AKINOの直筆サイン入りCD
「創聖のアクエリオン 」(そうせいのアクエリオン)は、テレビアニメ 『創聖のアクエリオン 』及び、その関連作品の主題歌 。AKINO from bless4 の1作目のシングル 。
録音
本作「創聖のアクエリオン」のレコーディング についてAKINOは、「自分は物覚えが悪い方なので、貰った音源を必死に覚えようとレコーディング当日の朝までずっと一所懸命に練習していました。でも、レコーディングブースに入った瞬間、全部パッ!っと頭の中から消えたんです。本当に真っ白になって、ブースの中で自分が何を歌っているか、全然分からない状態でした。唯一覚えているのがサビ のところだけ。そこは歌えたと思うんですけど、でもだから、自分の番が終わった時は自分自身にガッカリしたんです。「このくらいも歌えない……このレベルなんだな」って。ブースを出てもエンジニア さんや皆さんに会いたくない、穴があったら隠れたいという思いでした。絶望しました[5] 。元々(ソロ での歌唱の)お話をいただいた時、最初は「無理、無理」と思いました。でも、楽曲プロデュース を担当された菅野よう子 さんが、自分の高音を好きでいてくれて。音源を聴いても普通なら絶対選ばないと思うんですけど、自分の可能性を見てくれたんですよね。それから成長する機会をたくさん貰いました。自分の人生を変えてくれた、本当に大きい出来事だったと思います」と述べている[6] 。
音楽性
作詞 は岩里祐穂 、作曲 ・編曲 及び楽曲プロデュースは菅野よう子。オリジナルの歌唱は『bless4 』のメンバーとして活動する歌手のAKINOが〈AKINO from bless4〉としてソロで担当している。歌詞 はアニメの世界観を表した内容になっている。『創聖のアクエリオン 』の放送では前期(第3話〜第17話)のOP主題歌 として使用された。
アニメ本編監督の河森正治 は打ち合わせの際、菅野に物語の内容やテーマ を説明しようとしたが、うまく伝わらなかったという。そこで、作中第13話の「1万2千年前に別れた恋人 がラブレター を取り返しにいく」というエピソード を話したところ、菅野はインスピレーション を得て直ぐにこの曲を書き上げたという[7] [8] 。このキーワード は、曲が盛り上がるサビの部分の歌詞に反映されている。
当初菅野は、AKINOの弟であるAIKI の歌声(当時はまだ声変わり しておらず、菅野曰く「素晴らしいボーイソプラノ 」だった)で何かやりたいと思っていた為、AIKIに歌唱を依頼しようと思っていた。ところが、AIKIが声変わりしてしまった為、急遽バックコーラスを依頼する予定だったbless4にオーディション に来てもらい、AKINOがこの曲を歌うことになった[9] 。
リリース
本作は2005年4月27日にビクターエンタテインメント から発売され、2011年8月24日に『アクエリオンEVOL 』の制作を記念し、FlyingDog から再発売された[10] 。
アートワーク/パッケージ
ジャケットイラスト には、今作でキャラクターデザイナー を務めた藤川太 作画のアポロニアス が描かれている。
評価
CDジャーナルは、「トライバルなトリップ性と躍動的なデジ・ビートをミックスアップした音の絨毯の上で、AKINOの艶を持った歌声が凛々しく響きわたってゆく。完成度の高さに興奮!」とコメントしている[11] 。
ミュージシャン ・シンガーソングライターの大石昌良 は、「印象的なサビ のフレーズの裏で一気にキーが転調し、サビの持つパワーを最大限生かすような構成」と評した[12] 。
「創聖のアクエリオン」の調
1A・1Bメロ →
1サビ →
2A・2Bメロ →
2サビ・3Cメロ 3サビ・大サビ
ロ短調 (Bm)嬰ハ短調 (C♯ m)ロ短調 (Bm)嬰ハ短調 (C♯ m)
ミュージック・ビデオ
2021年 2月17日 、ソロデビュー15周年を記念し、FlyingDogのYouTube公式チャンネルにて、オフィシャルミュージック・ビデオ (Short Ver.)が公開された[13] [14] [15] [16] [17] 。
初めてのオフィシャルMVとなった本作では、AKINOを中心にbless4メンバーが新たな振付ダンス を披露。ダンスの振付は実弟でありbless4メンバーのAIKI from bless4が担当しており[18] 、得意とするテコンドー で磨き抜かれたパワフルかつ流麗なダンスに仕上がっている。
撮影は2021年1月18日 ・19日 に行われ、ロケ は東京 の名所 を巡っている[19] [20] [21] 。東京駅 、浅草雷門 、アメ横 など、都内各地を中心に10ヶ所に及ぶロケ撮影を敢行。また、ロケ地によりメンバーは様々な衣装に変化、医療従事者 や小学校 の先生 、OL や工事作業員など、次々と移り変わるコスプレ を披露している[22] 。
ロケ地:東京駅
ロケ地:雷門
ロケ地:アメ横 ほか
ライヴ・パフォーマンス
本作はbless4メンバーとの息の合ったダンスパフォーマンスが特徴となっている。基本的にダンスはメンバーのAIKI form bless4が振り付けを行うが、サビの「一万年と二千年前から愛してる 」の部分の手話 を元にしたダンスはAKINOが自身で考案したという[23] 。
