アリゾナ大学は、シリコンバレーと並ぶ先端技術産業の集積地であるアリゾナバレーにおいて、中核的な役割を果たす機関であり、アリゾナ州のハイテク産業の成功の基礎になっている。その一例として、アリゾナ大学の光科学部(College of Optical Sciences)は、ノーベル賞受賞者であるニコラス・ブルームバーゲンとウィリス・ラムを有し、光の特性や用途の開拓のための幅広い技術であらゆる分野を網羅した革新的かつ包括的な研究プログラムを長年推進してきており、国際的に極めて高い評価を得ている。近年は、NASAとの共同研究が活発であり、火星探査機《フェニックス (探査機)》は火星で氷を発見するという功績を収めている。日本人卒業生のなかに現在JAXAで活躍しているメンバーも多い。
2012年度の当校の研究開発(R&D)の年間予算は5億ドルを超えており、州立大学のトップ10入りしている。英国THES誌は2014-15年の報告書[4] において、当校を世界第86位と定めている(同報告書による比較対象:東京大学23位、京都大学59位、東工大141位、東北大学165位)。U.S. News & World Reportが発表した2020年の"Best Global Universities" rankingにおいても、世界第85位[5] にランクインしており、各国のエリートが集まる世界屈指の名門大学であり続けている。
学部
College of Agriculture and Life Sciences
College of Architecture and Landscape Architecture
アメリカの他の大規模公立大学と同様に、アリゾナ大学においてもスポーツ活動は盛んである。同大のスポーツチームは 「ワイルドキャッツ」("Wildcats") という愛称で有名である。これは1914年に、当時のカリフォルニア州チャンピオンチームであったオクシデンタル大学とのアメリカンフットボールの試合における同大の選手の健闘を、ロサンゼルス・タイムズの記者が "the Arizona men showed the fight of wildcats." と称えたことによる。同大は1978年にNCAAのPac-10カンファレンス (後のパシフィック12カンファレンス) に参加し、ディビジョンI-Aに属している。なお2024年からはビッグ12カンファレンスに移籍する予定。