SAボクシング(えすえーぼくしんぐ)とは、佐山聡が設立した掣圏真陰流の前身である、掣圏道協会が主催していた格闘競技の1つである。アルティメットボクシングとも呼ばれていた。掣圏道協会は、SAボクシング以外にも、SAプロレス、アブソリュートの2つの競技を主催していた。
歴史
旗揚げ
1999年7月10日に、北海道旭川市の旭川市総合体育館で旗揚げ興行が行われた。その後、SAボクシングを中心に北海道で興行を行った。
初代王者決定戦
1999年10月2日に、掣圏道協会主催の、初の東京での興行「1999 WORLD BATTLE in JAPAN」(有明コロシアム)が開催された。この興行で、SAボクシングの世界王者が4人認定された。スーパーヘビー級王者決定戦では、アンドレイ・キルサノフ(ロシア)がコワリチュク・アレクサンドル(ロシア)を2R2:22TKOで下し初代王者になった。ヘビー級王者決定戦では、スルタンマゴメドフ・カフカズ(ロシア)がウイリアム・ヴァン・ロスマーレン(オランダ)を3R1:28TKOで下し初代王者になった。ロスマーレンは、契約体重を10kgもオーバーしていた。ライトヘビー級王者決定戦では、トカレフ・ワジム(ロシア)がファイセル・レディング(スリナム)を2R2:09KOで破り、初代王者になった。ミドル級王者決定戦では、グスニエフ・アブドゥラフ(ロシア)がサヴィン・ニコライ(ロシア)を4R判定2-0で破り、初代王者になった。この興行では、タイトルマッチは全て4Rで行われた。SAボクシングルールでは、タイトルマッチは5Rで行うとされているが、今回は王者決定戦であり、選手が両者共に挑戦者(ランカー)であるため、5Rではなく4Rでタイトルマッチが行われたと思われる。試合のレフェリーには、田中健一や渡辺優一もいた。両者共に、佐山聡が創始した修斗の初代王者である。[1]
階級
全4階級。
ルール
- 立った状態では、パンチ・キック・投げ技が有効。寝た状態では、パンチのみが有効。
- 1ラウンド3分、インターバルは1分。
- 通常の試合は3ラウンドで行われるが、ランカー同士の試合は4ラウンド、タイトルマッチは5Rである。よって王者決定戦は4Rで行われる(両者共にランカーの為)。
- 反則技は、目潰し・金的・関節技・肘打ち・頭突き。
脚注
- ^ 藁谷浩一 掣圏道「WORLD BATTLE in JAPAN」、『ゴング格闘技』12月号・No.92・第32巻第12号通巻442号、107-109頁、日本スポーツ出版社、1999年12月23日
関連項目
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