JR東日本トレインシミュレータ(ジェイアールひがしにほんトレインシミュレータ、JR EAST Train Simulator)は、音楽館が開発し、JR東日本が販売する鉄道運転シミュレーションゲームである。JRETSと略されることもある。
概要
音楽館がJR東日本の全乗務員区所に納入している訓練用シミュレーター[1]を、家庭用に移行したものである[2][注釈 1]。販売はSteamにて行われており、早期アクセス版は980円で販売されていた[3]。現在は基本パックが2980円で販売されている。ゲーム内の映像は、運転士の目線に合わせ、実際の車両で、実際の路線を走行し収録されたもの[4]で、音声についても実際の車両で収録されている[5]。また、ゲーム内のBGMは、音楽館の代表取締役社長である向谷実も所属しているかつしかトリオの曲が使用されている。基本パック(本体)に加え、DLCを購入することで運転できる区間を追加したり、運転できる路線を追加することができる。
収録区間
DLC発売に合わせ、向谷実のYouTubeチャンネルにて、JR東日本の担当者と一緒に、アップデート内容やDLCの詳細について説明をする生配信を行うのが定番である。一部の生配信には、現役の乗務員も参加し、路線の魅力や運転方法などを紹介している。また、全路線において現役の車掌による原声放送が実装されており、一部の路線では、運転士喚呼も実装されている。
他社線DLCについて
本シミュレーションゲームは、JR東日本と音楽館がタッグを組んて運営しているが、JR北海道の路線である留萌本線が2024年3月26日に発売された。同線は2023年4月1日に一部区間が廃止となっているが、JR北海道全面協力のもと廃止直前に撮影専用列車を走らせ、映像の収録を行っていた[6]。
歴史
- 2022年(令和4年)
- 9月2日:Steamのストアページ公開とともに同月20日に早期アクセス版を発売すると発表。
- 9月20日:早期アクセス版が発売。
- 11月15日:早期アクセス版の販売が終了。早期アクセス版購入者は、基本パックへ無償でアップグレードされた。また、早期アクセス版終了に伴い、京浜東北線と八高線が削除された。同日に基本パックが発売され、東海道線、中央線快速電車のDLCも発売された。
- 11月16日:大糸線のDLCが発売。
- 2023年(令和5年)
- 2月21日:DLC第4弾にあたる埼京線・川越線のDLCが発売。
- 4月27日:早期アクセス版に収録されていた京浜東北線が、大船まで延長し、京浜東北・根岸線として基本パックへ無償追加された。
- 5月30日:DLC第5弾にあたる仙石線のDLCが発売。
- 6月27日:DLC第6弾にあたる京葉線のDLCが発売。
- 7月25日:DLC第7弾にあたる山手線のDLCが発売。
- 8月29日:DLC第8弾にあたる常磐線のDLCが発売。
- 9月26日:DLC第9弾にあたる信越本線のDLCが発売。
- 10月31日:DLC第10弾にあたる八戸線のDLCが発売。
- 11月28日:DLC第11弾にあたる南武線、南武支線、鶴見線のDLCが発売。
- 12月19日:DLC第12弾にあたる総武快速線のDLCが発売。
- 2024年(令和6年)
- 1月30日:DLC第13弾にあたる小海線のDLCが発売。
- 2月27日:DLC第14弾にあたる高崎線のDLCが発売。
- 3月26日:DLC第15弾にあたる留萌本線のDLCが発売。
- 4月23日:DLC第16弾にあたる男鹿線のDLCが発売。
