英国王立国際問題研究所(えいこくおうりつこくさいもんだいけんきゅうじょ、英: Royal Institute of International Affairs, 略称:RIIA)は、イギリスのシンクタンク。イングランドのケント州チャタムにあるのでチャタム・ハウス(Chatham House)とも呼ばれる。
チャタムハウスルール (英: Chatham House Rule) とは、王立国際問題研究所に源を発する、会議参加者の行為規範である[5][6]。チャタムハウスルールを適用する旨の宣言の下に運営される会議においては、当該会議で得られた情報を利用できるが、その情報の発言者やその他の参加者の身元および所属に関して秘匿する義務を負う(明示的にも黙示的にも明かにしない)というルール(#引用部分を参照)。このルールの適用により、参加者はその所属する組織への配慮や、発言が自らのものとして公表された際の影響を度外視しやすくなるため、進行中の問題や政治的な話題を取り扱う場であっても闊達(かったつ)な議論をもたらすとともに、情報共有の促進が期待される。また、会議全体ではなく、その一部のみへの適用も可能である。このルールは、王立国際問題研究所において1927年に考案され1992年および2002年に改正されたものであるが、その適用は同研究所主催の会議等に限定されるものではなく、英語圏を中心に広く一般に用いられている。
"When a meeting, or part thereof, is held under the Chatham House Rule, participants are free to use the information received, but neither the identity nor the affiliation of the speaker(s), nor that of any other participant, may be revealed".
チャタムハウス賞
チャタムハウス賞(英: The Chatham House Prize)は毎年恒例の表彰制度であり、「前年に国際関係の改善に最も重要な貢献をしたとチャタムハウス会員がみなす人物、人々または組織」の顕彰をその趣旨とする[7]。