河邑 ミク(かわむら ミク、1994年8月8日 - )は、日本のお笑いタレント。本名:河邑 美空(読みは同じ)[1]。大阪府出身。松竹芸能株式会社所属。
来歴・人物
本名の「美空」という名前は、両親が新婚旅行で行った先のハワイで見た空が美しかったから、これに因んで名付けられたという[2]。弟が居る[3]。芸人になったきっかけは、小学生の時によく見ていた吉本新喜劇やダウンタウン[2]。憧れの芸人はオセロ[2]。
芸人を目指すきっかけとなったのは、中学生時代に文化祭でやった漫才だった[4]。高校卒業と共に[4]2013年4月、松竹芸能の養成所に入学。同所卒業後は女性コンビ『8分音符』を結成して活動。8分音符時代はアルミカン、ベビィリッチ、ぺんぎんダービーと共に8人ユニット『イロイロジカケ』でも活動。しかし、2015年3月に8分音符は当時の相方が療養のため引退し解散。解散後も新たにコンビを組んで漫才をする気は満々だったが、自分がいい芸人にならないと誰とも組んでもらえないと思い、相方が見つかるまではということで一人で続けていたが、結局一人での活動が定着し、以後現在もピン芸人として活動している[5][6][2]。
『おはようコールABC』(朝日放送テレビ)、その他多数の番組でレポーターを務める。
2017年度下半期放送の連続テレビ小説『わろてんか』(NHK)ではお楽役で出演[注釈 1]した。
ネタは主に一人コントで、「レンタル彼女」「ジュエリーショップの店員」などがあり、これらのコントの登場人物になりきる芸風である[7]。対男性という設定のネタが多い[8]。漫画やドラマを参考にしてネタ作りをしているという[9]。自らを「清純派芸人」と称しており[8]、下ネタはNGである[10]。
2016年、第17回新人お笑い尼崎大賞奨励賞。2017年、第1回『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ)では準決勝の結果が「11位」となり、決勝進出10枠には入らず、ガンバレルーヤと共にリザーブ枠(補欠)に入る[11]。しかし決勝進出者の辞退は出なかったため、決勝戦当日(2017年12月11日)一般審査員395名の前で前説を務めた[12]。その後、翌年2018年の『R-1ぐらんぷり』(関西テレビ)にて決勝進出。この当時の年齢は23歳で、R-1ぐらんぷり史上最年少の決勝進出だった[9][注釈 2]。なおR-1ぐらんぷり2018以後も漫才コンビ志望は変わらず、相方募集中であるという[8]。
2018年に入ってからも両親と一緒に大阪で実家暮らしをしていた[3]が、同年7月、活動拠点を東京に移す[13]。2019年のR-1ぐらんぷりでも決勝進出したが、その決勝戦では大阪をいじるネタを行い、そのために「大阪をバカにしすぎ。不快過ぎる」などとSNSが“プチ炎上”したということがあった[14]。
同じ松竹芸能の先輩の紺野ぶるまからは、「(河邑は)自分の妹」とも言われていて[7]、紺野ぶるまと合同で開催したライブのタイトルは、『義理姉妹』である(詳しくは下記を参照)。
女優の松岡茉優に似ていると言われていることから、松岡のモノマネを持ちネタにしており、『ウチのガヤがすみません!』(日本テレビ)で松岡と共演した際には、松岡本人から公認をもらっている[15]。
2021年、毎日放送『歌ネタ王決定戦FINAL』で森本サイダーとのユニット「ミクミクサイダー」で決勝進出[16]。結果はファイナリスト9組中5位[17]。この年は他にもM-1グランプリ[18]、キングオブコント[19]でもミクミクサイダーとして出場している。
Yonigeのごっきんは同じ高校の同級生。2022年1月24日にはこの二人でトークライブを行った[20]。
2022年、『女芸人No.1決定戦 THE W』で初の決勝進出を果たす。決勝はエルフ、紅しょうが、にぼしいわしと同じグループCに入った。第1試合の先攻に登場したが、後攻で登場したエルフに満場一致で敗退した。
出演
テレビ番組
レギュラー
その他の出演番組
- テレビ
ラジオ
Web番組
- R−1ぐらんぷり延長戦 ファイナリスト大反省会 ~同情するなら仕事くれ!SP~(GYAO!、2019年3月10日)
映画
ミュージック・ビデオ
単独・ユニットライブ
CM
賞レースでの戦績
女芸人No.1決定戦 THE W には毎年準決勝進出を決めている他、R-1グランプリでも決勝進出2回と好成績を残している。
- 2017年 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2018年
- R-1ぐらんぷり 決勝進出
- 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2019年
- R-1ぐらんぷり 決勝進出
- 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2020年 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2021年
- R-1グランプリ 準決勝進出
- 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2022年
- R-1グランプリ 準決勝進出
- 女芸人No.1決定戦 THE W 決勝進出
- 2023年
- R-1グランプリ 準々決勝進出
- 女芸人No.1決定戦 THE W 準決勝進出
- 2024年
脚注
注釈
- ^ お楽としては第49回より。なお、第7回にも役名クレジットなしで出演。
- ^ 現在の最年少記録保持者は高田ぽる子(2021年大会、22歳)。
出典
外部リンク