ルーク・セオドア・ウォルトン(Luke Theodore Walton'、1980年3月28日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の元バスケットボール選手。現指導者。NBAのクリーブランド・キャバリアーズでアシスタントコーチを務めている。ポジションはフォワード。父は殿堂入りを果たしているビル・ウォルトン。
経歴
選手時代
アリゾナ大学卒業後ドラフトにアーリーエントリー。2003年のNBAドラフトで全体の32位指名をロサンゼルス・レイカーズから受ける。
1年目のレギュラーシーズンはあまり活躍できなかったが、デトロイト・ピストンズとのNBAファイナルの第2戦で大活躍。キャリアベストとも言える内容のプレーを見せ勝利に貢献したが、ピストンズの前に1勝4敗で敗れた。
2年目のシーズンも出番に恵まれず、チームもプレーオフを逃してしまう。
3年目のシーズンは出番が増加。ベンチからのロールプレイヤーとしてチームに貢献。プレーオフでは先発出場を任され、7試合の1試合平均12.1得点、6.4リバウンドを記録(シーズン中の成績は5.0得点3.6リバウンド)。チームはフェニックス・サンズに3勝4敗で敗れた。
2009年、2010年と2年連続でNBAチャンピオンを経験。
2012年3月15日、ジェイソン・カポノ、ドラフト1巡指名権と共にレイモン・セッションズ、クリスチャン・アイエンガとのトレードでクリーブランド・キャバリアーズに移籍[2]。2013年限りで引退した。
コーチ時代
2013年に現役引退後、Dリーグのロサンゼルス・ディーフェンダーズのアシスタントコーチでコーチを1シーズン務める。2014年夏、アリゾナ大学の先輩スティーブ・カーがゴールデンステート・ウォリアーズのヘッドコーチに就任したのを期に、同チームのアシスタントコーチに就任。2014-15シーズンはチーム史上最高の67勝15敗の成績を修めたのに貢献し、コーチとしてもNBAチャンピオンを経験。2015-16シーズンはカーが背中の手術の為に開幕から休養した関係で、2016年1月20日のシカゴ・ブルズ戦までヘッドコーチ代行を務め、開幕24連勝を含め39勝4敗の好成績を収めた。チームを連勝に導いたことで10-11月の最優秀コーチ賞に選出された。本来であれば代理ヘッドコーチの成績は正規ヘッドコーチ(この場合スティーブ・カー)の成績として記録されるが、この賞の発表に合わせてNBAはヘッドコーチを代行している者にも同賞の受賞資格を認めることを正式に発表していた。
2016年4月29日、2016-17シーズンよりロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチを務めることで合意[3]。しかし、数年来の悪い流れを変えることは出来ず、更に2018-19シーズンはレブロン・ジェームズが加入したにもかかわらずプレーオフ出場を逃すという大失態を演じてしまい、同シーズン終了後に解任された。
2019-20シーズンよりサクラメント・キングスのヘッドコーチに務める。しかしながら、こちらも10年以上プレーオフ出場から遠ざかっでいるチームを導くことは出来ず、2021-22シーズンに入ってからはバディ・ヒールドやマービン・バグリー3世らとの確執が表面化するなど、チーム状況が更に悪化。同シーズンも6勝11敗と出遅れたところで、2021年11月21日に解任された[4][5][6]。
プレースタイル
身体能力やシュート能力はNBA内でも平均程度で特筆すべきフィジカル要素は持ち合わせていないが、「考えてバスケットをプレーする」と言う非常にバスケットIQが高いクレバーさでそれを補っており、識者の間では評価が高い選手だった。それはコーチ業にも活かされている。ちなみに、ロサンゼルス・レイカーズでの現役時代にホームゲームでウォルトンがボールを持つ度に「ブーイング」を浴びせられていると勘違いする人が多かったが、実際は「ルーク」と名前を呼ばれているだけであった。
脚注
外部リンク