みんなのたあ坊(みんなのたあぼう、ラテン文字表記:Minna No Tabo)は、日本のサンリオによるキャラクター。 1984年にキャラクター開発[4]。サンリオにおける脱力系キャラクターのひとつである[1]。
1984年にグリーティングカードのキャラクターとして登場した[1]。
サンリオでグリーティングカードの企画を担当していた島末彰子が暑中見舞いはがき用にキャラクターを考案し、時間がなかったため自分で描いた下絵をそのまま印刷屋に提出したことが発端である[5]。当初は名前・性別ともに決まっていなかった[5]。その後「あ段の音で、のんびりした感じの名前」で、誕生した当時の男の子の名前が「た」で始まるものが多かったことから島末が「たあ坊」と命名した[5][6]。「みんなのたあ坊」にする事で「沢山の人に自分との共通点を見つけて欲しい」という思いも込められている[6]。島末によれば、たあ坊には特定のモデルはいないという[5]。
高校生や大学生のヤング層をターゲットとして開発され、その後幅広い世代に人気が拡大した。
1987年よりキャラクターグッズの販売を開始[7]、商品には、イラストレーションとともに、たあ坊の発する短い言葉が書かれている。
『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」で、1988年度(第3回)と1989年度(第4回)の2年連続で1位を受賞した[2][4]。
たあ坊の誕生日は当初は謎とされてきたが、5月5日であることがいちご新聞340号(1996年6月号)で赤ちゃんの頃のたあ坊と共に公表された[8]。
サンリオピューロランドのライブショーや舞台作品にも出演していた時期があり、2020年現在もMiracle Gift Paradeでたあ坊のライブキャラクター(着ぐるみ)が出演している[注釈 1]。当園のキャラクターグリーティングにも不定期に登場する。
サンリオは海外展開もしていて、たあ坊は、香港では広東語で大きな口の男の子を意味する「大口仔 ダーイハウチャイ」と呼ばれている。
登場人物はたあ坊のほかに、両親や[4]両方の祖父母、たくさんの動物のお友だちが登場する[3][9]。 1991年には弟のまあくんが『いちご新聞』1991年9月号(283号)の紙面上で初登場した[7]。 2018年にはガールフレンドの「なこちゃん」が登場した[10][11][注釈 2]。
たあ坊の誕生日は5月5日[13][8][注釈 3]。血液型はなぞ[9]。
たあ坊の趣味は遠足[15]。特技はスポーツ全般および水泳で[13]アーティスティックスイミングもできる[15]。
たあ坊の好きな食べ物は、お母さんが作ってくれるオムレツ[17]。
たあ坊の苦手な物は早口言葉とピーマン[13][3]。
たあ坊の一番の仲良しは、わんくん(アニメと歌「たあ坊のがんばる宣言」ではわんくん、まんがではイヌくん)。
『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第3回(1988年)、第4回(1989年)の1位[2]が歴代最高である。 昭和と平成、両方の元号で1位を達成した唯一のキャラクターであり[12]、連覇を達成した初のキャラクターでもある[1]。2013年サンリオキャラクター大賞26位[26]。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「10位以内ならまじめな顔で証明写真を撮る」と宣言していたが[27]、ランクインを逃し実現とはならなかった。なお、真顔なたあ坊は映像作品「宇宙防衛隊 たあ坊」シリーズで目にすることができる。
また、いちご新聞オリジナル企画で2016年より「サブキャラコンテスト」が開催されている。第1回(2016年)の「サブキャラコンテスト」では「イヌくん」がノミネートされ25位にランクインされ[28]、第2回(2017年)の「サブキャラコンテスト」では「まぁくん」と「ニワトリさん」がノミネートされ、「まぁくん」が30位、「ニワトリさん」が37位にランクインされ[29]、第3回(2018年)は「なこちゃん」がノミネートされ、30位にランクインされた。第4回(2019年)は第1回(2016年)〜第3回(2018年)までの上位20キャラクター同士の決戦コンテストで、「みんなのたあ坊」のサブキャラはいずれも上位20位圏外のためノミネートなしであった[30]。仕切り直しとなる第5回(2020年)の「サブキャラコンテスト」では「まぁくん」がノミネートされ、40位にランクインされた[31]。