サッカーブロール(英語: Soccer Brawl)は、SNKが発売したネオジオのサッカーゲーム。1992年に発売された。
ゲームの特徴
概要
近未来(スタジアム選択画面から、21世紀末期以降が舞台と推測される。後述。)を舞台にしたサッカーに関するゲームである。選手は人間ではなく、ロボット(サイボーグ)である。そのためか、実際のサッカーとは異なったルールが設定されている。
- 1チーム7人制である(実際のサッカーは11人制)。ポジションもゴールキーパー1人とフィールドプレイヤー6人という設定であり、DF,MF,FWの区別はない。フィールドプレイヤー6人のうち1人がヘッドマスター(頭にバンダナを巻いている。実際のサッカーのキャプテンに相当)であり、残り5人がノーマルプレイヤーである。
- スタジアムにはバウンドウォールが設置されているので、タッチラインを割ってもボールが反射して進む。タッチラインの外でボールが静止した時のみスローインによって試合が再開される。
- ファウル、オフサイドがない。よって、イエローカード・レッドカード,ファウルによって発生する可能性のあるフリーキック・PKもない。
- 1試合アーケード版では2分30秒(150秒)制[要出典]、家庭版では15分,30分,45分,90分ハーフ(但し、実際の時間より進行が早い。尚、実際のサッカーは45分ハーフ)。家庭版のみハーフタイムショーがある。アーケード版では、ボールがライン外に出ると時間がストップするが、家庭版ではストップしない[要出典]。また、アディショナルタイムもない。
一方で、実際のサッカーと同じルールも存在する。ゴールキック,コーナーキック,同点で終了した場合のPK戦である。このうちPK戦は3本勝負で決められ、3本勝負で決まらない時は、アーケード版と家庭版(ネオジオ,ネオジオCD,バーチャルコンソール)ではルールが異なる[5]。
販促イラストは、イラストレーターの森気楼が担当した。
プレイヤーの操作
プレイヤーの操作は以下の通りである。
- 十字キーまたはジョイスティック:ドリブル。PK戦ではキッカーの蹴る(または、キーパーの飛ぶ)方向を決める(PK戦では左上,正面上,右上,左下,正面下,右下の6方向に蹴る(飛ぶ)事が可能。十字キーまたはジョイスティックを動かさないと、正面下に蹴る(飛ぶ)ことになる)。
- Aボタン:ショートパス(オフェンス)、スライディング(ディフェンス)。Aボタンを長押しすると、画面上に表示されるゲージが溜まり、満タンになるとゲージが点滅してシュートを打てるようになる。この時、ヘッドマスターのみパワーシュートと呼ばれる必殺技(詳細は後述)を打つ事が可能。またゲージが満タンの時に、ディフェンスではパンチ攻撃(腕からビームを発射する)をすることが出来る。この時、相手にパンチ攻撃が命中すると、一定時間気絶させる事が可能(至近距離で命中させる事が出来ると、体全体が光って倒れ、気絶時間が長くなる)。PK戦ではこのボタンを押すと、ボールを蹴る(キーパーが飛ぶ)。
- Bボタン:ロングパス、ヘディング(オフェンス)
- Aボタン・Bボタン同時押し:タックル・ラフプレー(ディフェンス)
スタジアムと出場チーム
スタジアムは以下の2つから選択可能である。尚、どちらのスタジアムも性能差はない。
出場チームは以下の8チームである。尚、選手名は付けられていない。括弧内はチームカラーを表す。
チーム間の能力差はないが、ヘッドマスターが打つパワーシュートは以下の4種類に分かれ、2カ国ずつ振り分けられている。
- ガーディアンシュート…ボールの周囲を「ガーダー」と呼ばれるエネルギーボールが回転。弾道上の選手にダメージを与えながら突き進む。スペイン、ブラジルが使用。
- ウェーブシュート…蹴り出されたボールが波状にクネクネと曲がりながら進む。イタリア、ドイツ(2カ国ともヨーロッパ)が使用。
- クロスシュート…蹴り出されたボールが分裂。8の字にクロスする残像を残しながら飛んでいく。アメリカ、イングランドが使用。
- ブーメランシュート…ヘッドマスターの周りを一回転してから直進。周囲の選手にダメージを与えることができる。日本、韓国(2カ国ともアジア)が使用。
8カ国のうちから1カ国を選択して、他の7カ国との総当たり戦でゲームが進行していく。勝てば次のラウンドに進み、引き分けの場合はPK戦になる。負けるかPK戦で引き分け・負けの場合はゲームオーバー(ゲームオーバーの前に10カウント以内にコンティニューが可能)。全ての国に勝つとエンディングとなり、スタッフロールが流れる。ゲームオーバーもしくはエンディング終了時に上位5位以内(進んだラウンド数順)に入ると、ネームエントリーが出来る。
脚注
外部リンク