバム『SCRAMBLE』が発売された。12月14日、コンサートツアー『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』を翌年3月29日まで開催。12月17日、TBS系「EX-LOUNGE」に出演。
2013年 - 2016年(CHAGE and ASKA再始動宣言後)
2013年1月25日、2009年より無期限活動休止中であったCHAGE and ASKAの再始動を発表、3月28日には、CHAGE and ASKAスペシャル・ライブの開催を発表する[15]。3月29日、追加公演のNHKホールで『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』を終える。4月6日、TOKYO MXテレビ「サタデーLIVE」出演。5月11日には、NHKで放送している「SONGS」にテレビ出演。SONGSへの出演は2010年2月10日以来2回目で、「LOVE SONG」や「いろんな人が歌ってきたように」などを披露。17日深夜にも同じ内容が再放送された。6月11日、一過性脳虚血症の疑いから静養が必要と診断されたため、8月に開催予定であったCHAGE and ASKAスペシャル・ライブの開催延期が発表される。10月10日、2か月半前から始まった薬物疑惑報道とそれに伴うトラブルで、所属事務所(ロックダムアーティスツ)より活動自粛が発表され[16]、12月12日には、スペシャル・ライブ中止が発表される[15]。
2017年1月、自主レーベル「DADAレーベル」の設立[2]と、4年半ぶりのオリジナル・アルバム『Too many people』のリリースを発表[31]。2月15日、出身地の福岡で活動自粛以来初のテレビ出演[注 11]、2月22日、『Too many people』がリリースされる[注 12]。3月4日発売の音楽月刊誌「音楽と人」には、楽曲制作を再開し、アルバム完成に至るまでの状況と思いが語られたインタビュー記事が掲載される[35]。2月・3月には、前年1月の長文ブログ公開後を書き下ろした「700番 第二巻/第三巻」と、前年1月に公開したブログ「700番」を加筆修正した「700番 第一巻」(ともに扶桑社)も発売される。4月26日、『Too many people』収録曲から「と、いう話さ」のMVをYoutubeで公開[36]。リリースしたアルバムを長く意識してもらうという意図で、その後も続々と4作品のMVを公開[37]、8月16日には東京都内のスタジオにて「未来の勲章」の公開MV撮影を行う[38]。約1万1000人の応募の中から抽選で選ばれた300人がエキストラとして参加し、その模様はYouTubeでも生配信された。自身のファンの前に姿を現すのは活動自粛以降初であったため取材陣も殺到し、翌日、MV収録の模様と共に独占インタビューがテレビ放送される[注 13]。10月11日、『Too many people』のMV集『Too many people Music Video + いろいろ』リリース。
10月25日、2017年2枚目となるオリジナル・アルバム『Black&White』リリース。5日前に設立を発表したばかりの音楽配信サイト「Weare」[40]でも配信を開始。この日の朝日新聞全国版朝刊には、本人コメント付きの全段広告が掲載され[注 14]、公式Facebookと公式Instagram開設、公式サイト仮開設される。リリースに先行して、7月には、アルバム完成までの過程を楽しんでもらうという意図で、収録曲「オレンジの海」「塗りつぶして行け!」のサウンド調整前音源をYouTubeで一部公開[42]、さらに8月2日、「Fellows」のカラオケ音源を使って「君が、作詞作曲してみな!」と題した企画を開催。カラオケ音源に歌詞、メロディ、タイトルを付けた作品の投稿を募った[43]。才能があっても世の中に出るチャンスがない人に以前のポプコンのような場を提供したいとの考えから企画されたもので、プロやアマチュア、未経験者も挑戦し、9月13日に新曲「Fellows」が配信開始されるまでの約40日間で数百点もの作品が投稿され話題となる[44]。10月30日、インターネットテレビAbemaTVのトークドキュメンタリー「逆指名インタビュー」に第一回目のゲストとして出演[注 15]。12月9日・16日には、田家秀樹のラジオ番組「J-POP TALKIN'」に活動自粛以来初のラジオ出演をする。
