Gnus(ニューズ、あるいはグヌース)は、GNU Emacs上で動作するニュースリーダー・メールリーダ。Emacs Lispで実装されている。
現在どのメールリーダ・ニュースリーダでも一般的になった、記事のスレッド(英語版)表示という機能をいち早く実現した他、多くのアプリケーションソフトウェアに影響を与えている。
NNTPの他、MHフォルダ・POPアクセス・IMAPやRSS、SSH等を経由してのサーバへのリモートアクセス、emacs-w3m・nnshimbunを使ってweb上のニュースサイトや日記を読む機能等もサポートしている。
動作速度がやや遅いこと・初心者にはわかりにくいことなどが難点。
高いカスタマイズ性を誇るが、カスタマイズにはEmacs Lispが必要である。
歴史
1988年(昭和63年)にGNUSの名前で梅田政信が開発を始めた。
動作はやや遅かったが、スレッド表示機能等を持ち、圧倒的に高機能なニュースリーダとして人気を獲得した。
しばらく開発は停滞していたが、1994年(平成6年)にLars Magne Ingebrigtsenが書き直しを始め、名前を「Gnus」に変更して配付した。
その後、ネットニュースの利用はかなり減ったと見られるが、メールを正式サポートし、一定のファンを獲得している。
現在もLarsを中心に開発され、単独でだけでなく、GNU Emacsに含まれて配付されている。
関連項目
外部リンク