『コントラ』 (CONTRA) は、1991年1月8日にコナミから発売されたゲームボーイ用アクションゲーム。『魂斗羅』シリーズの1つ。
北米では『Operation C』(オペレーション・シー)、欧州では『Probotector』(プロボテクター)のタイトルで発売された。
概要
本作はタイトルが『コントラ』となっているが、アーケード『魂斗羅』(1987年)の移植作ではなく、『スーパー魂斗羅』(1988年)に続くオリジナル作品である。シリーズ作品の時系列としては『スーパー魂斗羅』と『魂斗羅スピリッツ』(1992年)の間にあたる。
ゲームボーイというハードスペックでは劣る機種でのリリースながら、ステージを駆け巡り迫り来る敵を次々と撃破していく従来のゲームデザインを実現している。基本的なゲーム操作やパワーアップ要素などは従来通りで、各武器に標準でボタンを押し続けることによるフルオート連射が可能となり、武器は敵を追尾するホーミングガンが追加され、レーザーガンは削除されている。なお、フルオート連射が標準装備という仕様はこれ以降のシリーズの多くで採用されることになった。1人プレイ専用のため、プレイヤーキャラクターはビルのみでランスは登場しない。
後に発売された『コナミGBコレクション VOL.1』(1997年)に収録されている。
ゲーム内容
システム
全5ステージの2Dアクションゲーム。奇数面はサイドビューで偶数面はトップビューとなる。シリーズで初めてステージセレクト機能を備えている。
武器
- マシンガン
- 初期装備。フルオート連射が可能。
- スプレッドガン
- 3方向に拡散する。2回取るとパワーアップし5方向に拡散するようになる。
- ファイアガン
- 炎の塊を放つ。敵に当たると拡散する。
- ホーミングガン
- 敵を追尾する3つの弾を発射する。
設定
ストーリー
2度に渡るエイリアンの侵略を退け、人類にようやく平和が訪れたかに見えた。しかし世界征服を目論む某超大国はエイリアンを復活させ、生物兵器として利用する計画を立て始めていた。その情報を掴んだ連邦軍の指令により、ビルは計画を阻止するため単身敵基地に乗り込むのだった。
ステージ構成
- AREA 1「軍港」
- サイドビューの横スクロール面。海に面した港のステージ。
- AREA 2「敵基地外部」
- トップビューの縦スクロール面。戦車などが登場する。
- AREA 3「山林地帯」
- サイドビューの横スクロール面。密林の中を進むステージ。
- AREA 4「敵基地内部」
- トップビューの縦スクロール面。エイリアン軍団が登場する。
- AREA 5「敵基地内部エイリアン研究所」
- サイドビューの横スクロール面。再びエイリアン軍団と戦うステージ。
登場キャラクター
ボスキャラクター
- AREA 1ボス - 小型ミサイル潜水艦「ノウエイ」
- AREA 2中ボス - 装甲車両「タッカー」
- AREA 2中ボス - 武装トラック「グーチー」
- AREA 2ボス - 大型装甲車両「カーギィ」
- AREA 3中ボス - カザート408
- AREA 3ボス - 反重力武装車カザート408
- AREA 4ボス - 旧生命実験用プラント「ギワーラ」
- AREA 5ボス - 護衛用2足歩行型兵器「ハヤノス614」
他機種版
スタッフ
- プログラマー:萩原徹、早野由香里
- グラフィック・デザイナー:木村幸一
- サウンド:船内秀浩
- スペシャル・サンクス:松田浩史、KUROKOTAI、FC CONTRA TEAM
評価
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、20.76点(満30点)となっている[1]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「シンプルだけに純粋にアクションが楽しめるゲームだ」と紹介されている[1]。
項目
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キャラクタ |
音楽 |
操作性 |
熱中度 |
お買得度 |
オリジナリティ
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総合
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得点
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3.49 |
3.51 |
3.68 |
3.58 |
3.36 |
3.14
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20.76
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脚注
外部リンク