『ブラック・ジャック 』(BLACK JACK)は、手塚治虫 による医療漫画 作品。天才的外科医 だが医師免許 を持たない「ブラックジャック 」[ 1] こと間黒男(はざま くろお)の活躍を描く。『週刊少年チャンピオン 』(秋田書店 )にて1973年11月19日号[ 1] から1978年9月18日号にかけて連載したのち、1979年1月15日号から1983年10月14日号[ 1] にかけて不定期連載された。全242話。略称は『B・J』 [ 2] 。
手塚の没後を含めてリメイクや派生・オマージュ 作品が生み出され続けているほか、アニメや実写、舞台作品へのメディアミックス 展開が行なわれている。
主人公を含めてキャラクターについては「ブラック・ジャックの登場人物 」を参照。
概要
無免許ではあるものの、唯一無二の神業ともいえる手術 テクニックにより世界中に名を知られる天才外科医ブラック・ジャック(間 黒男)を主人公に、「医療と生命」をテーマにそれぞれ据えた医療漫画である。連載当初は「漫画家生活30周年記念作品」「手塚治虫ワンマン劇場」という煽りで、手塚治虫のスター・システム によるオールスター出演がウリの作品であり、短期間で終了する予定だった(後述)が、定期・不定期合わせて10年近く続く長期連載作となり、まさに代表作となった。
読み切り 連載形式になったのは、『週刊少年チャンピオン』編集長を務めていた壁村耐三 の方針であり、当時の連載作品全てに適用されていた[ 3] が、読み切りでないと手塚が流す回をやることから、それを防ぐためという話もあった[ 4] 。
『週刊少年マガジン 』で連載した『三つ目がとおる 』とともに、手塚治虫の少年漫画における1970年代の最大にして、少年漫画家としては最後のヒット作である[ 5] 。また、本作品によって現代まで続く「医療マンガ 」のジャンルが形成されるきっかけになった金字塔でもある[ 6] 。
手塚プロダクションによると、コミックスの国内累計発行部数は2020年1月時点で4766万399部 、海外でもアメリカ、フランス、スペイン、イタリア、中国、韓国、台湾、タイ、ベトナムで出版され、明確な統計はないものの1億部 以上の発行部数があると言われている[ 7] 。
2024年現在、OVA版 を除き新規でTVアニメ化された最後の手塚治虫作品である。
連載の推移
1960年代終盤の劇画 ブームや『週刊少年ジャンプ 』の新人発掘路線の影響をまともに受けた手塚治虫は、ヒューマニズムを描く古い漫画家というレッテルが貼られ、得意にしていた少年漫画の分野でヒット作品を出せなくなっていた。手塚本人が言う「冬の時代」(1968年-1973年)であり、少年誌での連載が激減し、読み切りが増加。少年誌において実験作を執筆したり、青年誌に進出したりするなどして方向性を模索するが、1970年には青少年向けの性教育を意図して執筆した『やけっぱちのマリア 』が糾弾を受け、1973年には虫プロ商事 と虫プロダクション が倒産し、まさにどん底にいた。
そんな中『週刊少年チャンピオン』編集部は、手塚に漫画家生活30周年記念作品(ただし、1973年当時手塚はデビュー28年目である)として「かつての手塚漫画のキャラクターが全部出る作品」の企画を依頼する。編集部内で『週刊少年チャンピオン』編集長の壁村耐三 が担当編集者の岡本三司に「死に水をとろうか」と相談をもちかけたくらいの状況に追い込まれていた手塚はこれを了承する。手塚は以前に『鉄腕アトム 』「ひょうたんなまず危機一発」(1965年)において同様のスターシステムでのオールスターを執筆していた。
間もなく、かつての手塚漫画のキャラクターが次々にブラック・ジャックという外科医にかかるという大体のプロットが出来上がる。ブラック・ジャックというキャラクターには医学生だった頃の手塚自身が反映され、また劇画ブームに対抗する(あるいは取り込む)意味でアウトサイダー的な存在として描かれた。『手塚治虫漫画40年』(秋田書店)によると「手塚漫画は正義の味方 的な主人公が多いので、あえて、アウトサイダーな男の生き様を子どもにもわかるように描こうと考えた」。初期構想ではブラックジャックはあくまで狂言回し であり、メインはオールスターの方にあった。連載が安定化した後も時々ブラックジャックが狂言回しになるのはこのためである。
担当編集者の岡本によると「最初の予定では、4・5回連載して最後は無人島でエンディング…」「一種のバラエティ番組的なニギヤカシ作品のはずだった」ことからあまりやる気が出ず、手塚にタイトルが決まったか聞いた際に「ブラック・ジャック」と言われ「先生、サブタイトルじゃなく本タイトルを教えてくださいよ」と失言するくらいのゆるい扱いであり[ 8] 、いざ連載が始まっても、巻頭カラーもなく、地味な扱いが続いた。
連載開始の当初は人気が低く、ほぼ最下位であり、担当編集者の岡本は編集長の壁村から「どうする?」と聞かれ困ったというが、その後、じりじりと順位を上げ、50話「めぐり会い」で2位に浮上、以降は軌道に乗った[ 8] 。
なお、『週刊少年チャンピオン』編集長の壁村耐三は、反応がなければ3回で辞める約束だったともいい、手塚自らが「これが最後」と持ち込んだ企画だったとも証言[ 9] しており、編集者と編集長という当事者同士の間で話が全く食い違っている。なお秋田書店自体は前述の『手塚治虫漫画40年』で、編集部が企画を持ち込んだ説を取っている。
当時の『ドカベン 』『がきデカ 』『マカロニほうれん荘 』といった超ヒット作には及ばなかったものの、10年間にわたり安定して柱となり、『週刊少年チャンピオン』の黄金時代を支えた[ 10] 。「人生という名のSL」で定期連載は終了するが、その後も『週刊少年チャンピオン』誌上で散発的に13本発表された(最終作品は「オペの順番」)。
手塚の息子である手塚眞 によると、誰にも立ち入りを許さなかった手塚の仕事部屋に、担当編集者が無断で入ったことに怒った手塚が連載終了を宣言したという[ 11] 。これとは別の理由として、ロボトミー の描写に関する抗議事件の後、医学的な整合性について指摘を受けて描きづらくなったことを生前の手塚が書き残している[ 12] 。
単行本は秋田書店の少年チャンピオンコミックス にまとめられたのが最初で、その後も愛蔵版や手塚治虫漫画全集にも収められ、文庫版はミリオンセラーを達成し[ 13] 、1994年から始まった1990年代のマンガ文庫のブームの火付け役になった[ 14] [ 15] 。
アメリカ合衆国 では1995年からVIZ社が発行した月刊漫画雑誌『MANGA VISION』に連載された[ 16] 。
2023年11月、本作の連載50周年を記念して、『週刊少年チャンピオン』52号にて「TEZUKA2023 ブラック・ジャック 機械の心臓-Heartbeat Mark II」が掲載された[ 17] 。本作は手塚プロダクション所属のメンバーなどのクリエイターや、本作を学習したAIを使用して描かれ、手塚の新作を制作するプロジェクト「TEZUKA2023」の一環として制作が行われた読み切りである[ 17] 。
医学描写
本作には、医学的リアリティと大胆なフィクションが並存しているが、これは医学的事実よりも物語性を優先した、手塚の作劇術の一環である。異星人やミイラ 、幽霊 、感情と自我を持つコンピュータ を「手術」するなどという突飛な設定の話も存在する。架空の病気(「99.9パーセントの水」に登場する寄生 生物など)も登場したほか、双子 の体内にあったもう一人分の脳 や内臓からピノコを人体として組み上げ て動き回れるようにするといった一部の描写も、現代の医療技術を超越している。ブラック・ジャックがスター・システムで登場する別作品『ミッドナイト 』では、ブラック・ジャック本人に人間の脳交換手術について「その様な事は漫画だから可能だ」と言わせている。手塚治虫自らが語るところによると、当時、東京大学医学部 の学生から嘘を書くなと抗議の手紙が来たこともあった。それに対して手塚は、「東大生ともあろうものが、漫画に嘘があることすら知らないのか 」とコメントしている[ 18] 。
