1925年 全仏選手権(1925ねんぜんふつせんしゅけん、Internationaux de France de Roland-Garros 1925)に関する記事。フランス・パリにある「スタッド・ローラン・ギャロス」にて開催。
1924年までの全仏選手権
出場資格がフランス人選手のみに制限されていた1924年までの全仏選手権は、多くの点で歴史的な調査が困難になっている。
- 男子シングルスは1891年、女子シングルスは1897年に第1回の競技大会が始まったが、初期の優勝記録表の大半は選手のフルネームや決勝戦の試合結果が残っておらず、時には準優勝者の名前さえ欠落していることがある。(例:1900年代)
- ダブルスの場合、記録は優勝ペアしか残っておらず、準優勝ペアも試合結果も全く残存していない。
テニスグランドスラム大会の公式な優勝記録には、国際大会化された1925年以後の記録が記載され、1924年以前の記録は除外されることになった。大半のテニス文献でも、全仏選手権は1925年以後の記録のみを掲載している。全仏選手権(現在の全仏オープン)年度別記事の外部リンクで使用しているPDF形式の抽選表も、大会公式サイトは1925年以後のものを提供している。
大会の流れ
- 男子シングルスは「61名」の選手による6回戦制で行われた。シード選手は16名で、第1・第2シードを含む3人の選手に「1回戦不戦勝」(抽選表では“Bye”と表示)があった。
- 女子シングルスは「34名」の選手による6回戦制で行われた。シード選手は8名。2人の選手を絞り落とすため、1回戦は2試合のみ実施し、他の30名は2回戦から出場した。
シード選手
男子シングルス
- パトリック・スペンス (3回戦)
- ジャン・ワッシャー (ベスト4)
- ジャン・ボロトラ (準優勝)
- F・レストレポ (3回戦)
- ルネ・ラコステ (初優勝)
- シャルル・エシュリマン (2回戦)
- ニコラス・ミシュー (3回戦)
- シドニー・ヤコブ (ベスト4)
- ジャック・ブルニョン (3回戦)
- アンリ・コシェ (ベスト8)
- ポール・フェレー (ベスト8)
- アントワーヌ・ジェンシアン (2回戦)
- エドゥアルド・フラッカー (ベスト8)
- レオンス・アスラングール (3回戦)
- ライムンド・モラレス (3回戦)
- アンドレ・ゴベール (ベスト8)
女子シングルス
- スザンヌ・ランラン (優勝、国際大会化前から数えて5度目)
- イボンヌ・ブルジョワ (3回戦)
- キティ・マッケイン (準優勝)
- シモーヌ・パスマール (ベスト8)
- ヘレーネ・コントスタブロス (ベスト4)
- マルグリット・ビロー (ベスト8)
- ジュリー・ブラスト (ベスト4)
- ジャンヌ・ボサール (3回戦)
大会経過
男子シングルス
準々決勝
- シドニー・ヤコブ vs. アンドレ・ゴベール 2-6, 2-6, 6-4, 7-5 (途中棄権)
- ルネ・ラコステ vs. エドゥアルド・フラッカー 6-4, 7-5, 6-2
- ジャン・ボロトラ vs. ポール・フェレー 1-6, 6-3, 6-3, 6-2
- ジャン・ワッシャー vs. アンリ・コシェ 8-6, 8-6, 6-4
準決勝
女子シングルス
準々決勝
準決勝
決勝戦の結果
- 男子シングルス: ルネ・ラコステ vs. ジャン・ボロトラ 7-5, 6-1, 6-4
- 女子シングルス: スザンヌ・ランラン vs. キティ・マッケイン 6-1, 6-2
- 男子ダブルス: ジャン・ボロトラ& ルネ・ラコステ vs. アンリ・コシェ& ジャック・ブルニョン 7-5, 4-6, 6-3, 2-6, 6-3
- 女子ダブルス: スザンヌ・ランラン& ジュリー・ブラスト vs. キティ・マッケイン& イブリン・コリヤー 6-1, 9-11, 6-2
- 混合ダブルス: ジャック・ブルニョン& スザンヌ・ランラン vs. アンリ・コシェ& ジュリー・ブラスト 6-2, 6-2
外部リンク
- 全仏オープン公式サイト提供、PDF形式の抽選表(男子、女子)
参考文献
- 全仏オープン公式メディア・ガイド、1995年版 (1924年以前の記録は、全仏オープン公式サイトでもリンク切れになった)
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