上記の機能は、Webブラウザ標準搭載の技術のみで実現できる[4]。Ajaxという用語が考案される前から手法自体は存在しており同時多発的に試みられていた。しかし、2005年に行われた、コンサルティング会社を経営するJesse James GarrettによるAjax:A New Approach to Web Applicationsというエントリの投稿と、GoogleがGoogle マップやGoogle サジェストにこの手法を使用したことで有名になり[6]、Webアプリケーションの操作感覚をネイティブアプリケーションの操作感覚に近付ける手法としてAjaxが注目され始めた。さらに、Googleでは、デスクトップアプリケーションと遜色のない電子メールクライアントであるGmailやGoogle Calendarでも積極的にAjaxを使用し、Ajaxの実用性がGoogleのWebアプリケーションを通じて世界中のインターネット技術者に広く認知された。
実際、Ajaxを実現する技術はブラウザ間で実装に違いがあり、基幹技術であるXMLHttpRequest実装の元となったInternet Explorerの実装の解説ではXMLHttpRequestという用語は見あたらず、ActiveXでMicrosoft XML (MSXML) 機能を呼び出して実行する。Internet Explorer 6では、Microsoft XML 3.0が付属しているため[8]、ActiveXを無効にしていない限りこの機能が使える。Microsoft XMLの実装ではバイト配列を取り出せるなど機能的な違いもある。言語としてVBScriptが使える点も異なる。