手塚は医師免許を持ってはいたが、医学的知識は昭和 20年代(1945年から1954年)にとどまっており、外科医としての臨床 経験がほとんどなかった[ 19] 。『ブラック・ジャック』の連載に当たり、医学書を買い込み独学したり、医療関係者に取材したりはしていたものの、劇中で治療困難な症例として扱われているものが、実際には連載当時の医療技術でも治療可能な症例であるというミス[ 20] や、医学用語のミス[ 21] を多発していた。中でもロボトミー に関する描写では糾弾を受け、新聞に謝罪文を掲載、連載中止の話まで出たという[ 22] [ 23] 。
同時期に発表された医療漫画では、執筆時点での最新の知識を取り入れた『夜光虫』(柿沼宏・篠原とおる )なども存在するが、手塚は自らの作劇術を崩さなかった。手塚は「ブラック・ジャックは医療技術の紹介のために描いたのではなく、医師は患者に延命治療 を行なうことが使命なのか、患者を延命させることでその患者を幸福 にできるのか、などという医師のジレンマ を描いた」としている[ 24] 。
各話タイトル
全242話 →
凡例
初出誌掲載号 : 雑誌『週刊少年チャンピオン 』(1973年-1983年/秋田書店)
★ : 映像化されているエピソード(テレビアニメ、OVA 、実写版、映画版を含む)
新書 : 少年チャンピオンコミックス『ブラック・ジャック』全25巻(1974年-1995年/秋田書店)
全集 : 手塚治虫漫画全集『ブラック・ジャック』全22巻+『鉄腕アトム』別巻1(1977年-1996年/講談社)
文庫 : 秋田文庫「BLACK JACK」全17巻+TreasureBook(1993年-2008年/秋田書店)
新装版 : 少年チャンピオンコミックス・スペシャル『ブラック・ジャック』全17巻(2004年-2005年/秋田書店)
文庫全集 : 手塚治虫文庫全集『ブラック・ジャック』全12巻+『鉄腕アトム』別巻(2010年/講談社)
大全集版 : 『ブラック・ジャック大全集』全15巻(2012年-2013年/復刊ドットコム )
話数
初出誌掲載号
サブタイトル (カッコ内は改題後)
新書
全集
文庫
新装版
文庫全集
大全集版
備考
第00 1話
1973年 11月19日
いしやはと/ 医者はどこだ!
★
1
19
1
1
1
1
第00 2話
11月26日
うみのすと/ 海のストレンジャー
★
1
20
10
1
1
1
第00 3話
12月3日
みゆきとへ/ ミユキとベン
1
15
16
1
1
1
第00 4話
12月10日
あなふいら/ アナフィラキシー
★
1
22
16
1
1
1
第00 5話
12月17日
にんけん/ 人間鳥
1
19
17
1
1
1
第00 6話
12月24日
ゆきのよ/ 雪の夜ばなし
2
9
5
1
1
1
第00 7話
1974年 1月1日
かいそくの/ 海賊の腕
★
1
9
13
1
1
1
第00 8話
1月7日
とさされたきおく/ とざされた記憶
2
10
11
1
1
1
第00 9話
1月14、21日
ふたりのしゆうし/ ふたりの修二
1
×
17
1
1
1
第0 10話
1月28日+2月4日
きしほしん/ 鬼子母神の息子
★
1
4
12
1
1
1
第0 11話
2月11日
なたれ/ ナダレ
★
2
9
6
1
1
1
第0 12話
2月18日
きけいのうしゆ1/ 畸形嚢腫
★
2
14
1
1
1
1
ピノコ初登場
第0 13話
2月25日+3月4日
ひのこあい/ ピノコ愛してる
★
2
2
3
2
1
1
第0 14話
3月11日
こういしよ/ 後遺症
25
16
13
2
1
1
第0 15話
3月18日
たあてい/ ダーティ・ジャック
2
3
2
2
1
2
第0 16話
3月25日
ひのこふた/ ピノコ再び
★
2
14
17
2
1
2
第0 17話
4月1日
はいいろの/ 灰色の館
★
6
6
7
2
1
2
第0 18話
4月8日
にとしんた/ 二度死んだ少年
2
2
6
2
1
2
第0 19話
4月15日
きのめ/ 木の芽
★
3
22
15
2
2
2
第0 20話
4月22日
ほつさ/ 発作
3
12
8
2
2
2
第0 21話
4月29日
そのこをこ/ その子を殺すな!
2
3
12
2
2
2
第0 22話
5月13日
ちかとまら/ 血がとまらない
★
3
×
×
×
×
2
第0 23話
5月20日
ゆうかい/ 誘拐
3
9
2
2
2
2
第0 24話
5月27日
まんひきい/ 万引き犬
★
3
2
4
2
2
2
第0 25話
6月3日
はいとたい/ 灰とダイヤモンド
★
8
17
10
2
2
2
第0 26話
6月10日
はくせんち/ パク船長
3
×
17
2
2
2
第0 27話
6月17日
しらはさま/ 白葉さま
3
11
9
2
2
2
第0 28話
6月24日
ゆひ/ 指
×
×
×
×
×
×
単行本未収録
第0 29話
7月1日
ときには真珠のように
★
3
1
1
2
2
2
第0 30話
7月8日
ひのこいき/ ピノコ生きてる
★
4
16
9
3
2
2
第0 31話
7月15日
けしん/ 化身
6
15
17
3
2
2
第0 32話
7月22日
とさされたさんにん/ 閉ざされた三人
3
1
6
3
2
2
第0 33話
7月29日
ししめんひ/ 獅子面病
★
3
9
6
3
2
3
第0 34話
8月5日
あるきよう/ ある教師と生徒
★
4
3
9
3
2
3
第0 35話
8月12日
なにかが山を…
9
18
8
3
2
3
第0 36話
8月19日
しすむおん/ しずむ女
★
4
×
×
×
×
3
第0 37話
8月26日
ふたりのしやん/ 2人のジャン
4
13
99/ Treasure Book
×
2
3
第0 38話
9月2日
ひのこかえ/ ピノコ還る!
★
5
12
10
3
2
3
第0 39話
9月9日
しゆんかは/ 純華飯店
4
21
17
3
2
3
第0 40話
9月16日
やけこけた/ 焼け焦げた人形
4
2
4
3
2
3
第0 41話
9月23日
しよくふつ/ 植物人間
4/ (4)
×
×
×
×
×
新書は初期の版まで収録
第0 42話
9月30日
あかちやんのは/ 赤ちゃんのバラード
★
4
7
3
3
2
3
第0 43話
10月7日
こしん/ 誤診
★
4
11
8
3
2
3
第0 44話
10月14日
もくけきし/ 目撃者
★
4
2
9
3
2
3
第0 45話
10月21日
しろいらい/ 白いライオン
★
5
8
12
3
3
3
第0 46話
10月28日
しにかみのけし/ 死に神の化身 (恐怖菌)
★
17
19
6
3
3
3
改題
第0 47話
11月4日
ひかるめ/ 光る目
24
21
16
3
3
3
第0 48話
11月11日
てんわかさん/ 電話が三度なった
5
12
14
4
3
3
第0 49話
11月18日
ふたつのあい/ 二つの愛
★
5
1
1
4
3
3
第0 50話
11月25日
めくりあい/ めぐり会い
5
2
1
4
3
3
第0 51話
12月2日
ちちむ/ ちぢむ!
