武蔵流(むさしりゅう)とは、
- 円明流、二天一流などの宮本武蔵の系統の剣術流派の俗称。[1]
- 塩田流小具足に併伝されていた棒術。
- 楠田円石が開いた剣術流派。以下に記す。
概要
本多氏の家臣であった楠田円石は、宮本武蔵の弟子であった石川清宣より剣術を学び、不動剣・金剛剣の極意を加え自らの流派を「武蔵流」と号した。
1769年(明和6年)の本多氏の岡崎移封により、以降は岡崎藩で伝承された。
当流より三橋鑑一郎を輩出している。
三橋鑑一郎は東軍流と武蔵流を修行し、江戸へ出て鏡新明智流を学んだ。その後、1865年(慶応元年)に武蔵流第9代となった。1903年(明治36年)、三橋は第一回の剣道範士の一人に選ばれた。
注
- ^ 熊本県体育協会 編 『肥後武道史』 1940年
参考文献
- 綿谷雪・山田忠史 編 『増補大改訂 武芸流派大事典』 東京コピイ出版部 1978年
- 富永堅吾 『剣道五百年史』 百泉書房 1972年