FLVファイルフォーマットはFlash MX (Flash Player 6) から規定され、映像コーデック「Sorenson Spark(H.263派生)」、音声コーデック「PCM」「ADPCM」「MP3」「Nellymoser」に対応した。最新のFlash PlayerではH.264の映像とHE-AACの音声にも対応している。
その後、Flash Player 8から、より高画質な映像を扱えるOn2テクノロジー(英語版)社の映像コーデック「VP6」を追加。同時にVP6を利用して映像のアルファチャンネルを保持できる「VP6 with alpha channel」にも対応した。また、映像コーデック「ScreenVideo」「ScreenVideo v2」にも対応した。
Flash Player 9 update 3 (9,0,115,0) からは更に映像コーデック「AVC (H.264)」、音声コーデック「AAC」に対応したが、アドビ社は「H.264/AVCとAACをフルに活用したい場合はFLVではなくF4Vファイルフォーマットの利用を推奨する」としている。また、同バージョンではHD映像用のVP6コーデックの新たなプロファイル「VP6-S」にも対応。従来のVP6との再生互換性を保ちつつ、低データレートかつ低負荷でのHD映像再生をサポートしている。なお、これにともない従来のVP6は「VP6-E」プロファイルと呼ばれている。
また、Flash Player 10からは音声コーデック「Speex」に対応している。
F4Vファイルフォーマットは、従来のFLVファイルフォーマットとは別にFlash Player 9 update 3から規定されたフォーマットであり、「ISO/IEC 14496-12: ISO base media file format」(MPEG-4 Part 12) をベースとして規定されている。F4Vがサポートする映像コーデックは「H.264/AVC」、音声コーデックは「MP3」「AAC」のみとなっているが、上記の通りH.264/AVCとAACをフルに活用できるように設計されており、H.264/AVCとAACを扱う場合は、FLVではなくF4Vの利用が推奨されている。
また、2007年8月20日、開発元のアドビシステムズはFlash Player 9 betaからFlash VideoとしてMPEG-4 (H.264, AAC, HE-AAC) をサポートする予定であることを発表、2007年12月3日にリリースされたFlash Player 9 update 3 (9,0,115,0) から正式に対応した。これは従来のFLVコンテナとは別に、H.264/AVC映像とAAC音声を含んだMPEG-4派生のコンテナフォーマットの再生をある程度サポートするということであり、MP4、M4A、MOV、MP4V、3GP、3G2といったコンテナの再生がサポートされている。F4Vコンテナもその1つと言える。
エンコードにはAdobe Flashに含まれているエンコーダ以外にも、VP6コーデックでFLVファイルへのエンコードをサポートしているOn2 Flix, Sorenson Squeezeなどサードパーティー製の製品も使用される。書き出すためのMac OS X QuickTime用コーデックがAdobe Flashに付属するため、Mac OS Xならば、QuickTimeを利用するアプリケーション群全てで書き出し等が可能である。なお、FLVファイルは1ファイルあたり1つのビデオと1つのオーディオストリームに制限される。
ストリーミングにはAdobe Flash Media Server(旧Macromedia Flash Communication Server)を利用したRTMP (RTMPT/RTMPS) プロトコルが使用されるが、通常のHTTPプロトコルを利用可能のためFlash Videoのストリーミングとして後者が多く用いられる(厳密にはストリーミングではなくプログレッシブダウンロードでありウェブブラウザのキャッシュに保存したファイルを元に再生する。キャッシュが残っている場合はページ移動時の再読み込みが速くなる)。