2018年1月1日、約40年ぶりに剣道界に復帰。初稽古を行う。同月19日、ASKAオフィシャルサイト「Fellows」開設[47]。2月19日、急性腹膜炎を発症し緊急手術を受ける[48]。3月25日、毎月楽曲配信スタート。第1弾として「虹の花」を配信し[49]、以降、毎月25日に新曲発表。8月25日の配信曲「星は何でも知っている」まで半年間続けられる。4月9日、ASKAファンクラブ「Fellows」開設[50]。6月12日、既発アルバム『Too many people』『Black&White』のハイレゾ配信開始[51]。同月25日からは、毎月配信楽曲についてもハイレゾ配信開始。7月25日、『Black&White』のMV集『Black&White Music Video』をリリース。8月12日、剣道四段を取得し、亀田興毅との約束を果たす[52]。翌月23日には、第47回東久留米市民剣道大会の一般男子60歳以上の部に出場し、優勝[53]。8月24日には、公式YouTubeチャンネル「ASKA Official Channel」を開設[54]。再生回数200万回超の「FUKUOKA」など、それまでに別の公式チャンネルで公開されていたMVが、新設の公式チャンネルの方へ移行される[55]。10月1日、薬物事件による執行猶予期間が9月27日に明け、10月より本格的に音楽活動を再開[56]。10月17日、ファン投票によるベストアルバム『We are the Fellows』とASKA自身がセレクトしたベストアルバム『Made in ASKA』が発売[57]。11月21日には、自身のソロ・アルバム初期2作品『SCENE』『SCENE II』のリミックスをリリース[58]。11月5日、全国の主要オーケストラとの共演によるコンサートツアー『billboard classics ASKA PREMIUM SYMPHONIC CONCERT 2018 -THE PRIDE-』の初日公演を東京国際フォーラム ホールAにて開催、約5年7ヶ月ぶりとなるステージ復帰を果たす[59]。12月23日、アンコール公演『LAST OF LAST IN SHIZUOKA』を行い、新曲「歌になりたい」をパリ木の十字架少年合唱団の共演(映像と歌声)で初披露。全国9都市11公演のツアーを終える[60]。11月9日、NHK「ニュースウオッチ9」内で、ASKAのインタビューを含めた密着ドキュメンタリーが放送される[61]。12月11日、2016年11月にASKAの未発表曲を無断で公表した件で、井上公造と読売テレビ(日本テレビ系列)の番組『情報ライブ ミヤネ屋』に対して約3300万円の損害賠償を求めた訴訟で勝訴。井上と同局に対して約117万円の賠償命令が出る[62](翌年1月16日には、2016年11月にASKAがタクシーに乗車した際の車載カメラの映像が民放4社に無断提供され放映された件で、タクシー会社「三陽自動車交通」に対し約1100万円の損害賠償を求めた訴訟でも勝訴。タクシー会社側には約220万円の支払命令[63])。
2019年2月4日(旧暦の大晦日)、台湾の歌番組「超級巨星紅白藝能大賞」にスペシャルゲストとして出演[64]。2月6日、復帰後初のバンドツアー『ASKA CONCERT TOUR 2019 Made in ASKA - 40年のありったけ - 』の初日公演で、プライベートで鑑賞に来ていた親友の玉置浩二をステージ上に呼び、即席トークショーを披露[65]。4月23日には、約7年ぶりに日本武道館での公演を開催。同月30日、全17公演の国内ツアーを終えた後、6月に、約10年ぶりの海外公演を台湾と香港で開催。ツアー中の2月24日、自身の誕生日に合わせて、公式Twitterを開設[66]。3月22日、35年ぶりの書きおろし散文詩集「ASKA 書きおろし詩集」を双葉社から発売[67]。発売を記念して谷川俊太郎と対談[68]。8月25日、デビュー40周年を迎えたこの日にCHAGE and ASKAの脱退を発表[69]。10月20日、東京都北区剣道大会の一般男子60歳以上の部に出場し優勝[70]、同月24日、第24回シニア健康スポーツフェスティバルTOKYO剣道大会の59~64歳の部に出場しベスト8の成績を収める[71]。11月20日、12thシングル『歌になりたい/Breath of Bless ~すべてのアスリートたちへ』発売[72]。12月10日より、自身初となるバンド×ストリングスのツアー『billboard classics ASKA premium ensemble concert -higher ground-』を開催。全14公演の開催が予定されていたが、大阪と熊本の2公演については、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて再三延期となり、1年以上経ても当面開催目途が立たないことから中止が決定する[73]。各会場で募った熊本地震義援金と、初の試みとして実施された「公開リハーサル」の売上全額、総額2,800,142円が熊本に寄付された[74]。
