きたみは、北海道旅客鉄道(JR北海道)が旭川駅 - 北見駅間を石北本線経由で運行する特別快速列車である。
概要
旭川駅 - 北見駅間に1日1往復運転され、特急「オホーツク」「大雪」を補完する。
上り列車が北見駅を午前10時台、下り列車が旭川駅を昼過ぎ14時台に発車し、下りは3時間21分、上りは3時間23分で結ぶ[注釈 1]。旭川駅では特急「カムイ」「ライラック」と接続する。
使用車両
- H100形2両編成:2024年3月16日より運用。ワンマン運転。
かつてはキハ54形気動車、またはキハ150形気動車1両を充当していた。
当初はキハ54形のうち(502 - 504)を専用車として2両編成[1]で使用した。
側面にマークを掲示した専用車両
当初はヘッドマーク付で、3両での運転も行われた(1988年6月)
行先標(2006年4月)
停車駅
旭川駅 -(旭川四条駅) - (新旭川駅) - (南永山駅) - (東旭川駅) - (桜岡駅) - 当麻駅 - 上川駅 - 白滝駅 - 丸瀬布駅 - 遠軽駅 - 安国駅 - 生田原駅 - 留辺蘂駅 - 相内駅 - 東相内駅 - 西北見駅 - 北見駅
旭川駅 - 遠軽駅間は特急列車停車駅に当麻駅を加えた形であるが、下り列車については2019年(平成31年)3月16日に前後の普通列車との統合が行われ、旭川駅 - 当麻駅間の各駅に停車[注釈 2]となっている[JR北 1][2]。
上川駅 - 遠軽駅間については、通過していた駅が廃止されたことで、通過駅がこの区間で唯一特急が停車しない瀬戸瀬駅のみとなっている[2]。
遠軽駅 - 北見駅間は前後の普通列車を1995年(平成7年)に吸収したことや駅の廃止により、通過駅は西留辺蘂駅(2000年〔平成12年〕開業)のみとなっている[2]。
臨時列車
ホリデーきたみのヘッドマーク(2016年9月 幌延町)
ホリデーきたみ
かつて、土曜・休日に旭川駅 - 北見駅間を1日1往復運転していた臨時快速列車。季節臨時特急「オホーツク81・82号」(札幌駅 - 網走駅)のダイヤを流用し、運転がない日の土休日に運転した[3][4]。
キハ150形気動車によって運転されていた[5]。1994年(平成6年)時点での停車駅は以下の通り[4]。
停車駅
旭川駅 - 上川駅 - 遠軽駅 - 生田原駅 - 留辺蘂駅 - 北見駅
沿革
旭川駅での臨時快速列車の発車標(2018年7月)
- 2017年(平成29年)4月1日:同年9月30日までの予定で毎週金・土・日曜日の夜間に「きたみ」と同一の区間を走行する下り臨時快速 8585D(愛称なし)の運行を開始[JR北 6]。運転期間はその後随時延長[JR北 7][JR北 8][JR北 9][JR北 10]。
- 利用促進目的での増発であった[12]。上川以東の下り最終列車となる、特急「オホーツク3号」(札幌発17:30)の1時間後(18:30)に札幌駅を発車する特急「ライラック35号」から旭川駅で接続するダイヤとしており、丸瀬布駅 - 北見駅間の各停車駅からの札幌方面滞在時間を拡大した。
- 停車駅:旭川駅 → 当麻駅 → 上川駅 → 丸瀬布駅 → 遠軽駅 → 留辺蘂駅 → 東相内駅 → 西北見駅 → 北見駅
- 2019年(平成31年)
- 3月:臨時快速 8585Dは同月分の運転より土曜日の運転を終了[JR北 10]。
- 3月16日:ダイヤ改正に伴い以下のとおり変更[JR北 1][13]。
- 下り列車旭川駅発時刻を15時台(15:37)から14時台(14:40)に変更。もともと14時台に設定されていた普通列車当麻行きを吸収し、旭川駅 - 当麻駅間は北日ノ出駅を除く各駅に停車(統合前の普通列車と同一)。
- 2020年(令和2年)
キハ150形気動車で運行時の方向幕(2023年12月)
脚注
注釈
- ^ 特急列車の旭川 - 北見間の平均所要時間は下り2時間59分、上り2時間53.5分。
- ^ 2021年(令和3年)に廃止された北日ノ出駅は統合された普通列車も通過していたため、当初より通過駅であった。
- ^ 季節運行の急行「大雪」(82・83号)の旭川駅 - 北見駅間を変更する形で運行された。旭川発は同日から4月3日まで、北見発は3月20日から4月4日までの臨時列車だった。
- ^ 北見駅 - 旭川駅間の普通列車自由席、旭川駅 - 札幌駅間の特急列車自由席が利用できる4枚綴りの回数券。北見駅、留辺蘂駅、遠軽駅など10駅で発売された。2019年(令和元年)現在、すでに販売を終了した。
出典
- ^ a b c d “好評の快速列車「きたみ号」22日から通年運行”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1988年4月14日).
- ^ a b c d 北海道時刻表 (交通新聞社) 62 (3): pp.129-131. (2021-2-25).
- ^ 小松, 正憲「JR北海道の多客輸送時の対策(多客輸送特集)」『運転協会誌』第36巻第8号、日本鉄道運転協会、1994年8月、2-5頁、doi:10.11501/2868167。
- ^ a b JR時刻表 (弘済出版社) (1994年6月号): pp.671-673. (1994-06-01).
- ^ a b “キハ150形が特別快速“きたみ”に使用される”. 鉄道ニュース. (交友社). (2020年3月25日). オリジナルの2020年3月26日時点におけるアーカイブ。 2020年4月19日閲覧。
- ^ “海峡線含め大幅増発 JR 春の臨時列車 道内は216本に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1988年1月29日).
- ^ “快速列車「きたみ号」1万人目に札幌の太田さん”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1988年8月15日).
- ^ 木村, 一郎「札幌駅高架開業に伴うダイヤ改正(63・11)-新設計車両721系電車の投入-」『車両と電気』第39巻第11号、車両電気協会、1988年11月、4-7頁、doi:10.11501/2322898。
- ^ “北見-札幌間に回数券 JR旭川支社、3日から発売”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1988年10月30日).
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '04年版』ジェー・アール・アール、2004年7月1日、184頁。ISBN 4-88283-125-2。
- ^ “東旭川駅に特急が臨時停車 旭山動物園見学にどうぞ 来月1-5日 駅からは無料バス”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2004年4月14日).
- ^ “JR石北線で臨時快速運行 4-9月の週末夜に旭川発-北見行”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2017年3月18日).オリジナルの2017年3月25日時点によるアーカイブ。 2019年12月27日閲覧。
- ^ JR時刻表 (交通新聞社) (2019年3月号): pp.716-719. (2019-2-25).
- ^ “石北線臨時快速 2月28日で終了 旭川―北見、利用伸びず”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2019年12月27日).オリジナルの2019年12月27日時点によるアーカイブ。 2019年12月27日閲覧。
JR北海道
参考文献
関連項目
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札幌・小樽・旭川・ 新千歳空港・室蘭方面 | |
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札幌・旭川 - 稚内方面 | |
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札幌・旭川 - 網走方面 | |
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札幌 - 帯広・釧路方面 | |
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札幌 - 函館方面 | |
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道内 - 本州方面 ( 北海道新幹線) | |
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廃止・改名された列車は各列車沿革についての記事を参照
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