フラットブレッド(ノルウェー語:Flatbrød、原義は「平らなパン」)は、ノルウェーで食されている伝統的な種なしパン。普通は魚や塩漬け肉、スープと一緒に食べられる。もともとはノルウェーの羊飼いや農民が主食としていたパンである。フラットブレッドは乾燥していて水分がないため、長期間の保存が可能である。[1]
基本的な材料は大麦粉、塩、水だが、他の穀物を用いたものも多くある。[2]
かつてはすべての食事で常食とされていたが、ほとんどの場合は硬化ニシン(英語版)と冷茹でのジャガイモと共に食べられたほか、時にはサワークリームやバターとも組み合わされた。別の食べ方としては、伝統的な肉のスープであるベタサッペや、伝統的なシチューであるラプスカウスと一緒に食べるというものがある。[3]
フラットブレッドは、薄ければ薄いほど良いパンであるとされる。フラットブレッドは丸められたあと大きな鉄板で調理され、その製法の伝統は主婦たちに代々受け継がれ、それぞれの作り方があった。フラットブレッドは今でもノルウェーの食文化の伝統の重要な部分を占めるものであり、田舎は依然としてその伝統が生き残っている[1]。
関連項目
参考文献
外部リンク