1966年、B・J・トーマスとトライアンフスはアルバム『I'm So Lonesome I Could Cry』(ペースメーカー・レコードレーベル)をリリースした。このアルバムには、ハンク・ウィリアムズのヒット曲「泣きたいほどの淋しさだ」(I'm So Lonesome I Could Cry)のカバー版がフィーチャーされた。同年、トーマスは同名のソロ・アルバムもリリースした(セプター・レコードレーベル)。
1968年には、シングル曲「フックト・オン・ア・フィーリング」(Hooked on a Feeling[2])のリリースにより、再び音楽シーンでの成功を収める。この曲はエレクトリックシタール(エレクトリックギターの一種)の音がフィーチャーされているのが特徴で、アルバム『On My Way』からのシングル・カットであった。1969年の映画『明日に向って撃て!』の主題歌として、トーマスはバート・バカラック作曲・ハル・デイヴィッド作詞の楽曲「雨にぬれても」(Raindrops Keep Fallin' on My Head)を歌い、同曲は1970年1月にビルボード・ホット100チャート1位を記録した。この曲は同名のアルバムにも収録されている。このほかの1970年代のヒット曲としては、「君を信じたい」(Just Can't Help Believing, 1970年ビルボードチャート9位、後にエルヴィス・プレスリーによってカバー)、「ロックンロール・ララバイ」(Rock and Roll Lullaby)、「アウト・オブ・タウン」(Everybody is Out Of Town)、「歓びのハレルヤ」(Mighty Clouds of Joy)などがある。
トーマスの1980年代の主要な楽曲には「Two Car Garage」「Whatever Happened to Old Fashioned Love」「New Looks from an Old Lover」などがある。そして彼は、『愉快なシーバー家』のテーマソング「As Long As We Got Each Other」(ジェニファー・ウォーンズとのデュエット)で新たなヒットを記録した。この曲は後にイギリスの歌手ダスティ・スプリングフィールドとのデュエットバージョンも収録され、『愉快なシーバー家』第4シーズンに用いられた。この曲の初リリースは、1985年のアルバム『Throwing Rocks At The Moon』(コロムビア・レコードレーベル)においてであった。
近年では、トーマスはコンテンポラリー・クリスチャン・ミュージックの分野で新たなファンを獲得している。2002年、トーマスは1980年代末以来となるシングル「You Call That A Mountain」(同名のアルバムからのシングルカット)でチャート入りを果たした。2007年10月には、新曲のみで構成されたアルバム『Love To Burn』をリリースしている。