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カシオペア級哨戒艦

カシオペア級哨戒艦
基本情報
艦種 哨戒艦
前級  
次級 コマンダンテ級
要目
基準排水量 1,126t
満載排水量 1,491t
全長 79.80メートル (261.8 ft)
最大幅 11.80メートル (38.7 ft)
吃水 3.60メートル (11.8 ft)
主機 バルチラNSD BL230-16
ディーゼルエンジン×2基
推進器 スクリュープロペラ×2軸
出力 最大8,800 bhp
電源イソッタ・フラスキーニ1D36.55
 SS6V発電機(500kW)×3基
・非常発電機(120kW)×1基
速力 21ノット (39 km/h)
航続距離 3,300海里 (17kt巡航時)
乗員 士官6名+曹士54名
兵装76mm単装砲×1基
エリコン 25mm機銃×2基
搭載機AB-212汎用ヘリコプター×1機
レーダーMM/SPS-702(V)2 対水上捜索用
MM/SPG-70 砲射撃指揮用
・MM/SPN-748(V)2 航法用
電子戦
対抗手段
ファラッドレーダー警報受信機
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カシオペア級哨戒艦イタリア語: pattugliatori d'altura Classe Cassiopea)は、イタリア海軍哨戒艦(OPV)の艦級[1][2]

来歴

1983年1月18日に制定された海上法により、イタリア海軍には、漁業・海洋資源および洋上作業監視のための哨戒任務が付与された。これらの哨戒任務のため、海軍艦艇は全行動日数の14パーセントを費やすことになったが、正規の戦闘艦艇をこれに充当するのは非効率的であると考えられるようになった。このことから、領海排他的経済水域での漁業監視・海洋保全および捜索救難を主任務とした新しい哨戒艦として建造されたのが本級である[2]

建造計画は1982年12月31日に認可されたが、予算は商船省(Ministero della Marina Mercantile; 現在の運輸省)から支出された。発注は1986年12月になされた[1]

設計

要求性能は下記の通りであった[2]

  • シーステート5~6の荒天下でも長期間活動可能
  • シーステート2・風力4の洋上で、満載状態で少なくとも19ノットの最大速力を持続的に発揮可能
  • 連続哨戒速力は最低15ノット
  • 経済速力における航続距離は最低5,000海里

長船首楼型を採用しており、また船楼後端に設定されたヘリコプター甲板は艦尾まで延長され、22.0 m×8.0 mを確保した。ハンガーは入れ子式とされており、また艦の安定化のため、フィンスタビライザーと減揺タンクを備えている[1]

主砲と方位盤は、退役するカルロ・ベルガミーニ級フリゲートから流用されている。また海洋保全任務のため、汚染水の分析設備とともに、汚染水500 m3を回収できるタンクを備えている[1]

配備

同型艦一覧
# 艦名 起工 就役
P401 カシオペア
Cassiopea
1987年3月 1989年10月
P402 リーブラ
Libra
1991年3月
P403 スピカ
Spica
1988年9月
P404 ヴェガ
Vega
1989年6月 1992年5月

参考文献

  1. ^ a b c d Eric Wertheim (2013). The Naval Institute Guide to Combat Fleets of the World, 16th Edition. Naval Institute Press. p. 334-335. ISBN 978-1591149545 
  2. ^ a b c 鈴木昌「イタリア海軍の艦艇新造計画をさぐる」『世界の艦船』第365号、海人社、1986年6月、80-87頁。 

関連項目

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