漂流(ひょうりゅう)は、水面や水中を物体が漂い流れること。および、物が漂流するのと同じように人間や動物が当てもなくさすらうことをいう。同義語(同意語)に「漂泊」がある。
陸に達してその場に留まった漂流物(自然的および人工的ごみ、瓦礫)は漂着物といい、漂着ごみを含む。
英語ではdrifter、あるいは複数形のdriftersである。
- 漂流物
- 漂流する人や動物 - 漂流者(Castaway)。→ 遭難
- 比喩としての「漂流」
漂流記録
- 『中山世譜』 ‐ 琉球王国の歴史書だが、漂流唐人の護送記事も多数扱われている[1]。
漂流した人物
- 小栗重吉 - 484日(2023年春に「物証のある世界最長海上漂流記録」としてギネス記録に認められた。)。佐久島生まれの船頭[2]。漂流の記録は新城藩家老によって漂流記『船長日記』(おさふねにっき)にまとめられる[3]。
- ホセ・サルバドール・アルバレンガ(英語版) - 438日(2012年11月17日Pijijiapan(英語版)沿岸で遭難 ‐ 2014年1月30日マーシャル諸島で発見、発見時は36歳か37歳と自称)。メキシコ南部チアパス州チョコウイタル(Chocohuital)という村に住む漁師、漂流前から亀の血を飲んだり、生魚を食べていたのが功を奏したとされる[4][5][6]。
実験漂流
計画的漂流として、なんらかの実験のために漂流した例である[7]。
- アラン・ボンバール(英語版) - フランスの医師・生物学者。ゾディアックボート製造のゴムボート「 l'Hérétique (異端者号)」に乗り込み、食料を持たず、魚を漁獲し、飲料水に海水を混ぜて増やして飲むなど計画的に行い1952年10月19日- 12月23日の期間をかけて大西洋を横断した。それらの記録は『実験漂流記』としてまとめられた[7][8]。
- 斉藤実 - 冒険家。ヘノカッパⅠ世号、ヘノカッパⅡ世号などで多人数による実験を行った。実験の尿、血液検査を海上労働科学研究所の久我医師と連携して行い海水・水割り・真水組による比較実験などが4回行われ、海水を雨水などの真水などに混ぜることで飲用水を増やして飲め、魚を得られれば長期間生きられることを証明した[8]。
「漂流」を主題とした作品
出典
関連項目