- 5月28日:DLC第17弾にあたる成田線、鹿島線のDLCが発売。
- 8月27日:DLC第18弾にあたる宇都宮線のDLCが発売。
- 9月24日:仙石線・信越本線・八戸線の一部区間が基本パックへと無償追加された。
- 10月29日:DLC第19弾にあたる横須賀線のDLCが発売。
- 11月28日:DLC第20弾にあたる青梅線のDLCが発売予定。
脚注
注釈
- ^ 路線は順次発売されており、すべての路線を運転することはできない(2023年12月現在)
- ^ 早期アクセス版は現在プレイすることができない
- ^ a b TASCは未実装
- ^ a b c 高輪ゲートウェイ駅開業前のデータを収録
- ^ 京浜東北・根岸線が基本パックへ無償追加された日
- ^ 西日暮里駅、日暮里駅、鶯谷駅、御徒町駅、有楽町駅、新橋駅は通過
- ^ 仙石線・信越本線・八戸線が基本パックへ無償追加された日
- ^ 国立駅、西国分寺駅、武蔵小金井駅、東小金井駅、武蔵境駅、三鷹駅、吉祥寺駅、西荻窪駅、荻窪駅、阿佐ケ谷駅、高円寺駅、中野駅は通過
- ^ 国立駅、西国分寺駅、武蔵小金井駅、東小金井駅、武蔵境駅、吉祥寺駅、西荻窪駅、荻窪駅、阿佐ケ谷駅、高円寺駅は通過
- ^ 土休日ダイヤのため、西荻窪駅、阿佐ケ谷駅、高円寺駅は通過
- ^ 北赤羽駅、浮間舟渡駅、戸田駅、北戸田駅は通過
- ^ 幕張豊砂駅開業前のデータを収録
- ^ TASCとインチング機能が実装され、TASCは入切が可能となっている。
- ^ a b c d e 「上野東京ライン」の区間を含む
- ^ 北長岡駅、押切駅、帯織駅、東光寺駅、保内駅、羽生田駅、田上駅、古津駅、さつき野駅、荻川駅、越後石山駅は通過
- ^ 尻手駅、矢向駅、平間駅、向河原駅、津田山駅、久地駅、宿河原駅、中野島駅、矢野口駅、南多摩駅、西府駅、谷保駅、矢川駅、西国立駅は通過
- ^ a b 「成田線」の区間を含む
- ^ 東千葉駅は通過
- ^ 映像の撮影に使用されている車両はキハ110系になっている。
- ^ a b c 「東北本線(宇都宮線)」の区間を含む
- ^ 尾久駅、さいたま新都心駅、宮原駅、北上尾駅、北本駅、北鴻巣駅、吹上駅、行田駅は通過
- ^ 大和田駅、藤山駅、幌糠駅は通過
- ^ 大和田駅、藤山駅は通過
- ^ 旭川行だが運転区間は途中の深川駅まで
- ^ 真布駅、北秩父別駅は通過
- ^ 全区間ノンストップ
- ^ 北一已駅、秩父別駅、北秩父別駅、真布駅、恵比島駅、幌糠駅、藤山駅は通過
- ^ 北秩父別駅、真布駅は通過
- ^ 北秩父別駅は通過
- ^ 「奥羽本線」の区間を含む
- ^ 泉外旭川駅開業前のデータを収録
- ^ 映像の撮影に使用されている車両はキハ40系になっている。
- ^ 「総武本線」の区間を含む
- ^ 品川行だが運転区間は途中の東京駅まで
- ^ 一部区間の映像の撮影に使用されている車両はE231系1000番台になっている。
- ^ 平塚行だが運転区間は途中の東京駅まで
- ^ 小田原行だが運転区間は途中の東京駅まで
- ^ 間々田駅、野木駅、栗橋駅、東鷲宮駅、新白岡駅、白岡駅、東大宮駅、土呂駅、さいたま新都心駅、尾久駅は通過
- ^ 2002年当時のダイヤ
- ^ a b 君津行だが運転区間は途中の東京駅まで
- ^ 上総一ノ宮行だが運転区間は途中の東京駅まで
- ^ 東中神駅、中神駅、昭島駅、牛浜駅、羽村駅、小作駅、河辺駅、東青梅駅は通過
- ^ 宮ノ平駅、日向和田駅、石神前駅、二俣尾駅、軍畑駅、沢井駅、川井駅、古里駅、鳩ノ巣駅、白丸駅は通過
出典
外部リンク