★
6
15
3
4
3
4
第0 52話
12月9日
しんめんそ/ 人面瘡
★
5
12
1
4
3
4
第0 53話
12月16日
はるかなる国から
5
1
4
4
3
4
第0 54話
12月23日
ありのあし/ アリの足
★
5
2
1
4
3
4
第0 55話
1975年 1月1日
すとらてい/ ストラディバリウス
★
8
17
2
4
3
4
第0 56話
1月6日
ふたりのくろいいしや/ ふたりの黒い医者
★
9
4
3
4
3
4
第0 57話
1月13日
ふらつくくいいん/ ブラック・クイーン
★
6
5
1
4
3
4
第0 58話
1月20日
かいらくの/ 快楽の座
×
×
×
×
×
×
単行本未収録
第0 59話
1月27日+2月3日
にいちゃんをかえせ!!
★
5
11
16
4
3
4
第0 60話
2月10日
こるしかの/ コルシカの兄弟
7
22
14
4
3
4
第0 61話
2月17日
はり/ 針
★
6
5
2
4
3
4
第0 62話
2月24日
ねことしよ/ ネコと庄造と
8
7
7
4
3
4
第0 63話
3月3日
おおかみし/ オオカミ少女
7
13
5
5
3
4
第0 64話
3月10日
おまえが犯人だ!!
25
99/ 鉄腕アトム 別巻1
9
5
99/ 鉄腕アトム 別巻
4
第0 65話
3月17日
のろわれた手術
6
8
13
5
3
4
第0 66話
3月24日
ひとはいの/ 火と灰の中
11
13
6
5
3
4
第0 67話
3月31日、4月7日
りよくちゆ/ 緑柱石 (ふたりのピノコ)
★
10
13
7
5
3
4
改題
第0 68話
4月14日
えらばれたマスク
★
6
4
10
5
4
5
第0 69話
4月21日
かす/ ガス
7
6
4
5
4
5
第0 70話
4月28日
からだが石に…
4/ (4)
1
6
5
4
5
第0 71話
5月5日
けいれん
9
10
11
5
4
5
第0 72話
5月12日
いれすみの/ イレズミの男
6
10
8
5
4
5
第0 73話
5月19日
こつはみし/ こっぱみじん
12
19
11
5
4
5
第0 74話
5月26日
なんという舌
★
6
3
5
5
4
5
第0 75話
6月2日
すたあたん/ スター誕生
7
11
15
5
4
5
第0 76話
6月9日
すいとうし/ 水頭症
6
×
×
×
×
5
第0 77話
6月16日
とらきゆら/ ドラキュラに捧ぐ
24
×
15
5
4
5
第0 78話
6月23日
ちかこう/ 地下壕にて
★
7
12
2
5
4
5
第0 79話
6月30日
へんかあつ/ 弁があった!
★
10
14
5
6
4
5
第0 80話
7月7日
ひのこらふすとお/ ピノコ・ラブストーリー
★
7
3
4
6
4
5
第0 81話
7月14日
たからしま/ 宝島
11
7
15
6
4
5
第0 82話
7月21日
はろおCQ/ ハローCQ
★
7
12
11
6
4
5
第0 83話
7月28日
ちかすいとう/ 地下水道
17
18
4
6
4
5
第0 84話
8月4日
てへそのた/ デベソの達
7
13
12
6
4
5
第0 85話
8月11日
かりそめの愛を
★
8
17
14
6
4
6
第0 86話
8月18日
えかしんて/ 絵が死んでいる!
9
8
1
6
4
6
第0 87話
8月25日
まんけつひ/ 満月病
22
13
14
6
4
6
第0 88話
9月1日
ほうふく/ 報復
★
8
1
6
6
4
6
第0 89話
9月8日
おばあちゃん
★
7
10
2
6
4
6
第0 90話
9月15日
しやちの/ シャチの詩
★
7
1
2
6
5
6
第0 91話
9月22日
ひよういんしや/ 病院ジャック
★
11
7
2
6
5
6
第0 92話
9月29日
きたい/ 奇胎
21
2
8
6
5
6
第0 93話
10月13日
みすとあくた/ 水とあくたれ
9
14
13
7
5
6
第0 94話
10月20日
さきししか/ サギ師志願
8
5
6
7
5
6
第0 95話
10月27日
あくま/ 悪魔 (魔王大尉)
★
8
11
14
7
5
6
改題
第0 96話
11月3日
みちすから/ 道すがら
8
11
8
7
5
6
第0 97話
11月10日
こううんなおとこ/ 幸運な男
★
9
1
13
7
5
6
第0 98話
11月17日
いぬのささ/ 犬のささやき
9
15
11
7
5
6
第0 99話
11月24日
ともよいす/ 友よいずこ
★
8
3
2
7
5
6
第100話
12月1日
こわいいん/ 古和医院
★
8
2
5
7
5
6
第101話
12月8日
しんりやく/ 侵略者
★
10
10
12
7
5
7
第102話
12月15日
きみような/ 奇妙な関係
★
12
6
3
7
5
7
第103話
12月22日
かえつてきたあ/ 帰ってきたあいつ
★
9
6
12
7
5
7
第104話
1976年 1月1日
ひのこにしへ/ ピノコ西へ行く
11
7
8
7
5
7
第105話
1月5日
ゆきのほうも/ 雪の訪問者
★
11
11
11
7
5
7
第106話
1月12日
うらしまた/ 浦島太郎
★
9
10
14
7
5
7
第107話
1月19日
ちいさなあ/ 小さな悪魔
14
15
14
8
5
7
第108話
1月26日+2月2日
くま/ クマ
16
18
12
8
5
7
第109話
2月9日
ししやとのたいわ/ 死者との対話
23
21
15
8
5
7
第110話
2月16日
てかのしんそ/ デカの心臓
15
×
4
8
6
7
第111話
2月23日
たいむあうと/ タイムアウト
★
9
1
7
8
6
7
第112話
3月1日
ほうきよう/ 望郷
22
19
15
8
6
7
第113話
3月8日
もうひとりの/ もう一人のJ
19
21
16
8
6
7
第113話-第114話/ 増刊号
3月10日
ゆう18は/ U-18は知っていた
★
10
3
1
8
6
7
第114話
3月15日
へんをすて/ ペンをすてろ!
11
13
14
8
6
7
第115話
3月22日
ふはつたん/ 不発弾
14
5
7
8
6
8
第116話
3月29日
はつするひ/ ハッスル・ピノコ
★
15
5
2
8
6
8
第117話
4月5日
みらいへのお/ 未来への贈りもの
16
15
9
8
6
8
第118話
4月12日
しろいめ/ 白い目
10
10
8
8
6
8
第119話
4月19日
はりけえん/ ハリケーン
★
14
11
7
9
6
8
第120話
4月26日
ひめい/ 悲鳴
★
12
8
4
9
6
8
第121話
5月3日
くもりのち/ 曇りのち晴れ
★
10
11
7
9
6
8
第122話
5月10日
さんとめの/ 三度目の正直
24
×
9
9
6
8
第123話
5月17日
ていんこ/ ディンゴ
★
10
5
3
9
6
8
第124話
5月24日
きみのミスだ!
