DCMホーマック(ディーシーエムホーマック)は、かつてDCMホールディングス傘下のDCM株式会社が、北海道・東北地方・関東地方で展開していたホームセンターの店舗ブランド。
また、DCMホーマック株式会社(英: DCM Homac CO.,LTD.)は、2021年2月28日までこれを運営していた企業。
名称の「Homac」は、「Home Amenity Center」の略である。ホームセンターのほか、リフォームセンターの「ホーマックおうちスタイル」、ガーデニング専門店の「ローゼンハーブ」、工具や作業用品専門店の「HODAKA(ホダカ)」などの専門分野特化型店を併設運営していた。
ホーマックの創業者の石黒靖尋は、1959年4月に父親が経営する金物卸小売業「石黒商店」(釧路市北大通)に入社し、1962年4月に取締役、1968年5月に社長に就く。以降、釧路市内のくしろデパートと十條サービスセンターに「石黒金物コーナー」を開設し、アメリカの商業小売視察を生かし、1976年、「石黒ホーマ」第1号店として中園店(釧路市中園町9-3)を開設する。後に、創業地の釧路市を拠点に北海道各地へ展開し、1987年、「石黒商店」から「石黒ホーマ」へ社名を変更、1995年、メイク及びイシグロジャスコとの合併により「ホーマック」への社名変更[1]、と同時に本社を釧路市から札幌市へ移転する。
2021年1月現在、店舗数は189店舗。営業区域は北海道から神奈川県まで東日本広域にわたる。2006年9月1日付でカーマ、ダイキと経営統合し、DCM Japanホールディングス(現在のDCMホールディングス)の傘下となる。
一時ジャスコと提携して店舗を展開し、その後もイオンが持株会社DCMホールディングスに出資するなどの関係があるが、DCMグループ入り以前から、イオンリテールなどイオングループ各企業と連携よりも独自性が強い。プライベートブランド商品も、当初は「快適上手」で現在は「DCM BRAND」と呼称されるDCMホールディングス独自ラインアップを有し、イオングループ提携企業に見られる「トップバリュ」の取り扱いはない。ツルハや、イオングループに参入する以前のポスフールなどに似る。イオングループ協賛の日本テレビ系『24時間テレビ』も協賛していない。かつてはイオンクレジットサービスからハウスクレジットカードを発行し、同社発行のグループ他社含むクレジットカードによるサインレス支払いは取り扱う。
現社名以前は、イオングループのディスカウント店であるメガマートを東北地方で運営していたが、合併を機に全店の店舗ブランドを「ホーマック」に切り替えた。そのため、秋田市の広面店(旧メイク広面店)と広面北店(旧メガマート広面店)など現在でも位置的に重複する店舗が一部でみられる。
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
茨城県
千葉県
東京都
新潟県
広域商圏を想定した専門分野強化型の大型店舗として、かつてのホーマック全店のうち約1割程度の割合で主に大きな都市に所在していた。2015年3月1日付の社名変更に伴い、「スーパーデポ」の呼称は廃止され「DCMホーマック〇〇店」の呼称に統一された。従来のスーパーデポ店舗はホーマックの大型店と位置付けている。
入口や看板の表記は通常店舖の「Homac Home Amenity Center(ホーマックホームアメニティセンター)」に対し、スーパーデポは「Homac SUPER DEPOT(ホーマックスーパーデポ)」と表記され、呼称統一より前に開業した店舗では看板は更新されずそのまま使用されていた。
現在はスーパーデポ店のすべてが標準店と同じDCMホーマック○○店に統一されている。
★社名変更後に開店した大型店
埼玉県
神奈川県
DCMホーマックが運営する自転車専門店で、2015年4月時点で3店舗を運営していた。DCMグループの姉妹企業、DCMカーマも、愛知県豊橋市内に1店舗運営している。しかし単独店舗で営業していた店舗はすべて閉店した。ただし近年、新規出店や改装した店舗内の自転車コーナーをDCMサイクルとして運営しているほか、盛岡市の盛南店では店舗横の別棟を自転車専門館「盛南店 DCMサイクル」として運営している。
おうちスタイルは「リフォームセンター」と「インテリア&リフォーム専門店」の2パターンで営業中。いずれも女性スタッフ中心で、気軽に利用できる。
通常のリフォームセンターと異なり、女性スタッフ中心で、女性目線からでも見学できる。
このほか、近年新規開店した店舗のリフォームセンターは、おうちスタイルとして営業している。
おうちスタイルリフォームセンターに、さらにインテリア、生活雑貨、本などを扱うインテリア専門店を併設している。インテリアは、ファミリー層向けの比較的高価な物が中心で、他のインテリア店とは異なる独自の作戦で展開を進めている。
被災地で仮設営業店舗を設けていた。
2019年より、DCMのポイントカード「マイボ」サービススタートしました。 DCM Kahma・DCM Homac・ケーヨーデイツーなどで使える。 マイボは、プリペイドやマイボクレジットカードもある。 マイボポイントカードで現金でも貯めることできる。 マイボアプリもある。
イメージソング「出会いの歓び」[49]は石黒ホーマからホーマックへ社名変更した際に制作された。CMで流れる「ホッ、ホッ、ホーマック」部分は曲のサビでフルコーラスではない。店舗では12時と18時にフルコーラスで流れる。このイメージソングはJASRACのデータベースに登録されている。作詞はSHOW、作曲は外山和彦。
旧メイクの店名ロゴ及びCIマークは、かつてのメイク工事部(アフターサービス部門)が分離・独立して1992年12月に設立された「メイクホーム」に継承されている。