2020年3月20日、10枚目オリジナル・アルバム『Breath of Bless』発売。2週間前の3月6日から先行でハイレゾ配信されると、e-onkyo musicの「2019年もっとも聴かれたアルバム・ランキング」トップに輝いたアルバム3か月分のダウンロード数を10日で突破[75]。また、発売を記念して、自身初の大型POP UP SHOP「Breath Of Bless ASKA MUSEUM」が東京と大阪で開催される[76][77]。4月1日、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛を受けて、本人アカウントでTwitterを開始[78]。同月9日からは、「楽しい時も寂しい時も、ずっと音楽はそばに居る」をキャッチフレーズに、ASKAソロの過去ライブ映像やMVをYoutubeで順次公開[79]、21日には初の生ライブ配信(トークのみ)をInstagramとYouTubeで実施[80]。9月11日、この日から3週連続で、新曲「幸せの黄色い風船」「自分じゃないか」「僕のwonderful world」が配信[81]。翌月11日には、そのMV撮影を北海道の支笏湖からVRで生配信する[82]。9月30日、テレビ東京「テレ東音楽祭2020秋」に初出演し、音楽番組への復帰を果たす。11月8日には、同じくテレビ東京で特別番組「ASKA75分スペシャル」も放送される[83]。
2021年3月1日、新しい形でのプロモーションとして、U-NEXTにてライブ作品の配信開始。 2月7日、『Terminal Melody』放送開始。4月23日、ショートバージョンがU-NEXTで先行公開されていた『ASKA CONCERT TOUR 12>>13 ROCKET』が発売される。6月20日、長年ASKAバンドのバンドマスターを務める澤近泰輔のバースデーライブにシークレットゲストで出演[84]。6月23日、自身初の配信ライブ『すべての事には理由がある』開催。ASKAソロのバンドメンバーに加え、CHAGE and ASKA時代のバンドメンバーも集結し、全12曲を熱唱[85]。7月14日、約2年振りに13thシングル『笑って歩こうよ』発売。9月23日、「ASKA スペシャル 〜PRIDE 2021 譲れないものがある〜」放送。10月15日、14thシングル『PRIDE』発売。12月2日、二度目のオンラインライブ『ASKA グラミー賞ノミネート希望Acoustic Live』開催[86]。
2023年1月7日、40年来の友人である長江健次 のライブにゲスト出演[92]。同月15日、特別番組「ASKA SPECIAL〜音楽の盟友たち〜」がテレビ東京で放送される[93]。同月18日には、ASKAの音楽から影響を受けたという[94]澤野弘之との共作曲「地球という名の都」が収録された澤野のアルバム「V」がリリースとなり[95]、28日、SawanoHiroyuki[nZk]:ASKAとして「MUSIC FAIR」(フジテレビ)に2人で出演しパフォーマンスする[96]。2月23日、前年に引き続き『AUBADE SYMPHONIC WAVE 2023』に出演。3月16・17・19日、ASKAが多大な影響を受けたというデイヴィッド・フォスターと夢の共演を果たす。娘の宮﨑薫もゲスト出演で1曲披露し、親子初共演としても話題となる[97]。4月1日より8月4日まで、『ASKA Premium Concert Tour -Wonderful World- 2023』全国17公演を開催。ツアー中、4月16日は以前から親交のある亀田興毅の依頼で、東京・代々木第二体育館で行われたボクシングイベント『3150FIGHT Vol5』のハーフタイムショーに出演し、亀田と2人でリング上で「YAH YAH YAH」を熱唱して場を盛り上げる。6月5日は「第45回 全日本高齢者武道大会」に出場し、65歳-69歳の部で優勝[98]。6月20日は澤近泰輔のバースデーライブにゲスト出演し、八神純子と「Love is alive」をデュエットする。7月15日は『LuckyFes 2023』出演。ツアー後の9月2日は、『AUBADE ACOUSTIC WAVE』出演。10月3日、李宗盛の初来日公演に、李宗盛が中国詞をつけたカバー曲「讓我歡喜讓我憂」を歌い中国圏内で大ヒットした周華健と共にサプライズ出演し、原曲である、CHAGE and ASKAの「男と女」を歌唱。3人の歴史的な共演が実現する[99]。12月13日、『2022FNS歌謡祭 第2夜』に出演し、2年連続のトリでは「地球という名の都」を歌う。同月19日より、自身2度目となるディナーショー開催。
2024年1月21日、特別番組「ASKA SPECIAL 運命の時空間~デイヴィッド・フォスター共演~」がテレビ東京で放送される[100]。3月31日、剣道五段の昇段審査に合格。5月26日、『佐藤竹善 Presents Cross your fingers 24』に出演。6月2日、『澤野弘之 LIVE [nZk]008』、6月22・26日、『David Foster & Friends』に出演。8月23日、『Pacific Philharmonia Pops Tokyo Symphonic Evening 2024』に出演。9月21日より、コンサートツアー『ASKA CONCERT TOUR 2024≫2025 -Who is ASKA !?-』を翌年まで開催。10月12日、『京都音楽博覧会2024』に出演。11月12日、KANの一周忌ライブに出演。