22
×
3
9
6
8
第125話
5月31日
ろうしんと/ 老人と木
★
10
12
6
9
6
8
第126話
6月7日
さとういし/ 座頭医師
★
11
4
2
9
6
8
第127話
6月14日
しゆうねん/ 執念
25
20
3
9
7
8
第128話
6月21日
さいこにのこ/ 最後に残る者
13
×
×
×
×
8
第129話
6月28日
ころしかや/ 殺しがやってくる
★
20
14
8
9
7
8
第130話
7月5日
きり/ 霧
19
12
15
9
7
8
第131話
7月12日
あおいきよ/ 青い恐怖
★
14
15
11
9
7
9
第132話
8月2日
けんしゆう/ 研修医たち
12
6
3
9
7
9
第133話
8月9日
てるてる坊主
13
6
9
10
7
9
第134話
8月16日
あるすたあ/ あるスターの死
★
16
7
13
10
7
9
第135話
8月23日
よあけのて/ 夜明けのできごと
20
22
15
10
7
9
第136話
8月30日
せんしようかは/ 戦場ガ原のゴリベエ
18
19
7
10
7
9
第137話
9月6日
しんとう/ 震動
★
14
12
6
10
7
9
第138話
9月13日
きたるべきチャンス
★
20
22
15
10
7
9
第139話
9月20日
ましよさい/ 魔女裁判
17
×
×
×
×
9
第140話
9月27日
きけいのうしゆ2/ 畸形嚢腫パート2
24
17
13
10
7
9
第141話
10月4日
とうしはの/ 湯治場の二人
★
12
6
5
10
7
9
第142話
10月11日
とうなん/ 盗難
11
4
10
10
7
9
第143話
10月18日
そらからき/ 空からきた子ども
★
11
5
3
10
7
9
第144話
10月25日
かねかねかね/ 金!金!金!
×
×
17
10
7
9
第145話
11月1日
れいのいる/ 霊のいる風景
25
18
12
10
7
9
第146話
11月8日
かきりなくとうめ/ 限りなく透明に近い水 (99.9%の水)
★
11
16
5
10
7
9
改題
第147話
11月15日
しようわしんさん/ 昭和新山
25
17
11
10
7
9
第148話
11月22日
おとしもの/ 落としもの
12
10
4
11
7
10
第149話
11月29日
やりのこし/ やり残しの家
★
20
16
10
11
8
10
第150話
12月6日
けきりゆう/ 激流
16
16
14
11
8
10
第151話
12月13日
ほすひたる/ ホスピタル
★
12
8
5
11
8
10
第152話
12月20日
やくそく/ 約束
★
13
6
9
11
8
10
第153話
1977年 1月1日
あるかんとく/ ある監督の記録 (フィルムは二つあった)
★
17
16
14
11
8
10
改題
第154話
1月3日
うしなわれたせいしゆん/ 失われた青春
19
×
16
11
8
10
第155話
1月10日
こまとりと/ コマドリと少年
★
12
2
3
11
8
10
第156話
1月17日
おんかくの/ 音楽のある風景
24
19
15
11
8
10
第157話
1月24日、1月31日
ふらつく・/BJ/しやつくにゆういん/ B・J入院す
★
15
8
3
11
8
10
第158話
2月7日
ふしちよう/ 不死鳥
★
×
×
17
11
8
10
第159話
2月14日
おいしやさん/ お医者さんごっこ
★
12
4
10
11
8
10
第160話
2月21日
しろいせいき/ 白い正義
★
23
21
7
11
8
10
第161話
2月28日
うえとした/ 上と下
★
12
3
7
11
8
10
第162話
3月7日
きかよわい/ 気が弱いシラノ
15
8
13
12
8
10
第163話
3月14日
ほんまけつしゆ/ 本間血腫
★
15
9
13
12
8
10
第164話
3月21日
かんとうむ/ 勘当息子
★
14
3
3
12
8
10
第165話
3月28日
おとずれた思い出
★
×
×
17
12
8
11
第166話
4月4日
りんち/ リンチ
25
8
16
12
8
11
第167話
4月11日
はるいちは/ 春一番
★
11
11
1
12
8
11
第168話
4月18日
さんしやさ/ 三者三様
13
4
2
12
8
11
第169話
4月25日
もるもつと/ モルモット
17
16
9
12
9
11
第170話
5月2日
すけつと/ 助っ人
13
12
5
12
9
11
第171話
5月9日
かへ/ 壁
×
×
99/ Treasure Book
×
×
11
第172話
5月16日
いのちのきすな/ 命のきずな
19
20
11
12
9
11
第173話
5月23日
あつい夜
18
22
10
12
9
11
第174話
5月30日
みのしろき/ 身の代金
13
10
10
12
9
11
第175話
6月6日
やみとけい/ 闇時計
19
19
15
12
9
11
第176話
6月13日
しんこう/ 信号
25
×
12
12
9
11
第177話
6月20日
しへのいちし/ 死への一時間
13
5
8
13
9
11
第178話
6月27日
くしらにの/ 鯨にのまれた男
13
6
14
13
9
11
第179話
7月4日
めす/ メス
★
14
10
6
13
9
11
第180話
7月11日
としやふり/ 土砂降り
★
14
10
6
13
9
11
第181話
8月1日
とおりま/ 通り魔
★
16
9
8
13
9
11
第182話
8月8日
こいけんむ/ ご意見無用
18
17
9
13
9
12
第183話
8月15日
おとうと
★
18
14
7
13
9
12
第184話
8月22日
ねこかみけ/ 猫上家の人々
23
22
16
13
9
12
第185話
8月29日
ろくとうせ/ 六等星
★
13
3
1
13
9
12
第186話
9月5日
あひなのし/ アヴィナの島
21
20
10
13
9
12
第187話
9月12日
きもためし/ キモダメシ
23
×
17
13
9
12
第188話
10月31日
かたかき/ 肩書き
★
14
13
4
13
9
12
第189話
11月7日
しゆうそう/ 銃創
18
9
9
13
9
12
第190話
11月14日
いつひきた/ 一ぴきだけの丘
15
14
7
13
10
12
第191話
11月21日
こうるさい/ 小うるさい自殺者
22
18
13
14
10
12
第192話
11月28日
いのちをいけ/ 命を生ける
★
24
21
15
14
10
12
第193話
12月5日
あるろうは/ ある老婆の思い出
★
15
5
3
14
10
12
第194話
12月12日
ににんさん/ 二人三脚
16
9
9
14
10
12
第195話
12月19日
ふたりめかいた/ 二人目がいた
★
14
8
12
14
10
12
第196話
1978年 1月1日
しゆようかり/ 腫瘍狩り
★
23
21
16
14
10
12
第197話
1月2日
こおすとた/ ゴーストタウンの流れ者
15
15
4
14
10
12
第198話
1月9日
うきよふろ/ 浮世風呂
21
21
16
14
10
12
第199話
1月16日
しゆうてんし/ 終電車
★
15
14
5
14
10