公開日
外部映像リンク
公開元
2011年2月27日
「創聖のアクエリオン 」
アニうたKITAKYUSHU2011
社会現象
チャート成績
2005年4月4日 にテレビ東京 系で『創聖のアクエリオン』の放送が始まり、3週間後の4月27日に本曲のシングルCDが発売された。オリコンシングルチャート では2005年4月28日 付のデイリーチャートで19位、ウィークリーチャートでは初登場26位となった。6月最終週をもって100位圏外となるも、集計結果が発表される200位圏内におよそ5ヶ月近くランクインした。当初はアニメのOPテーマとしてタイアップ されたが、アニメの関連作品が発表されるごとにタイアップが追加されていった。
それからおよそ2年後、2007年 8月下旬から多岐川華子 出演のSANKYO 『CRフィーバー創聖のアクエリオン 』のCM が全国的にオンエア開始され、そのCMソング として起用された。それにより、アニメが放映されなかった地域にもこの曲の存在が知られ再び注目されることとなった[24] [25] [26] 。
CMのオンエア開始後、シングルCDの売上が急速に高まり、2007年9月第1週のオリコンシングルチャートで170位を記録し200位圏内に再浮上、第4週の同チャートでは92位を記録し、トップ100位以内に再ランクインした。さらに、2007年10月第4週の同チャートで22位を記録し、それまでの最高位26位を約2年半ぶりに更新した。デイリーチャートにおいても、2007年10月12日 付のオリコンデイリーチャートで18位に、10月14日 付で14位にランクインし、過去最高の19位を更新した。オリコン登場回数は54回。
シングルCDのセールスのみならず、デジタル・ダウンロード でもほとんどの配信サイトにおいてCMソングに使用後は軒並み上位にランクインした。特筆すべきはiTunes Store における音楽DLランキングにおいて、これまで1位を保っていた宇多田ヒカル の「Beautiful World 」を抜き、2007年10月第1週目に1位を記録したことである。11月第1週目でFUNKY MONKEY BABYS の「もう君がいない 」とEvery Little Thing の「恋をしている 」に抜かれ3位にランクダウンするまで、10月中5週連続で1位を記録していた。
なお、楽曲の販売元であるビクターエンタテインメントは、2007年10月上旬の時点で合計30万ダウンロードを記録していると公表している[27] 。
またカラオケ においても、アニメ放送開始時より一部から人気を博していたが[26] 、上記のヒットとともに2007年11月/12月のDAM (第一興商 )カラオケランキングでは過去最高となる6位を記録した。ドワンゴ では、サビ部分の歌詞を利用したデコメ が発行された。
日本レコード協会 の発表による2007年の年間有料音楽配信チャートでは着うたフルで26位[28] 、PC配信で14位[29] を記録した。
累計出荷枚数︰25万枚 / 音楽配信数︰300万DL[30] 。
チャート
最高位
オリコン (週間)
22位
デイリー
14位
受賞・認定
2008年度JASRAC:銀賞作品 「創聖のアクエリオン」感謝状[31]
発売から年月が経つものの、タイアップが終了して以降もその人気は続いており、2008年 度の日本音楽著作権協会 (JASRAC)の著作権使用料分配額(国内作品)ランキングで年間2位を獲得し[32] 、同年度のJASRAC賞 では銀賞を受賞している。
2014年2月度日本レコード協会 リリースにおいて、着うたフル +インターネット配信合算での100万DL達成が発表された[33] 。
2005年
2007年
2009年
2011年
ゴールド認定 - PC配信シングル(4月 )
ダブル・プラチナ認定 - 着うた(4月)
トリプル・プラチナ認定 - 着うたフル(4月)
2014年
2019年
2021年
シングル収録曲
オリジナルシングル
メディアでの使用
※オリジナル楽曲のみ記述
収録アルバム
スタッフ・クレジット
STAFF
Performed by AKINO from bless4
楽曲STAFF
Piano & Keyboards : 菅野よう子
Drums : 佐野康夫
Bass : 渡辺等
Guitars : 今堀恒雄
Synthesizer manipulating : 浦田恵司 / 坂本俊介
Strings : 篠崎正嗣 strings
Percussion : 三沢またろう
MV STAFF
Director : 瀧澤雅敏
D.O.P : 小山麻美
Lighting Director : 藤田昌樹
Production Manager : 高安瑞大 / 沖本拓也
Producer : 野村貴宏
Hair & Make up : 鈴木彩 / 奥田真莉
Styling : AKINO
Choreographer
AKINOによる別バージョン
