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小説誌(しょうせつし)は、日本における雑誌のジャンルの1つ。主に新作小説を掲載することを目的に刊行されている。『きらら』などのようにPR誌を兼ねているものもある。
歴史
日本における小説誌の歴史は純文学から始まった。現在も刊行されているものの中で最も古い歴史を持つものは、1904年創刊[1]の『新潮』(新潮社)。娯楽的要素の強い、いわゆる大衆小説の雑誌については、1931年創刊の『オール讀物』(文藝春秋)など戦前から刊行されているものもあるが、その最盛期は戦後の高度経済成長期である。当時は毎月の部数が単独で100万部を超える小説誌もあった。一方、特定のジャンルの小説のみを掲載する専門誌的要素の強いものも、1956年創刊の『ミステリマガジン』(早川書房)などをはじめとして様々なジャンルのものが登場した。従来小説誌は、挿絵もあったものの、どちらかというと武骨なものが多かったが、近年になり、いわゆるライトノベルという新しいジャンルで、カラーのイラストが多く掲載されるものも登場し、また2006年創刊の『yom yom』(新潮社)などのように、若い女性にも受け入れられやすいデザインをもつものも登場している。2010年代には、『別册文藝春秋』、『ジャーロ』、『メフィスト』、『月刊ジェイ・ノベル』、『yom yom』などのように、紙媒体での刊行を終了し、電子媒体に移行する例が多くみられる。
日本の小説誌一覧
純文学
- 月刊
- 季刊
- 休刊・廃刊
一般文芸
- 月刊
- 隔月刊
- 季刊
- 電子媒体
- その他
- 休刊・廃刊
- 海(中央公論社、月刊、1969年 - 1984年)
- 月刊小説王(角川書店、月刊、1983年9月号 - 1984年12月号、15号)
- 小説中公(中央公論社、月刊)
- ショートショートランド(講談社、年6回刊、1981年 - 1985年、22号)
- 文芸ポスト(小学館、季刊、1998年春・夏号 - 2007年冬号、35号、週刊ポストの別冊)
- Feel Love(祥伝社、2007年 - 2014年)
- 紡(実業之日本社、2011年 - 2014年)
- GINGER L.(幻冬舎、季刊、2010年 - 2016年)
一般文芸とライトノベルの中間
- B-Quest(文芸社、2005年 - 2007年) - 休刊
- ノベルアクト(角川書店、2010年 - 2013年) - 休刊
- ファウスト(講談社、2003年 - 2011年) - 不定期刊行。休刊
- パンドラ(講談社、2008年 - 2009年) - 不定期刊行。休刊
ライトノベル
ケータイ小説
ジャンル小説誌
- SF
- 官能
- 時代・歴史
- KENZAN!(講談社、2006年 - 2011年) - 年3回刊。休刊
- ホラー
- 怪(角川書店)
- 幽(角川書店、2004年 - 2018年) - 年2回刊。休刊
- Mei(冥)(角川書店) - 休刊
- ミステリ
- 児童
脚注
注釈
- ^ 創業140周年の記念企画として創刊。2026年の16号をもって終刊することが予め告知されている。
- ^ 2011年11月の15号を最後に刊行されていない。
出典
- ^ 新潮社について | 新潮社
- ^ "日常に「読書」の「栞」を:スピンについて."河出書房新社「スピン」特設サイト. 2024年6月12日閲覧。
- ^ "柴田元幸さん責任編集・文芸誌「MONKEY」が20号:創刊7年「成猿できた」."好書好日「トピック」2020年2月23日付. 2024年6月12日閲覧。
関連項目