13
第200話
1月23日+1月30日
すりかえ
19
13
8
14
10
13
第201話
2月6日
たすけあい/ 助け合い
★
17
9
2
14
10
13
第202話
2月13日
にしゆうねんめの/ 20年目の暗示
★
22
21
15
14
10
13
第203話
2月20日
かめついと/ がめつい同士
15
11
11
14
10
13
第204話
2月27日
きえさつた/ 消えさった音
17
17
14
14
10
13
第205話
3月6日
うみはこいの/ 海は恋のかおり
16
4
4
15
10
13
第206話
3月13日
やまねこし/ 山猫少年
16
14
12
15
10
13
第207話
3月20日
しめくくり
17
7
8
15
10
13
第208話
3月27日
ふらつくしやつくひよう/ ブラック・ジャック病
★
21
16
14
15
10
13
第209話
4月3日
らつかふつ/ 落下物
×
×
99/ Treasure Book
×
10
13
第210話
4月10日
いえてをひ/ 家出を拾った日
21
13
13
15
11
13
第211話
4月17日
みちへのち/ 未知への挑戦
★
19
18
13
15
11
13
第212話
5月8日
あるおんなのはあい/ ある女の場合
★
16
6
3
15
11
13
第213話
5月15日
にんきようとけ/ 人形と警官
★
22
4
10
15
11
13
第214話
5月22日
とりたちと/ 鳥たちと野郎ども
16
4
7
15
11
13
第215話
5月29日
やまこやの/ 山小屋の一夜
22
18
13
15
11
13
第216話
6月5日
うらめ/ 裏目
20
21
16
15
11
14
第217話
6月12日
これらさわ/ コレラさわぎ
★
17
17
15
15
11
14
第218話
6月19日
やまのてせ/ 山手線の哲
★
18
18
4
15
11
14
第219話
6月26日
せんそうはなお/ 戦争はなおも続く
★
25
20
11
15
11
14
第220話
7月3日
かふせるを/ カプセルをはく男
18
19
10
16
11
14
第221話
7月10日
くろしおこ/ 黒潮号メモ
18
15
7
16
11
14
第222話
7月17日
ひのこみすてりい/ ピノコ・ミステリー
18
18
5
16
11
14
第223話
7月24日
もらい水
★
17
7
5
16
11
14
第224話
7月31日、8月7日
みつしつの/ 密室の少年
19
18
12
16
11
14
第225話
8月14日
うこけそろ/ 動けソロモン
★
21
16
13
16
11
14
第226話
8月21日
ほけつとも/ ポケットモンキー
20
16
11
16
11
14
第227話
8月28日
こくいん/ 刻印
20
20
5
16
11
14
第228話
9月11日
たいふうい/ 台風一過
20
22
17
16
11
14
第229話
9月18日
しんせいというなの/ 人生という名のSL
20
18
11
16
11
14
第230話
1979年 1月15日
みかわり/ 身代わり
★
18
5
6
16
12
14
連載終了後の読切
第231話
1月22日+1月29日
ふくしゆうこそ/ 復しゅうこそわが命
★
19
7
10
16
12
14
第232話
4月30日
きよそう/ 虚像
20
8
4
16
12
15
第233話
9月24日
こつにく/ 骨肉
★
21
15
10
17
12
15
第234話
1980年 2月4日
さいかい/ 再会
★
21
17
8
17
12
15
第235話
9月15日
はなしあい/ 話し合い
21
19
11
17
12
15
第236話
12月1日
されどいつわりの日々
22
14
5
17
12
15
第237話
1982年 1月1日
ふらつく・/BJ/しやつくそつくり/ B・Jそっくり
22
22
14
17
12
15
第238話
6月11日~7月2日
すきさりし/ 過ぎさりし一瞬
★
23
20
16
17
12
15
第239話
1983年 1月14日
なかれさき/ 流れ作業
25
17
2
17
12
15
第240話
1月21日
たんししよ/ 短指症
24
16
6
17
12
15
第241話
6月10日
わらいしよ/ 笑い上戸
★
24
21
12
17
12
15
第242話
10月14日
おへのしゆ/ オペの順番
★
24
22
9
17
12
15
各話あらすじは、ブラック・ジャック全話 を参照。
第9話・第67話・第224話は2回、第238話は4回にわたり雑誌に掲載されて完結した。
第180話『土砂降り』は第179話『メス』の続編であり、単行本では『土砂降り』として1つにまとめられている。
第113話の後で増刊号に掲載された『U-18は知っていた』だけは唯一ナンバリングされていない。
連載終了後の読切全13話も雑誌掲載時はナンバリングされていなかったが、連載に続けてのカウントが通例となっている。
雑誌発表時の全扉絵が完全収録されている書籍は『Black Jack illustration museum』(2001年/秋田文庫 )のみである。
第28話『指』は第227話『刻印』として改稿されたため、完全な状態での原稿は残っていない(扉絵もそのまま流用だが背景にビルが描き足されている)。
第188話『肩書き』内の台詞 に登場する「J大学の鈴木教授」は実在の人物で、マンガの執筆当時に順天堂大学医学部胸部外科教授だった鈴木章夫 である[ 25] 。
登場人物
単行本
発売日やISBN等の詳細な書誌情報については#書誌情報 を参照。
少年チャンピオンコミックス『ブラック・ジャック』全25巻(1974年-1995年/秋田書店)★8(7) ※新書版
手塚治虫漫画全集『ブラック・ジャック』全22巻+「鉄腕アトム」別巻1(1977年-1983年、1995年-1996年/講談社)★22 ※全集版
豪華版『ブラック・ジャック』全17巻+オールカラー版(1987年-2004年/秋田書店)★11 ※豪華版、愛蔵版
秋田文庫『BLACK JACK』全17巻+TreasureBook(1993年-2003年、2008年/秋田書店)★8 ※文庫版
手塚治虫漫画全集DX版『ブラック・ジャック』全22巻(2003年-2005年/講談社)★23 ※DX版
少年チャンピオンコミックス・スペシャル「ブラック・ジャック」全17巻(2004年-2005年/秋田書店)★11 ※新装版
手塚治虫文庫全集『ブラック・ジャック』全12巻+「鉄腕アトム別巻」(2010年/講談社)★9 ※文庫全集版
『ブラック・ジャック大全集』全15巻(2012年-2013年/復刊ドットコム )★3 ※大全集版
★の後ろの数字は未収録話の数、※の後ろは愛称。単行本「1」から「8」の内、中心となる「1」「2」「4」「7」の各収録話は上の「各話タイトル」項を参照のこと。その他収録話を書くと、「3」「6」は「4」の秋田文庫「BLACK JACK」全17巻と同じ、「5」は「2」の手塚治虫漫画全集『ブラック・ジャック』全22巻と同じ。「6」「7」「8」は概ね雑誌発表時の順番通りに収録されている[ 注 1]
ブラック・ジャックの容姿や手術シーンの描写などが影響してか、単行本化の際、少年チャンピオンコミックス8巻まではスプラッター 扱いされ「恐怖コミックス」に分類されていたが、9巻以降は「ヒューマンコミックス」に改められている。