非常に粘着質で下から突き上げるような声質・歌唱法をしており、独特なものとなっている。2004年8月30日に放送されたフジテレビ系『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』にCHAGE and ASKAとして出演した際のトークの中で、この点についてファンの人から「ねっとりしている」と表現されており、CHAGEはその度合いを「(100のうち)75ネットリ」と回答している。一方ASKAは歌唱法について、日本語をなるべく柔らかくメロディに当てはめるために編み出した作戦と手法であると述べている。
2017年10月25日、第1弾として、自身のアルバム『Too many people』『Black&White』の配信を開始[109]。6月12日には、e-onkyo musicとのコラボレートを発表し、1曲280円でハイレゾ音源の配信を開始[51]。2019年には通常音源と同じ1曲250円に価格変更する[110]。
2013年7月24日、東京スポーツが匿名で“超大物シンガーが深刻な薬物中毒に陥っている”という記事を掲載[111]。7月31日には、週刊文春が2013年8月8日号で“ASKAが覚せい剤吸引ビデオで脅迫されていた”という見出しの記事を掲載した[112]。8月1日、所属事務所(ロックダムアーティスツ)は記事の内容を否定し厳重に抗議する文面を公式サイトで発表したが[113]、その後も週刊誌やワイドショーなどで一連の報道が続き、9月27日、ファンクラブ会報誌発送に合わせて、公式ウェブサイトで改めて事務所の見解を述べたのに加え、ASKA本人のコメントが騒動後初めて掲載された[114]。10月8日、週刊文春は10月17日号でASKAへのインタビュー記事を掲載。内容はASKAが覚醒剤使用は否定しているものの、医療機関で処方されたという薬物(安息香酸ナトリウムカフェイン)の使用、音楽関係者を名乗る暴力団員からも同じ薬物を入手するなどの交際や金銭的なトラブルがあったことを認めるものとなっていた[115]。10月10日、所属事務所が事実関係についてASKAへ確認したところ、事務所に“無断”で週刊文春の記者と接触していたことが発覚。これを受けて所属事務所は、これまでに世間を騒がせてしまったことと社会的責任の重さを考慮して、ASKAの活動自粛を発表した[16]。これに対し週刊文春は、所属事務所の発表に対して「取材は“無断”ではなく、事前にASKAに取材依頼の手紙と質問状を渡している」、「記事の扱いもASKAさんに『任せます』と伝えられている」と反論[116]。10月16日、映画『101回目のプロポーズ 〜SAY YES〜』日本版主題歌に決定していたCHAGE and ASKAの「SAY YES」が、ASKAの活動自粛に伴って公開直前に差し替えられた[117]。12月12日、ファンクラブ会報誌で開催延期としていたCHAGE and ASKAのスペシャルライブを中止にすることを発表。
逮捕・起訴に伴う影響
2014年5月18日、ASKA逮捕を受けて、Chageが広島でのファンクラブ・イベント公演後に報道陣の前に姿を現して謝罪した[118]。5月19日、所属レコード会社・契約レコード会社が、ASKA・CHAGE and ASKAの音楽・映像作品や関連商品の出荷停止・回収と、デジタル配信停止を発表した[119][120]。一方、ドラマでCHAGE and ASKAの楽曲を使用しているフジテレビは、フジテレビオンデマンドで配信しているドラマの配信継続を決めた[121]。5月20日、6月18日発売予定であった宮崎駿監督作品を集めたBD・DVD『宮崎駿監督作品集』に収録予定であったCHAGE&ASKA「On Your Mark」の収録中止と、それに伴う作業のため発売日を延期することを発表した。また、既発売のDVD『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート』の出荷が同日付で停止された[122]。5月25日、所属事務所(ロックダムアーティスツ)が家宅捜索される[123]。5月30日、福岡市は1989年に市制100周年イメージソングとして制作され、その後は市役所の電話保留音などで使用してきた「心のボール」の使用を中止することを発表した[124]。6月27日、ロックダムアーティスツは公式ファンクラブ「TUG OF C&A」について、現状のまま運営を継続することは困難という判断から2014年8月末をもって運営を休止することを発表した[20]。7月6日、1993年から支援を続けていたセーブ・ザ・チルドレンの活動が、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンからの申し入れにより終了となった[125]。
