相馬福島道路(そうまふくしまどうろ)は、福島県相馬市山上から同県伊達郡桑折町松原に至る自動車専用道路(国道115号)である[1]。
東北中央自動車道に並行する一般国道の自動車専用道路として整備されている。国土交通省東北地方整備局磐城国道事務所と福島河川国道事務所が事業を行っている。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E13」が割り振られている[2]。
2011年(平成23年)7月に取りまとめられた「東日本大震災からの復興の基本方針」に基づき、従来、国道115号バイパスとして整備されていた霊山道路と阿武隈東道路を含む福島市から相馬市までの全線を緊急整備する(概ね10年での全線供用を目標)ことになり、このうち相馬IC・霊山IC間が2011年度(平成23年度)3次補正予算で事業化された[3]。残る霊山IC・東北自動車道桑折JCT間の区間も2013年度(2015年度)に事業化され[4]、2021年(令和3年)4月24日の霊山IC・伊達桑折IC間開通により全線開通した[5]。
概要
- 路線名:国道115号相馬福島道路
- 起点:福島県相馬市山上
- 終点:福島県伊達郡桑折町松原
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 最急勾配 : 4%
- 車線数:2車線
[1]
事業名
相馬西道路
相馬西道路(そうまにしどうろ)は、相馬ICから相馬山上ICに至る区間の事業名である[6]。東日本大震災からの復興を目的として2011年度(平成23年度)第3次補正予算で新規事業化され、2013年(平成25年)2月に着工した[7]。2019年(令和元年)12月22日開通[8]。
諸元
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阿武隈東道路
阿武隈東道路(あぶくまひがしどうろ)は、相馬山上ICから相馬玉野ICに至る区間の事業名である。宮城県伊具郡丸森町を経由するが、出入口は設けられない。国道115号の狭隘区間を解消するために、国道115号バイパスとして、2004年度(平成16年度)に事業着手し、2007年度(平成19年度)に着工した[9]。2017年(平成29年)3月26日開通[10]。
諸元
- 路線名:国道115号阿武隈東道路
- 起点:福島県相馬市山上
- 終点:福島県相馬市東玉野
- 延長:10.7 km
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:2車線
[9]
阿武隈東 - 阿武隈間
相馬玉野IC - 霊山飯舘IC間は、東日本大震災からの復興を目的として2011年度(平成23年度)第3次補正予算で新規事業化され[11]、2013年(平成25年)11月16日着工し[12]、2018年(平成30年)3月10日開通[13]。
諸元
[11]
霊山道路
霊山道路(りょうぜんどうろ)は、霊山飯舘ICと霊山ICを結ぶ延長10.5 kmの区間の事業名である[11]。国道115号の狭隘区間を解消するために、国道115号バイパスとして、2008年度(平成20年度)に事業着手し[11]、2012年(平成24年)11月に着工[14]、2018年(平成30年)3月10日開通[13]。
諸元
[11]
霊山 - 福島間
霊山IC - 桑折JCT間は2012年(平成24年)7月に都市計画決定され、2013年(平成25年)に事業化された[4]。計画段階では伊達市霊山町から桑折町に直進する北回りルートと福島市を経由して桑折町に入る南回りルートが検討されたが、建設費用や時間短縮効果の優れた北回りルートが採用された[15]。伊達中央ICで福島県道4号福島保原線と、伊達桑折ICでは国道4号とそれぞれ接続する。伊達桑折IC - 桑折JCT間は2020年(令和2年)8月2日に開通した[16]。霊山IC - 伊達桑折IC間は2020年(令和2年)度末に開通予定[17]だったが、2021年(令和3年)2月13日の福島県沖地震の影響で、同区間内4か所の橋梁の橋脚伸縮装置の補修が必要となり延期され[18]、同年4月24日開通となった[5]。
諸元
- 路線名:国道115号相馬福島道路(霊山〜福島)
- 起点:福島県伊達市霊山町下小国
- 終点:福島県伊達郡桑折町松原
- 延長:12.2 km
- 幅 : 13.5m
- 規格:第1種第3級
- 設計速度:80 km/h
- 車線数:2車線
- 計画交通量 : 13500台/日
- 最急勾配 : 4%
[15]
歴史
インターチェンジなど
- 全区間福島県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。
主なトンネルと橋梁
- 完成2車線であり、トンネルは上下線で1本。
- 名称中の「(トンネル)」「(橋梁)」は仮称未詳、長さ中の「-」は未詳、括弧付きの数字は概数。
交通量
脚注
関連項目
外部リンク