また、単行本収録に際しては、差別用語などの表現上の問題で、一部の台詞が改変されている。とくに第46話・第67話・第153話は、台詞の改変前と改変後ではその印象が大きく変わる。2011年発行の冊子『まんだらけ ZENBU』第51号には、初出版と「2」に収録のものとの差異が掲載されている(第67話と第85話を除く)。「1」の第4巻に初版から1977年頃の版まで収録されていた第41話「植物人間」は、のちに第70話「からだが石に…」に差し替えられた。
その「植物人間」や第58話「快楽の座」の単行本収録が難しくなったのは、精神外科 手術を取り扱っていたことから精神科医 や精神外科手術反対の市民団体 からのクレームがあったためとみられる[要出典 ] 。なお、実際にクレームがついたのは1977年、第153話「ある監督の記録」であった。この話では、脳性麻痺 の患者の脳に電気刺激を与える手術に「ロボトミー」の語を使用しており、実際のロボトミー手術とは異なる描写が「ロボトミーの美化」であるとの抗議を脳性麻痺障害者団体とロボトミー被害者支援団体から受けた。これに対し秋田書店と手塚治虫は抗議グループとの話し合いで非を認めて謝罪[ 26] し、更に謝罪文を全国紙5紙に掲載した(1977年2月10日)。また、後に第153話を「フィルムは二つあった」と改題して単行本に収録する際には、脳手術の場面を別の病気(デルマトミオージス )の手術に描き換えた。第41話と第58話に関しては直接抗議があったわけではないが、手術内容を変えても話が成立する第153話と違い、脳手術そのものをテーマとしていたために描き替えもできず、単行本収録を中止したのではないかとされる[ 27] 。
これ以外にコンビニ 売りの単行本として秋田書店からトップコミックスとトップコミックスワイドのシリーズが刊行されており、第209話「落下物」の単行本初収録はトップコミックス『ブラック・ジャック 医師の使命編』(2005年)、第171話「壁」もヤングチャンピオン増刊『ブラック・ジャック スペシャル』(2005年)に袋とじ掲載された後、トップコミックスワイド『ブラック・ジャック 死にゆくものへの祈り編』(2006年)に単行本初収録された。
初出以来一度も単行本 に再収録されていないものは第28話「指」(連載時に第227話「刻印」として改稿)と第58話「快楽の座」(連載時オールカラー掲載)のみで、必然的にこれら初出掲載誌の古書価格は非常に高騰しているが、ともに国会図書館 には所蔵があるため閲覧は可能である。
リメイク漫画
発売日やISBN等の詳細な書誌情報については#書誌情報 を参照。
2004年10月のテレビアニメシリーズ放送開始に合わせ、秋田書店の各漫画雑誌にて複数の漫画家による『ブラック・ジャック』のリメイク作品が読切形式で掲載された(『週刊少年チャンピオン』のみ月1回掲載)。
また、『週刊少年チャンピオン』創刊40周年・手塚治虫生誕80周年記念企画として、2009年及び2010年には『週刊少年チャンピオン』にて吉富昭仁 の作画によるbjリーグ とのコラボ作品が数度掲載された他、宮崎克 作・吉本浩二 画による連載当時の製作秘話を描いたドキュメンタリー 漫画『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜 』など、『ブラック・ジャック』の特集企画も行われた。
2023年6月12日には、手塚治虫作品を学習した人工知能 (AI)と人間のクリエーターによる共同制作プロジェクト「TEZUKA2023」が生み出す『ブラック・ジャック』の新作が、同年秋に『週刊少年チャンピオン』に掲載される予定であることが発表された[ 28] 。
以下の表は作品名・掲載誌・執筆した漫画家の一覧である。
書誌情報
漫画
手塚治虫(原作)/ 田畑由秋(脚本)/ 大熊ゆうご(作画)『ヤング ブラック・ジャック』秋田書店〈ヤングチャンピオンコミックス〉全16巻
手塚治虫(原作)/ 山石日月(シナリオ原案) /中山昌亮(作画)『ブラック・ジャック 〜青き未来〜』秋田書店〈ヤングチャンピオンコミックス〉 2012年10月19日発売[ 141] 、ISBN 978-4-253-13256-5
手塚治虫・風間宏子『神の手をもつふたり〜ダーク・エンジェル外伝〜ブラック・ジャック×氷川魅和子』秋田書店〈Akita Comics Elegance〉 2013年12月16日発売[ 142] 、ISBN 978-4-253-16185-5
手塚治虫(原作)/ 藤澤勇希 (脚本)/ SANORIN(作画)/ 手塚プロダクション(協力)『Dr.キリコ 白い死神』秋田書店〈ヤングチャンピオンコミックス・エクストラ〉全5巻
関連書籍
年表
1973年11月:『週刊少年チャンピオン』11月19日号(48号)にて連載開始。
1975年5月12日:『ブラック・ジャック』で第4回日本漫画家協会賞 特別優秀賞受賞。
1977年7月22日:『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』で第1回講談社漫画賞 受賞[ 注 4] 。
1978年9月:9月18日号(39号)にて連載終了(全229話+増刊号掲載1話)。
1979年1月:1月15日号(3号)~1983年10月14日号(44号)まで不定期で新作読切を13話掲載。
1993年7月20日:秋田書店より秋田文庫『BLACK JACK』(1~12巻)が刊行される。
1993年:OVA『ブラック・ジャック』が2000年まで発売される。
1996年11月30日:アニメ映画『BLACKJACK(ブラックジャック劇場版)』が全国松竹 系で公開。
1996年:オリジナルビデオ『ブラック・ジャック』が3巻まで発売される。
2000年 : OAD『ブラック・ジャック 空からきた子ども』が応募者全員サービスとして発売される。
2000年3月31日:スペシャルドラマ『ブラック・ジャック』がTBS 系にて放映。
2000年8月26日:スペシャルドラマ『ブラック・ジャックII』がTBS系にて放映。
2000年9月29日:スペシャルドラマ『ブラック・ジャックIII』がTBS系にて放映。
2003年12月22日:テレビスペシャルアニメ『ブラック・ジャック2時間スペシャル』がよみうりテレビ ・日本テレビ 系にて放映。
2004年10月11日:テレビアニメ『ブラック・ジャック』がよみうりテレビ・日本テレビ系にて放送開始。
2005年12月17日:アニメ映画『ブラック・ジャック ふたりの黒い医者』が全国東宝 系で公開。
2006年4月10日:テレビアニメブラック・ジャック』の続編『ブラック・ジャック21 』がよみうりテレビ・日本テレビ系にて放送開始(同年9月に終了)。
2006年11月9日:『ブラック・ジャック』のゲーム版『ブラック・ジャック 火の鳥編』がニンテンドーDS 対応ゲームソフトとしてセガ から発売。
2011年12月16日:OVA版『ブラック・ジャック』 の新作エピソードが約11年ぶりに発売される。出崎統 監督の遺作とされる。
2023年10月6日-11月6日:「手塚治虫 ブラック・ジャック展」が六本木ヒルズ森タワー52Fの東京シティビューで開催。(雑誌掲載スタート50周年を記念)。 (展示の図録集の書籍「BLACK JACK」,秋田書店、ISBN978-4-253-10142-4も販売)。
