イギリスでは1661年に旧王党派の兵士で構成された第1ロイヤル竜騎兵連隊(1st The Royal Dragoons)が設立され、1969年には王室騎兵隊と統合されブルーズ・アンド・ロイヤルズとなった。軽騎兵として扱う軽竜騎兵(the Light Dragoons)、重騎兵として扱う重竜騎兵(the Heavy Dragoons)が併存しており、軽竜騎兵隊には1793年から王立騎馬砲兵が随伴することになった。アメリカ独立戦争にも竜騎兵が派遣され当初は活躍したが、指揮官のバナスター・タールトンは発砲事件においてアメリカ側の宣伝攻撃にさらされた。
現代の日本のファンタジー系の小説やゲームでは、ドラゴンに乗って戦う騎士のことをドラグーンと呼んでいることがあるが、本来は「ドラグーン」及びその訳語の「竜騎兵」という名詞は前述のように「火器を装備する騎乗兵」を指すものであり、「竜に騎乗する者」という意味は含んでいない。そのためこの呼称は誤用であり、その作品と作者でのみ通用する用い方である(ただしそれらの作品を英語圏へ輸出する際にそのままdragoonという呼称が使われる事があるので、日本ではそう呼んでいるという事情が全く知られていないというわけでもない。en:Final Fantasy character classes#Dragoonを参照)。ちなみに英語圏において竜に騎乗する者の事は単にドラゴン・ライダー(dragon rider)やドラゴン・ナイト(dragon knight)などと呼ぶのが一般的であり、ドラグーンと呼称する事は珍しい。