「白い恋人達」(しろいこいびとたち)は、桑田佳祐の楽曲。自身の7作目のシングルとして、タイシタレーベルから12cmCD・12インチレコードで2001年10月24日に発売された。
2016年2月26日にはダウンロード配信、2019年12月20日にはストリーミング配信を開始した[6][7]。
背景・リリース
本作は前作「波乗りジョニー」から約3か月ぶりに発売された作品[8]。
CDジャケットは桑田がピアノに手を当てる姿が映されており、「Kuwata Keisuke White Love」というフレーズが表記されている。本作はサザンオールスターズの楽曲をカバーした関口和之のアルバム『World Hits!? of Southern All Stars』との同時発売となった[9]。
受賞歴
チャート成績
2001年11月5日付のオリコン週間ランキングで初週52.0万枚を売り上げて、1位を獲得した[12]。2作連続で初週50万枚を超えるのは、B'z・Mr.Children・KinKi Kids・GLAY・hide with Spread Beaver・L'Arc〜en〜Cielに次いで7組目の達成となった[12][13]。オリコンによる累計売上枚数は123.1万枚を記録して、前作「波乗りジョニー」から2作連続ミリオンとなり、自身のソロシングルとしては最大の売上である[注釈 2][15]。
日本音楽著作権協会(JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングでは、2002年度の年間9位を獲得した[16]。
収録曲
- 白い恋人達 (4:39)
- (作詞・作曲・編曲:桑田佳祐 / 弦&管編曲:島健)
- 自身出演のコカ・コーラ「No Reason」キャンペーンCMソング[注釈 3]。ユニクロ「Life Wear/ヒートテック 冬こそ外へ編」CMソング[注釈 4]。
- タイトルの由来は映画『白い恋人たち』であると桑田は語っている[19]。
- 前作の「波乗りジョニー」は夏を題材としているのに対して、本楽曲は冬を題材にしている[20]。歌詞には“クリスマス”という言葉が入っていないが、クリスマスや冬になると耳にすることが多く、歌詞の内容は過ぎ去った切ない恋を歌っている楽曲である[19]。ミュージック・ビデオや発売当時出演した音楽番組では桑田本人がピアノを弾いているが、リリースされている音源のピアノは妻でサザンオールスターズのキーボード担当の原由子が弾いている[21]。
- ミュージック・ビデオには、ユースケ・サンタマリアと内村光良が出演している。
- 2010年12月1日に行われたエイズ啓発活動『Act Against AIDS 2010』にて、桑田が所属するアミューズの後輩である三浦春馬が本楽曲をカバーして披露している[22]。
- AIは『MUSIC BLOOD』2022年2月25日放送分でこの曲をカバーしている。AI自身は学生時代からサザンや桑田ソロの楽曲をよく聴いており、本楽曲もデビュー当時によく聴きかつライブでカバーもしていたという[23]。
- 2021年3月3日に放送されたテレビ朝日系列の音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』にて、アーティストや作曲家ら音楽のプロ48人が選んだ「関ジャム J-POP20年史 2000~2020プロが選んだ最強の名曲ベスト30」が発表された。同時に番組内で番外編として31位〜50位も発表され、36位にランクインした[24]。
- 踊ろよベイビー1962 (3:17)
- (作詞・作曲・編曲:桑田佳祐)
- 歌詞の内容は桑田が敬愛するビートルズを意識したものになっており[8]、ビートルズの曲名や歌詞などが多数含まれている。
- あの素晴らしい愛をもう一度 ~ アミダばばあの唄 [MEDLEY] (Live Take from 「古賀紅太 No Reason! ライブハウスツアー」)
- (作詞:北山修 ~ 桑田佳祐 / 作曲:加藤和彦 ~ 桑田佳祐 / 編曲:古賀紅太 & His Friends)
- メドレー形式の楽曲。同年に行われたファンクラブ(サザンオールスターズ応援団)イベント『古賀紅太 No Reason! ライブハウスツアー』からのライブ音源である[8][注釈 5]。
- 本作の表記は「あの素晴らしい愛をもう一度」だが、加藤和彦と北山修のオリジナル版のタイトルは「あの素晴しい愛をもう一度」である。
- メドレーで続く「アミダばばあの唄」は桑田がフジテレビ系列バラエティ番組『オレたちひょうきん族』に出演しているビートたけしと明石家さんまが扮するキャラクター“アミダばばあ&タケちゃんマン”に提供した楽曲(1983年発表)のセルフカバーである。
参加ミュージシャン
- 白い恋人達
- 踊ろよベイビー1962
- あの素晴らしい愛をもう一度 ~ アミダばばあの唄 [MEDLEY] (Live Take from 「古賀紅太 No Reason! ライブハウスツアー」)
カバー
- 白い恋人達(日本語)
- 2009年:平井堅 - 『Ken's Bar II』に収録。
- 2012年
- 2013年
- 2014年
- 2021年
- 2023年
- Uru - 『コントラスト』初回特典Bカバー版に収録[31]。
- DEEN - 『DEEN The Best DX〜Basic and Respest〜』Disc2・DEEN The Best Coversに収録[32]。
- DGARNiDELiA - 『GARNiDELiA COVER COLLECTiON』に収録。
- 白い恋人達(外国語)
- 2002年:アンディ・ホイ(許志安)- 『我還能愛誰』に「My Love」として中国語(北京語)で収録。
- 2005年:ボーイズIIメン - 『ウィンター/リフレクションズ』に「Snow White〜白い恋人達〜」として英語で収録。