漫画以外のメディア化
リンクのある作品の詳細については、リンク先を参照。
アニメ
一覧
いずれのアニメ作品は、声優や一部のスタッフが同じである以外、他のアニメ作品とは違い、互いに別系統扱いとなっており、特に出崎版OVA及び劇場1作目と手塚眞版TVアニメ及び劇場2作目はストーリー上の繋がりがない。
ブラック・ジャック / 平安遷都
京都駅ビル の中にある手塚治虫ワールド 内(現在は既に閉館)のみで上映。原作ストーリーからは『おばあちゃん』を採用。京都にまつわる歴史的なエピソードを紹介するアニメーションとの2本立てという形で 上映され、その2本を火の鳥がストーリー・テラーとなってつないで行く、という構成。作画監督、演出、共に西田正義。音楽はKARTE6以降のOVA版と同様に、川村栄二 による劇伴を使用。上映後は『平安遷都(へいあんせんと)』という京都の歴史を紹介したアニメが流れる。
スタッフ
監督・演出・作画監督・原画 - 西田正義
脚本 - 森田眞由美
美術監督 - 岡田和夫
色彩設定 - 宇田川佐東美
編集 - 森田編集室
音楽 - 川村栄二
選曲 - 合田豊
プロデューサー - 久保田稔、宇田川純男
制作担当 - 柳澤光子
インターネットアニメ
『ブラック・ジャック』
ブロードバンド用のアニメ。TezukaOsamu@Cinemaから有料配信。1話20分前後、全12話。
BJ役はOVA・テレビアニメ版と同じく大塚明夫 。ピノコ役は宇多田ヒカル が演じた。
アニメーションの製作とネット配信はコンテンツジャパン社が担当した。監督は本田ちさと、作画監督は玉置千夏が担当。
TezukaOsamu@Cinema からの配信は終了しているが、各種動画サイトで購入できる。
作品
医者はどこだ!(声の出演/デビイ:野島健児 、ニクラ:掛川裕彦 、デビイの母:萩森侚子 、アセチレン・ランプ:稲田徹 )
ピノコ・ラブストーリー(声の出演/男の子:神田朱未 、父:麻生智久 、母:牧島有希 、郵便屋:今村直樹 )
肩書き(声の出演/ブリリアント3世陛下:遠藤守哉 、井上医師:平野正人 、病院長:麻生智久、外務大臣:掛川裕彦、アナウンス:私市淳 )
ふたりの黒い医者(声の出演/ドクター・キリコ:田中秀幸 、母:疋田由香里 、息子:野島健児、娘:神田朱未、医者:稲田徹、店員:麻生智久)
ハッスルピノコ(声の出演/配達員:徳山靖彦 、受付の男:麻生智久、男の先生:今村直樹、試験官:稲田徹、校医:服巻浩司 )
ちぢむ!!(声の出演/戸隠先生:郷里大輔 、助手:里内信夫 )
やり残しの家(声の出演/丑五郎:佐藤正治 、弟子:戸北宗寛)
六等星(声の出演/椎竹先生:塩屋浩三 、徳川先生:郷里大輔、柴田先生:田中和実 、椎竹夫人:疋田由香里、アナウンサー:戸北宗寛)
刻印(声の出演/間久部緑郎:神奈延年 、ピエール:田中一成 、部下A:服巻浩司、部下B:江川央生 、警部:稲田徹)
ときには真珠のように(声の出演/本間丈太郎:青野武 、老女:江森浩子 、通行人:佐藤浩之 、看護師:立野香菜子 、医者A:服巻浩司)
アリの足(声の出演/光男:立野香菜子、母親:萩森侚子、野次馬:田中一成、運転手:佐藤浩之、治虫少年:江川央生)
シャチの詩
北米版アニメ
アメリカ合衆国でも「AZN TV」で放送されている。しかし『BJ21』とは違うバージョンで、こちらは約45分。絵も内容やストーリーも全て大人向きになっている。
コラボ作品
『Peeping Life -手塚プロ・タツノコプロワンダーランド- 』
2013年に『Peeping Life』と手塚プロ &タツノコプロ とのコラボレーションアニメを放送。
実写版
アメリカとは異なり、台湾 と香港 ではアニメ版だけでなくテレビドラマ版(本木版)も放送された。
ゲーム
コンピュータゲーム
体感型ゲーム
『ブラック・ジャック×ドラマチック謎解きゲーム 脱走者緊急手術〜Emergency Operation on Escape〜』
2017年7月23日~9月24日の毎週 金・土・日曜日及び祝日に、よだかのレコードの主催・企画制作、あそびファクトリー の協力によって西新宿のよだかのドラマチックルームを会場に行われた。同会場にて2018年7月14日~8月12日の毎週 金・土・日及び祝日に再演され、東京の西新宿 にあるドラマチックホールにて2020年2月29~3月15日に毎日再演された。参加者は新人医師で、製薬会社が重大なミスを隠蔽していることに気がついて暴こうとしたが始末されそうになり脱走した際に生死の境を彷徨うことになった男の友人だったが、彼は病院をたらいまわしにされ、ブラック・ジャックの噂を思い出しやって来たという設定の下、様々なミッションや暗号を解き明かしていくといった内容である。制限時間は60分(説明などを含めると120分)で、5人1組のチームでのプレイとなる。声の出演はBJ:大塚明夫、ピノコ:み~こ (MOSAIC.WAV )。
ラジオドラマ
『ブラック・ジャック』
ラジオ劇画傑作シリーズ の一作品として、1977年10月31日から11月25日まで、全20話をTBSラジオ で放送。
BJ役は岸田森 。ピノコ役は松島みのり 。
台詞以外のナレーション、効果音等は「ブラックジャックギャング団」という子役達の団体が担当。
『ブラック・ジャック』
1993年10月4日から1994年4月1日まで全130話をTBSラジオの番組「ザ・ヒットパレード 」の1コーナー「手塚治虫ワンダーランド」で放送。その後、新潮社 の「新潮カセットブック」のレーベルで全3巻のカセットテープ に収録されて発売された。
BJ役は時任三郎 。ピノコ役は山田妙子 。キリコ役は清水綋治 。ナレーションは此島愛子 。
放送作品
医者はどこだ!(脚本:横光晃 、声の出演:安藤一夫 、立石凉子 、倉崎青児 、大塚周夫 、内山森彦 、樋浦勉 、坂元貞美 )
しめくくり(脚本:利光隆一、声の出演:小川隆市 、上田忠好 )
曇りのち晴れ(脚本:利光隆一、声の出演:山下智子 、安藤一夫、松阪隆子 、井上倫宏 )
誘拐(脚本:横光晃、声の出演:近石真介 、内山森彦、坂元貞美、樋浦勉、山下智子、花房徹 、影山会里子)
ふたりの黒い医者(脚本:雁田昇 、声の出演:清水紘治、三好美智子 、二木てるみ 、倉崎青児、堀勝之祐 )
えらばれたマスク(脚本:雁田昇、声の出演:内山森彦、三好美智子、二木てるみ)
黒潮号メモ(脚本:利光隆一、声の出演:井上倫宏、堀勝之祐、小川隆市)
骨肉(脚本:雁田昇、声の出演:三好美智子、松阪隆子、内山森彦、樋浦勉、坂元貞美、佐藤博 )
ハリケーン(脚本:横光晃、声の出演:村松克己 、二木てるみ、安藤一夫、松阪隆子、堀勝之祐)
小うるさい自殺者(脚本:雁田昇、声の出演:清水紘治、花房徹、二木てるみ)
灰色の館(脚本:渡辺治子、声の出演:二木てるみ、坂元貞美、村松克己)
復しゅうこそわが命(脚本:雁田昇、声の出演:高橋理恵子 、二木てるみ、樋浦勉、松阪隆子)
ナダレ(脚本:津川泉、声の出演:安藤一夫、内山森彦、影山会里子、小川隆市、佐藤博)
道すがら(脚本:横光晃、声の出演:二木てるみ、大塚周夫、坂元貞美)
人生という名のSL(脚本:雁田昇、声の出演:清水紘治、宮川洋一 、上田忠好、佐藤博)
舞台
宝塚歌劇団『ブラック・ジャック 危険な賭け』
1994年上演。
宝塚歌劇団『ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌』
