株式会社KDDIウェブコミュニケーションズ(KDDI Web Communications Inc.)は、東京都港区南青山にあるインターネット関連事業を行うKDDI株式会社の子会社。略称は「KWC」もしくは「KDDIウェブ」[2][3]。
沿革
- 1987年2月 - 東京都品川区西五反田にて設立[4]
- 1997年8月- ホスティング事業創業。商号を株式会社CPIに変更
- 2006年7月- 商号をServision株式会社に変更[5]
- 2007年10月 - KDDI株式会社の連結子会社となる[6]
- 2008年2月 - 社名を株式会社KDDIウェブコミュニケーションズに変更[7]
主な事業
- レンタルサーバー(CPI)
- ホームページ作成サービス(Jimdo)
- クラウド電話(Twilio)[8]
- ブログサービス(g.o.a.t)
- クラウドデザインサービス「Canva」
- クラウドサービス(CloudCore VPS)[9]。※2022年9月30日までに順次終了
レンタルサーバー「CPI」
1997年8月に、米国ハイウェイテクノロジー社との提携により事業を開始[10]。1998年8月より、自社でのサービス提供を開始した。ビジネス向けの「SV-Basic」[11]、WordPress実行環境の「KUSANAGI」[12]などのプラン・機能を提供している。
ホームページ作成サービス「Jimdo」
WYSIWYGの技術を導入したサービス[13]。公式サイトでは「作成経験がなくても本格的なホームページが作れる」ことを特徴としている[14]。Jimdoの運営母体は、ドイツ・ハンブルクに本社を置く「Jimdo GmbH社」である[15]。同社の日本における協業パートナーとして、KDDIウェブが日本語版・Jimdoを運営している[16]。
クラウド電話「Twilio」
Twilioは「クラウドコミュニケーションAPI」である。公式サイトでは「電話・SMS・ビデオ・チャット等のチャネルをWebアプリケーションとつなぐ」旨を説明している[17]。アスキーは端的に「Webから電話を簡単に操作できるAPI」と表現している[18]。たとえば自動応答システムの場合、4行のコードを書くだけで作成できる[18]。ITmediaは「電話カンファレンスを1行のコードで実現できる」点を、応用の一例として挙げている(一般の電話カンファレンスでは、専用の接続端末やサービスの利用が必要である)[19]。Twilioを運営するのは米国Twilio社(NASDAQ:TWLO)である[20]。KDDIウェブは同社の日本における代理店として、サービスを展開している[21]。
クラウドデザインサービス「Canva」
2017年5月24日にリリースされた、無料クラウドデザイン作成サービス[22]。同サービスは、オーストラリア・キャンバ社(Canva,Inc)が開発し、各国に普及[23]。日本ではKDDIウェブが「Canva Japan」としてサービスを提供している[24]。公式のプレスリリースでは「初心者でも簡単にプロ並みのデザインを無料で作成できる」ことを謳っている[25]。名刺や年賀状、ウェブサイト用のバナーやアイコンなど、あらゆるデザインに応用できる[26]。2017年のリリース時には、ジャズシンガーの綾戸智恵をプロモーションビデオに起用した[27]。学校法人 日本教育財団・HAL東京との産学連携プロジェクトなども展開している[28]。
過去のサービス
ビジュアルブログサービス「g.o.a.t」
g.o.a.t(ゴート)は、KDDIウェブコミュニケーションズがかつて運営・提供していた無料レンタルブログサービス。正式名称は「ビジュアルブログサービス g.o.a.t」。
2016年7月27日よりサービス開始[29]。同年6月よりサービス開始予定[30]とされていたが、開発遅延を理由としてリリースが延期されていた[29]。同年7月にベータ版がリリースされた[31]。
各ITメディアでは「ビジュアルブログ」[32]、「ビジュアルブログサービス」[33]などの呼称で表現される。公式サイトでは「美しいレイアウトのブログが誰でも簡単に作れる」ことを謳っている[34]。g.o.a.tの名前の由来は「Greatest Of All Time=史上最高」を意味する英語のスラングである[35]。2016年10月に公開されたプロモーションビデオには、ミクスチャー・ロックバンド「Dragon Ash」のボーカル・Kjを起用した[36]。
2022年5月31日をもってサービスを終了した[37]。
脚注
外部リンク