- 2009年:エリック・マーティン - 『Mr. Vocalist X'mas』に英語で収録(ボーイズⅡメンのものとは歌詞の訳が異なる)。
収録アルバム
ミュージック・ビデオ収録作品
ライブ映像作品
脚注
注釈
出典
- ^ The Record vol.501 p11 日本レコード協会 2020年11月14日閲覧
- ^ The Record vol.619 p14 日本レコード協会 2020年7月29日閲覧
- ^ 2024年10月29日の投稿サザンオールスターズ official 2024年10月29日配信・閲覧
- ^ 桑田佳祐、5年ぶりソロ作が1位!“連続1位”歴代トップに! オリコン 2007年5月22日配信, 2020年11月13日閲覧
- ^ 桑田佳祐のデジタルシングル売上TOP10作品 オリコン 2022年10月26日閲覧。
- ^ 桑田佳祐“還暦記念” ついにソロ全211曲配信解禁 オリコン 2016年2月26日配信・閲覧
- ^ サザン関連全972曲 サブスク一斉解禁 メンバーソロ曲も対象に オリコン 2019年12月20日配信, 2019年12月20日閲覧
- ^ a b c 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p180
- ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p180・220
- ^ 第43回日本レコード大賞 日本作曲家協会 2020年11月14日閲覧
- ^ 第16回日本ゴールドディスク大賞 日本ゴールドディスク大賞 2017年3月18日閲覧
- ^ a b “嵐が2作連続初動50万超、7年7か月ぶりの快挙”. ORICON STYLE. (2009年6月2日). https://www.oricon.co.jp/news/66597/full/ 2014年1月4日閲覧。
- ^ 嵐&キンプリに続いた!「Snow Man」2作連続で初週売り上げ50万枚突破! 東京中日スポーツ 2021年1月26日配信, 2021年1月27日閲覧
- ^ “桑田佳祐『上質なコメディ!?あきれるほど贅沢!?“本当にすごい”桑田佳祐に迫る!』”. ORICON STYLE. オリコン. 2011年3月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月21日閲覧。
- ^ ミスチル、初動50万枚突破!23作目の首位!! オリコン 2015年10月27日閲覧
- ^ 2003年 国内作品分配額ベスト10(金・銀・銅賞関連)、日本音楽著作権協会、2003年。
- ^ 白い恋人達 特設サイト sas-fan.net 2018年11月17日閲覧
- ^ 桑田佳祐、ユニクロ新TVCMソングに「白い恋人達」が決定 THE FIRST TIMES] オリコン 2022年9月14日配信, 2022年9月14日閲覧。
- ^ a b 【2016年版】定番クリスマスソングまとめ、いつまでも色褪せない名曲たち music.jp 2016年11月15日閲覧
- ^ 『サザンオールスターズ 公式データブック 1978-2019』(2019年)リットーミュージック出版 p72
- ^ 桑田佳祐のおすすめ人気曲ランキング!「白い恋人達」「波乗りジョニー」など10曲をご紹介DIGLE MAGAZINE 2024年2月2日閲覧。
- ^ 三浦春馬&佐藤健、“先輩”桑田佳祐の楽曲カバーで9000人魅了 オリコン 2010年12月2日配信, 2021年7月6日閲覧。
- ^
AI ライヴでは、敬愛する桑田佳祐さんの楽曲『白い恋人達』と、話題沸騰中の『アルデバラン』を披露日本テレビ 2022年2月18日時点のオリジナルよりアーカイブ
- ^ J-POPの失われた10年──“ヒット”が見えにくかった2006~2015年(松谷創一郎) Yahoo!ニュース 2021年3月9日配信, 2021年3月9日閲覧
- ^ 「波乗りジョニー」(Full ver.) YouTube 2020年11月14日閲覧
- ^ MELODY - ソニーミュージック・清水翔太公式ページ(ディスコグラフィ)
- ^ “カバーアルバム『MELODY』インタビュー”. エキサイト (エキサイト株式会社). http://ent2.excite.co.jp/music/special/2012/shimizushota3/interview01.html 2019年3月20日閲覧。
- ^ “WINTER GIFT ~リン君からの贈り物~ [初回限定クリスマス特別価格盤[CD] - リン・ユーチュン”]. UNIVERSAL MUSIC JAPAN. https://www.universal-music.co.jp/lin-yu-chun/products/uicv-9071/ 2014年10月30日閲覧。
- ^ Crystal Kay、初のカバーアルバムは『I SING』 BARKS 2021年2月12日配信, 2021年2月12日閲覧
- ^ “カバーアルバム『HOME TOWN ~Cover Songs~』リリース! - INFORMATION”. TOKI ASAKO OFFICIAL WEBSITE. https://www.tokiasako.com/news/detail.php?id=1089622 2021年2月18日閲覧。
- ^ “Uru「コントラスト」特設ページ”. Uruオフィシャルサイト. 2023年1月24日閲覧。
- ^ “DEEN30周年記念アルバム「DEEN The Best DX〜Basic and Respest〜」収録曲発表!ZARD、前畑道哉(TUBE)はじめ豪華アーティストとのコラボ楽曲収録決定!ジャケ写解禁!』”. DEENオフィシャルサイト. 2023-01.-27閲覧。
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