2013年2月上演。
新作狂言『勘当息子』『老人と木』
2008年宝塚ソリオホールで初演
Human Art Theater『手塚治虫ドラマシアター 』
Vol.3が2013年4月上演。4番目の演目が「人面瘡」のエピソード[ 154] 。
Vol.4が2013年8月上演。3番目の演目が「鯨にのまれた男」のエピソード[ 155] 。
Vol.5が2014年1月上演。2番目の演目が「ふたりの黒い医者」のエピソード[ 156] 。
Human Art Theater『漫劇!! 手塚治虫 The Fusion of Comics & Theater』
第一巻が2015年2月上演。1番目の演目が「畸形嚢腫」、3番目の演目が「おばあちゃん」のエピソード[ 157] 。
第二巻が2015年7月上演。1番目の演目が「ハローCQ」のエピソード[ 158] 。
第三巻が2016年2月上演。4番目の演目が「人面瘡」のエピソード[ 159] 。
第四巻が2017年2月上演。1番目の演目が「人面瘡」、2番目の演目が「畸形嚢腫」のエピソード[ 160] 。本公演はブラック・ジャックのエピソードのみの公演だった。
第五巻が2024年3月上演予定。1番目の演目が「人面瘡」、2番目の演目が「畸形嚢腫」のエピソード[ 161]
浜松市民オペラ『ブラック・ジャック 時をめぐる3章』
2015年8月30日アクトシティ浜松 で上演。第1章「87歳の反逆」第2章「お前の中の俺」第3章「母と子のカノン」の3部構成。
2016年に新演出版で再演。第1章のタイトルが「87歳の挑戦」に変更[ 162] 。
音楽監督・作曲・指揮:宮川彬良 演出:田尾下哲 脚本:響 敏也
朗読劇
『ブラック・ジャック おばあちゃん』
1999年5月13日放送「ダウンタウンDX 」の一コーナー「泣きメンタリー三分間劇場」で『おばあちゃん』が取り上げられる。
紙芝居のように漫画を映し、その日のゲストが声を吹き込んだ。
BJは高橋英樹 、おばあちゃんは小林幸子 、息子は関根勤 がそれぞれ声をあてた。
小説
小説 ブラック・ジャック
瀬名秀明 によるオリジナル・ストーリーの書き下ろし。
週刊少年チャンピオン創刊50周年記念企画の一環として、誠文堂新光社 からAPeS Novelsレーベルで2019年7月16日に刊行された。
その他
ブラックジャックのお天気ドクター[ 163]
東京電力 子会社の株式会社ウェザーラインが、手塚プロダクションと組んで始めたiモード 向け天気予報サイト。ブラック・ジャック本人を案内人としたもの。無料サイトと有料サイトがあり、有料サイトの手続きをする際には「いただくものは、いたたくぜ」と表示されていた。2004年、ウェザーラインが株式会社ライフビジネスウェザー に営業譲渡する際に終了。
手塚治虫Mマガジン[ 164]
名称の「M」は「モーション」と読む。NECビッグローブ が、イースクエアと手塚プロダクションと連携し開始された、手塚治虫のマンガに音声や動きを加えたモーションマンガと名付けられた「動くマンガ」を、動画を見るかのように視聴できる携帯電話向けのサービス。後に、アルファシステムズ によりPCや携帯ゲーム機向けにも提供。ブラック・ジャックのエピソードもラインナップされていた[ 165] 。BIGLOBEへの会員登録が必要な他、1話あたり105円~(7日間視聴可能)の利用料を要した。現在は終了しているがモーションマンガそのものは、「手塚治虫マガジン倶楽部」[ 166] がサービスを引き継ぎ、他の有料サービスが併用できる月額1050円の利用料金で視聴することができたが、2018年にこちらも終了。
マンホール蓋、モニュメント
手塚と東京都東久留米市は、手塚が1980年から没年までの約10年間を東久留米市内ですごしたというゆかりがある。市内6か所に『ブラックジャック』の登場人物をモチーフとしたマンホール蓋が製作設置されている。あわせてカードも発行されている。またブラックジャックおよびピノコのモニュメントが東久留米駅西口ロータリーに建てられている。
影響・受容史
医療漫画という新ジャンルを開拓し、アウトローの天才的プロフェッショナルを主人公とする一話完結の職業漫画のスタイルを確立した[ 注 5] 。手塚自身も『七色いんこ 』(演劇界)という類似スタイルの作品を発表している。代表的な作品を以下に挙げる。
医療漫画 というジャンルの代表作とされ、強い影響下にある漫画も多い。この作品をきっかけに、医学の道へ進んだ者も多い[ 168] 。
漫画『ブラックジャックによろしく 』(2002年-2010年)でタイトルに使われた(BJは内容には直接関係しない)。
実在する優秀な外科医に「ブラックジャック」の愛称が用いられることもあり[ 169] 、作品の知名度の高さからBJのキャラクター自体が一人歩きし、神業の天才外科医の代名詞となっている。
事件
2003年、東京都の男性が単行本未収録の話や単行本で改変された話の雑誌版など10話を集めて自作した、架空の少年チャンピオンコミックス版26巻をインターネットオークション に1冊10万円で出品して著作権 侵害で摘発され、罰金30万円の有罪判決を受けた[ 170] 。
ドクター・キリコは『BJ』に度々登場する、非合法の安楽死 を生業とする医者である[ 171] 。
1998年、ドクター・キリコを称した男が自殺志願者にネット上で青酸カリ を密売した通称「ドクターキリコ事件 」が発生、社会問題 となった。
2020年、ドクター・キリコになりたい医師が、ALS患者嘱託殺人事件 を起こして話題となった[ 172] 。
関連項目
脚注
注釈
^ 「8」は他の単行本同様。「指」「植物人間」「快楽の座」は未収録だが、これ以外の全エピソードを収録(第180話「土砂降り」は原典の第179話「メス」を統合する形で収録)し、「大全集」の名に相応しい歴代単行本中最大数のエピソードを収録している。なお「8」はチャンピオンと同じB5判フルサイズ装丁に全てのカラーページ(4色・2色)をフルカラー再現。ほか、連載時の扉絵を完全収録し予告カットや各種資料類も掲載。
^ 単独の単行本はないが、同著者の『RAY+ 』に収録された。
^ 雑誌初出時は「岩明均」名義。
^ 2015年の第39回で渡辺航 の『弱虫ペダル 』が同賞を受賞するまで、秋田書店作品の受賞は長らくなかった。
^ ただし本作の構想には『ゴルゴ13 』との構造の類似が指摘されている(呉智英「『ブラック・ジャック』科学もヒューマニズムも信じない神の眼差し」『朝日ジャーナル臨時増刊 手塚治虫の世界』朝日新聞社、1989年)
^ つのがいは2016年10月に手塚プロ公認の漫画家となった。公認作家としての初仕事は、同年11月に行われた「冨田勲 追悼特別公演 冨田勲×初音ミク 『ドクター・コッペリウス』」のために描いた“手塚治虫タッチの初音ミク”である。
出典
研究本
ブラックジャックの漫画作品についての調査、研究や考察、解説を行った書籍などが何冊も出版されている。
外部リンク
メディア展開
登場人物 アニメ主題歌
TV第1期・第2期OP TV第1期・第2期ED ふたりの黒い医者 ヤング ブラック・ジャック
関連項目
カテゴリ
代表作
その他
アシスタント 関連人物 全集 関連項目 賞 他 カテゴリ
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