TRAIN-TRAIN (トレイン トレイン)は、THE BLUE HEARTS の3rdアルバム。1988年11月23日に発売された。
内容
甲本と真島の共作が入っている。また、歌詞が共作ではあるが初めて河口作曲の歌が収録された。作詞クレジットの数で甲本が真島を上回る唯一のアルバムである。シングル「TRAIN-TRAIN 」と同時発売。
プロデューサーの谷川千央のアイデアにより、コンセプト・アルバム 的な構成がなされた。汽車の切符をイメージしたジャケット・デザイン、汽車が疾走していくようなブルースハープ のソロ から一曲目へと繋ぎ、最後の曲の演奏後に「TRAIN-TRAIN」のサビ の一部と冒頭のハープのソロが再び流れる構成になっている。
前作までのパンク中心からブルース 、フォーク 、カントリー 等のルーツ・ミュージック を反映させた多彩な楽曲群、そして様々なゲスト・ミュージシャンが参加している。
リリース変遷
2007年11月21日に「アナログジャケット完全復刻!」として年内限定発売(再発)された。その後2010年2月24日に、25周年企画の一環で、再び期間限定で再発が決まった。
2011年1月12日、結成25周年記念として、メルダック時代のアルバム3作品(「THE BLUE HEARTS 」「YOUNG AND PRETTY 」「TRAIN-TRAIN」)が、デジタル・リマスタリングが施されて再発された。既に、その時点ではメルダック在籍時以降の発売作品はデジタル・リマスタリングの上、再発売されていたが、メルダック作品は長年リマスタリングが為されていなかったため、ファンにとって待望の再発となった。
収録曲
CD 全編曲: THE BLUE HEARTS。 # タイトル 作詞・作曲 時間 1. 「TRAIN-TRAIN 」 真島昌利 4:24 2. 「メリーゴーランド 」
甲本ヒロト・真島昌利(作詞)
甲本ヒロト・真島昌利(作曲)
3:14 3. 「電光石火 」 甲本ヒロト 2:46 4. 「ミサイル 」 甲本ヒロト 3:50 5. 「僕の右手 」 甲本ヒロト 3:07 6. 「無言電話のブルース 」 真島昌利 4:02 7. 「風船爆弾(バンバンバン) 」
河口純之助 ・甲本ヒロト(作詞)
河口純之助(作曲)
2:56 8. 「ラブレター 」 甲本ヒロト 3:26 9. 「ながれもの 」 甲本ヒロト 1:59 10. 「ブルースをけとばせ 」 真島昌利 4:45 11. 「青空 」 真島昌利 4:46 12. 「お前を離さない 」 真島昌利 4:15 合計時間:
43:30
楽曲解説
TRAIN-TRAIN
歌詞カードではサビの部分が、「TRAIN-TRAIN 走ってゆけ 」となっているが、CD及びライブなどでは、「走ってゆく 」と歌われる。(しかし真島のコーラスは、「走ってゆけ 」と歌われている。)
凸凹ツアーではアンコールのラストに歌われた。
メリーゴーランド
甲本、真島の初の共作。「ドブネズミの詩」の中に真島の手書き文字で『金沢のボウリング で遊んで帰ってきた夜、僕とヒロトはメリーゴーランドを書いた』とある。
電光石火
「ラブレター」のカップリング曲。
88年の「PRETTY PINEAPPLE TOUR」中に発表された当初は音源化分の後にも歌詞があったが、ステージを重ねる内に歌詞が削られた。(詳しくはTHE BLUE HEARTSの未発表曲 )
ミサイル
NHK教育テレビ 「人間講座」において、ねじめ正一 が「言葉の力・詩の力」という講義にて取り上げられた。
僕の右手
当初、ファンクラブの会報等で発表されていたタイトルは「僕の右手を知りませんか」だった。
この歌のモデルになったのは、甲本の友人でハードコアパンクバンド「GHOUL 」の「片手のパンクス」ことMASAMI (細谷雅巳、小学1年の頃、ダイナマイト 遊びをして右手首から先を失い義手 となった。89年にステージで倒れ、昏睡状態のまま92年9月に死去)といわれる。甲本は彼の追憶ライブに出演した際に、この曲を泣きながら歌っている。 [要出典 ] 映画『リンダリンダリンダ 』の挿入曲。
ライブではしばしば「夢に飢えた野良犬 今夜吠えている」の部分を歌詞を変えたり歌わないということもあった。
無言電話のブルース
「TRAIN-TRAIN」のカップリング曲。
真島の実話を元にしている。
1989年12月21・22日にclub citta川崎で行われたX'MAS LIVEでは1曲目に披露。
風船爆弾(バンバンバン)
メジャーデビューして初めて河口が作詞・作曲した歌。
作詞は河口と甲本の共作という形になっているが、甲本が作詞したのは曲終盤の「明日に何が見える~」以降のみである。
「風船爆弾 」とは実在した日本軍 の兵器で、その詳細が書かれた同名の本を甲本や真島が読んでいた。
本当は「恋は風船爆弾」というタイトルだったが、何かの手違いで「恋は」が取れてしまった。ライブ中の甲本は「恋は風船爆弾」と曲名を言う場合が多かった。
1993年~1994年の凸凹ツアーではメドレーの五曲目として河口がメインボーカルを務めていた。
発表当初は歌詞が違っていた。(詳しくはTHE BLUE HEARTSの未発表歌詞などを含むもの )
ラブレター
ながれもの
ブルースをけとばせ
真島がメインボーカルをつとめる。
ライブでは「マイク・タイソン みたいに~」の部分を「ジョージ・フォアマン 」や「ウルトラセブン 」に替えて歌われることもあった。
青空
アルバムの挿絵には楽曲にちなんだバスが描かれており、嘘つきの乗車お断り という英文が書かれてある。曲名は「あおいそら」と読むのが正式。
お前を離さない
曲が終わると、最後に「TRAIN-TRAIN」のサビの部分が流れ、次に頭の部分が流れる。
THE BREAKERS がSEND HILL POPS'82で披露した曲(タイトル不明)と歌詞が似ている部分がある。
参加ミュージシャン
THE BLUE HEARTS
メンバー
正規メンバー サポートメンバー 元メンバー
望月正水 (Bass) - 英竜介 (Drums) - 山川のりを (Bass) - 佐藤シンイチロウ (Drums)
シングル
アルバム
オリジナル ベスト ライブ オムニバス リミックス トリビュート
映像作品
ミュージックビデオ
THE BLUE HEARTS - ブルーハーツのビデオ - ENDLESS DREAMS - ブルーハーツのビデオ2 - ブルーハーツが聴こえない
ライブ映像
THE BLUE HEARTS LIVE 日比谷野音&日本武道館 - 全日本EAST WASTE TOUR '91 - ザ・ブルーハーツ凸凹珍道中
関連項目 関連作品
カテゴリ