Apple M1 Proは、AppleがMac向けにARMアーキテクチャのライセンスを受けて設計したシステムオンチップ(SoC)である。TSMCの5nmプロセスで製造されている。
2021年10月18日のApple Eventで発表された[1]。
本SoCの上位版にあたるApple M1 Maxとは、GPUのコア数およびメモリのサイズや帯域で区別されている。
仕様
CPU
8コアおよび10コアの構成が存在する。
その他
16コア(もしくは14コア)のApple独自設計によるGPU、Apple A14 Bionicと同じ16コアNeural Engine[2]、Secure Enclave、ProResアクセラレータやHEVCエンコーダなどの専用処理回路メディアエンジン[3]を搭載しておりThunderbolt 4 コントローラなども搭載されている。
M1 Proチップはユニファイドメモリ構造であり、CPUやGPUといったチップ内すべてのコンポーネントがメモリアドレスを共有している。メモリには4チャンネルで合計200GB/sの帯域を実現する、LPDDR5-6400 SDRAM、16GBと32GBの2構成が採用される[2]。
搭載モデル
Apple M1 Proチップは、2021年10月に発表されたMacBook Proに搭載されている[4]。14インチの最下位モデルではCPUは8コア、GPUコアは14コアとそれぞれ2つ無効化されている。
バリエーション
以下の表は「Firestorm」と「Icestorm」マイクロアーキテクチャに基づいた各種SoCを示している。
チップ名
|
CPUコア数(高性能+高効率)
|
GPUコア数
|
メモリ (GB)
|
トランジスタ数
|
A14
|
6 (2+4)
|
4
|
4 - 6
|
118億
|
M1 |
8 (4+4) |
7 |
8 - 16 |
160億
|
8
|
M1 Pro |
8 (6+2) |
14 |
16 - 32 |
337億
|
10 (8+2)
|
16
|
M1 Max[注 1] |
10 (8+2) |
24 |
32 - 64 |
570億
|
32
|
M1 Ultra[注 1]
|
20 (16+4)
|
48
|
64 - 128
|
1140億
|
64
|
- ^ a b M1 Ultraは2個のM1 MaxダイがUltraFusionによって接続されたものであり、カタログスペックはM1 Maxの二倍になる。
脚注
出典
- ^ “Apple、M1チップを発表”. Apple(日本) (2020年11月10日). 2020年11月14日閲覧。
- ^ a b “「M1 Pro」「M1 Max」は結局どこが違って何が進化したのか 極めて合理的なAppleの選択”. ITmedia PC USER. 2021年10月20日閲覧。
- ^ “拡張カードなしで高性能を発揮する「メディアエンジン」”. ITmedia PC USER. 2021年10月29日閲覧。
- ^ “新「MacBook Pro」で一層際立つApple独自チップの価値 M1 Pro・Maxだけではない全面アップデートも注目”. ITmedia PC USER. 2021年10月20日閲覧。
関連項目
外部リンク