2018年3月1日、CHAGE and ASKA作品のうち、DVD 『千年夜一夜ライブ〜福岡ドーム僕らがホーム〜』『ASIAN TOUR IN TAIPEI』『MTV UNPLUGGED LIVE』『CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 1』『CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 2』『CHAGE and ASKA LIVE DVD BOX 3』の販売が再開された[129]。4月28日、CHAGE and ASKA作品のうち、2000年以前に発売されたCDアルバム24作品の販売が順次再開[130]。10月25日、ASKA作品のうち、2000年以前に発売されたCDアルバム6作品と、2001年発売のDVD1作品の販売再開[131]。11月5日、CHAGE and ASKA、ASKA作品のうち、2001年から2010年に発売されたユニバーサルミュージック発売元のCDアルバム10作品、及びDVD8作品の販売再開[132]。翌年5月22日より配信も開始される[133]。11月28日、2011年以降に発売されたCDアルバム『SCRAMBLE』の販売再開、12月5日には『BOOKEND』の販売再開[134]。翌年5月22日より順次、配信も開始される[133]。なお、2011年以降に発売されたこの他の作品については一般販売は再開されず、11月12日にオープンした「CHAGE and ASKA Official Web Shop」で取り扱われることとなった。
2019年7月17日、CHAGE&ASKA「On Your Mark」が収録された『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート 1992-2016』(Blu-ray/DVD)が発売[135]。
^講談社がかつて発行していた雑誌。1996年に『Views』から取材を受けたASKAであったが、同誌発売の広告の一文が、ASKAがコメントした事実とは異なる内容の見出しとなっていた。その見出しとは「飛鳥涼激白、日本ではすべてやり尽くした。めざすはアジア、そして世界だ」というものであった。当時ASKAは、CHAGE&ASKAとして2度目のアジアツアーを成功させ、アジア系ミュージシャンでは初となる『MTVアンプラグド』への出演、さらに海外の著名なアーティストが彼らの楽曲をカバーしたトリビュート・アルバム『one voice THE SONGS OF CHAGE&ASKA』の発売など、活動の幅が海外へと広がっていた。この見出しに伴いASKA側は、朝日新聞全国版に異例ともなる“謹告文”を出稿する事態をとる。対する『Views』側もASKA側の文言を“妄言”とし糾弾する内容を誌面に急遽掲載するという事態にまで発展した。2012年に発行した『ぴあ&ASKA』(ぴあ)のインタビューでこの件を振り返っており、「特定の相手に文字を使って刃を向けるべきではなかった。」と述懐している。
^同年3月31日で閉館・取り壊しとなる会館のために開いたコンサート。ASKAは1989年にCHAGE&ASUKAデビュー10周年のコンサートツアー『CONCERT TOUR '89 〜10 years after〜』公演の中で、同会館を3公演+7公演の計10公演開催した縁があった。
^フジテレビ系列の情報番組「ノンストップ!」と「バイキング」で放送。MVの撮影終了後は、エキストラとメディアのみに「Breath of Bless 〜すべてのアスリートたちへ」が披露された[39]。なお、この楽曲は、2019年11月の逮捕時に、未発表曲であるにも関わらず、情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』でラフ音源が無断公開され物議を醸したもので、のちに井上公造と読売テレビを相手取り損害賠償を求めた訴訟で勝訴判決が出ている。
^2007年8月4日、フジテレビ721にて『CHAGE and ASKA Councert tour 2007 DOUBLE』が放送され、ASKAと小室哲哉との対談シーンも含まれていた。その中で小室哲哉が発言した内容。また小室は、ASKAの話し声を聞いたら声そのものがコードに聞こえるとも発言している。
^ ab“BURNISH STONE RECORDING STUDIOS”. VAST MUSIC AGENCY. musicman-net. 2019年8月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月13日閲覧。『PRIDE II 〜10年の複雑〜』八曜社、1989年10月10日、241-251頁。