ITTFワールドツアー(英: ITTF World Tour)は、国際卓球連盟(ITTF)が主催し、世界各地で開催される卓球の国際オープン大会の総称である。2011年までの名称はITTFプロツアーであった。世界ランキングの対象となる大会の中で最も頻繁に開催されていることから、この大会での成績が世界ランキングに大きく影響を与える。
2021年以降は、本ツアーはWTTシリーズに代えて実施されている[1]。
それまで世界各地で開催されていた国際オープン大会を、国際卓球連盟が世界各地を転戦するツアーとして組織化したものであり、1996年から開始された。現在では、年間十数大会が開催されている。各大会では、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの5種目が行われる。混合ダブルスは2018年に開始された種目であり、かつて存在した種目としては2008年には団体戦が、2018年まではU21シングルスが行われていた。各種目で上位に進出した選手は、順位に応じてポイントを獲得し、各種目ごとのワールドツアースタンディング(獲得ポイントによるランキング:世界ランキングとは異なる)の上位者が、グランドファイナルへの出場資格を得る。
2012年にプロツアーからワールドツアーに改称された[2]。2013年から2016年までは、スーパーシリーズ、メジャーシリーズ、チャレンジシリーズの3つに格付けされていた。
2017年からはツアーのロゴを一新、またそれまでの格付けのスーパーシリーズをプラチナイベント(大会名は「ITTFワールドツアープラチナ・~オープン」)、メジャーシリーズをレギュラーイベント(大会名は「ITTFワールドツアー・~オープン」)に変更[3]、チャレンジシリーズはITTFチャレンジとしてワールドツアーから分離された。
2019年には新たにプラチナイベントの格上のイベント「T2ダイヤモンド」をスタートさせ、チャレンジシリーズをITTFチャレンジとITTFチャレンジ・プラスの2つに分け大会数を増やした。
2020年、従来のワールドツアーを見直し「卓球の商業化」を前面に押し出した大会構想「WTT(ワールド・テーブル・テニス)」を開始を発表[4]
ワールドツアースタンディングの上位者によって争われる大会である。出場資格を得られるのは、以下の条件を満たした各種目のワールドツアースタンディング上位者と、開催協会枠による出場者である。
参加人数は、以下の通りである。
但し、ワールドツアースタンディング上位者による出場枠の中に開催協会の選手が含まれている場合には、開催協会枠は無くなり、ワールドツアースタンディングで次点の選手が出場資格を得る。
2018年はアンダー21が廃止され混合ダブルスが追加された。
国際卓球連盟の動画配信サイトITTVとLaola1.tvを通じて一部の試合を無料でインターネット配信されている。日本ではテレビ東京、BSジャパン、J SPORTSが独自の解説、実況で録画放送している。グランドファイナルはDAZNでも独自の解説、実況で放送していた。
2018年のグランドファイナルと2019年の大会をParaviで配信が決定している。