「Genesis of Aquarion 」
オリジナル楽曲の英歌詞Ver。AKINOのボーカルに加え、ピアノ とbless4によるゴスペル 風コーラスフィーチャーして制作されている。『創聖のアクエリオン』、『アクエリオンEVOL 』の挿入歌。AKINOのアルバム『Lost in Time』にボーナストラック としても収録されている。
「創聖のアクエリオン お兄さまと 」
既存のオリジナルバージョンにbless4の長兄であるAKASHI をバックボーカル に迎えている。SANKYO『CRFアクエリオンEVOL』実機搭載曲。
「Genesis of LOVE〜愛の起源 」
「創聖のアクエリオン」EVOL版New Ver.として2012年 に制作された。PS3 /PS Vita ソフト『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇 』BGM。AKINOの2ndアルバム『Decennia 』に収録。
「創聖のアクエリオン(little mix) 」
オリジナルのリミックス曲。わずか1分2秒と比較的尺が短いものになっている。オリジナルCDにのみ収録。
15周年記念オンライン・コンサート
AKINOのソロデビュー15周年を記念したオンライン ・コンサート 『一万年と二千年前から愛してる 』が2020年 7月25日 に開催された。コンサートタイトルは「創聖のアクエリオン」のサビの歌詞を使用している。
また、新型コロナウイルス の影響により、無観客での開催となった(ZAIKO有料配信)[36] 。
配信会場:bless4スタジオ
スペシャルゲスト
コンサート内容
※黒文字は『bless4』名義の楽曲
参加ミュージシャン
Guitar : shin - go
Bass : 柴山雅英
Keyboard : さおりん
Drum : Emett 山崎
バックダンス & コーラス & エイサー : AMW
美術
エレメント合体Ver.シングル
パチンコ関連Ver
楽曲には別バージョンが複数存在する。
『CRフィーバー創聖のアクエリオン』CMソング、および実機の大当たり時に使用されているバージョンである「創聖のアクエリオン エレメント合体Ver. 」は、アニメキャラクターのアポロ(CV:寺島拓篤 )/シルヴィア(CV:かかずゆみ )/麗花(CV:小林沙苗 )による歌唱であり、AKINO自身はボーカルに関与していない(タイアップがパチンコであり、CM放映当時AKINOが18歳未満であった為)。こちらはOVA 『創星のアクエリオン -太陽の翼- 』限定愛蔵版付属スペシャルCDに収録される他、2007年10月10日 から配信限定シングルとして配信が開始され、AKINOのアルバム『Lost in Time 』の発売日と同日の11月7日 にシングルCD化もされている。
2012年に稼動したSANKYO『CRフィーバー創聖のアクエリオンIII』では、JAM Project のメンバーである福山芳樹 が歌唱する「創聖のアクエリオン 熱輝合体Ver. 」(ねっきがったいバージョン)が使用された[37] 。2012年12月より配信がスタートしたほか[38] 、アニメ本編の続編である『アクエリオンEVOL 』第8巻の初回生産版特典CDに収録されている。カップリングは「Go Tight! 熱輝合体Ver.」。
エレメントVer収録曲
CD 全作詞: 岩里祐穂、全作曲・編曲: 菅野よう子。 # タイトル 作詞 作曲・編曲 時間 1. 「創聖のアクエリオン (エレメント合体Ver.) 」(アポロ(寺島拓篤)/シルヴィア(かかずゆみ)/麗花(小林沙苗)) 岩里祐穂 菅野よう子 4:42 2. 「創聖のアクエリオン (オリジナルVer.) 」(AKINO from bless4) 岩里祐穂 菅野よう子 4:42 3. 「創聖のアクエリオン」(INSTRUMENTAL) 岩里祐穂 菅野よう子 4:44 合計時間:
14:08
タイアップ
曲名
タイアップ
創聖のアクエリオン エレメント合体Ver.
SANKYO 『フィーバー創聖のアクエリオン 』CMソング
アルゴ・ピクチャーズ 配給劇場版アニメ映画『劇場版 アクエリオン』テーマソング
SANKYO『フィーバー創聖のアクエリオン』搭載曲
SANKYO『フィーバー創聖のアクエリオン』CMソング
荒野のヒース リーナ・ルーンver.
SANKYO『フィーバー創聖のアクエリオン』搭載曲
創聖のアクエリオン 熱輝合体Ver.
SANKYO『フィーバー創聖のアクエリオンIII』搭載曲
カバー
本曲は様々なアーティストにカバー されている。
脚注
注釈
^ 発売から実に8年10ヶ月をかけミリオン認定を獲得(DL)
出典
参考文献
外部リンク
シングル コラボシングル アルバム
MV テレビアニメ ゲーム ワンマンライヴ ファッションショー レーベル 番組 関連人物 関連項目
アクエリオンシリーズ
アニメ作品 メディア展開 関連楽曲 関連項目
カテゴリ
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