N高等学校(エヌこうとうがっこう)は、日本の私立通信制高等学校である。略称はN高(エヌこう)。
学校法人角川ドワンゴ学園が設置し、2016年(平成28年)4月1日に開校した。沖縄県うるま市に本校を置き、全国にキャンパスを有する。通信教育を行う区域を47都道府県および外国とする広域の通信制の課程[1] を置く。
現在、S高等学校と合わせて26,197名(2023年9月時点)[2] の生徒が全国で学んでおり、高校としては日本一の生徒数である[3]。
概説
2014年5月頃、当時MAGES.の代表であった志倉千代丸が構想した「ニコニコ高等学校」の計画に、通信制高校の教員経験者である奥平博一(後に校長)、学校法人のマーケティング経験者が加わり、その3名が中心となって高校設立プロジェクトが開始された[4]。ちょうど同時期にKADOKAWAとドワンゴが経営統合を進めていたこともあり、出版社であるKADOKAWAが持つコンテンツやIT企業であるドワンゴが持つ技術力を活用することによって、旧来の教育システム・教育方針を変える新しい形の「ネットの高校」の設立を目指す方針となった[4]。理事でもある実業家の川上量生は、「通信制高校は全日制高校に通えないから仕方なく選ぶもの」というイメージが社会にあると指摘した上で、積極的な選択肢となる高校を作りたいと述べている[4]。
授業やレポート提出はインターネットを通じて行われるが、通学コースも存在している。また、課外授業として、日本各地の自治体と連携した職業体験や、学校行事として、ドワンゴが主催するリアルイベントであるニコニコ超会議、ニコニコ町会議、ニコニコ超パーティと連携したN高文化祭など催しを実施している。
校名が一字の高校は多数ある[注 1] が、英字による一字の校名は開校当時他に類を見ず、そのため認可申請時に沖縄県の担当者から「N高等学校」は仮称であると勘違いされたという[4]。 校名の "N" とは「Net」だけではなく「New」「Next」「Necessary」「Neutral」など多くの意味を含んでいる[5]。「N学」を略称とするNHK学園高等学校とは、広域通信制課程という点以外に共通点は無く、資本関係も含めて全く関係がない。
学校法人名通りKADOKAWAグループ(KADOKAWA及び傘下のドワンゴ)が出資している。学校運営にも大きく関与しており、2021年にはカリキュラムおよびキャンパスをN高等学校と同じくするS高等学校を開校した[6]。
沿革
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 3月18日 - 設置申請が沖縄県知事より認可を受諾[13]。
- 4月1日 - 開校。
- 2017年(平成29年)
- 4月5日 - 代々木、心斎橋に通学コースを開校[14]。
- 11月 - 総合学習塾の英進館と業務提携[15]。
- 12月 - 長崎県五島市と地域間交流事業で提携[16]。
- 2018年(平成30年)
- 2月 - 学生ベンチャーを育成する「N高起業部」を設立[17]。
- 4月 - 通学コースキャンパスを横浜、御茶ノ水、大宮、千葉、名古屋、福岡に拡大。
- 4月 - 通学コース(週5)生のスクーリングが、従来の短期集中型ではなく、毎週2~3日程度、3時間目に執り行われるようになった。
- 5月 - NPO法人ReBitとLGBT支援で業務提携[18]。
- 8月 - 学校法人麻生塾と業務提携しIT・ゲーム・CG分野に特化した専門教育を行う「ASO高等部」を設立、2019年4月開校[19]。
- 2019年(平成31年 / 令和元年)
- 4月 - 中学生向けの通学型スクールとして「N中等部」を秋葉原、新宿、江坂に開校[20]。
- 4月 - 2018年4月に導入された、通学コース(週5)生向けのスクーリングが廃止。週5コースに所属する生徒も、以前と同様に短期集中型スクーリングを履修することで単位を取得する方式へと戻った。
- 4月 - 小中学生向けプログラミング教室の「Nepps」を代々木、大宮、横浜に開校[21]。
- 4月 - 通学コースキャンパスを立川、柏、江坂、京都、仙台に拡大。代々木キャンパスを移転。
- 4月 - スクーリング会場の綾瀬キャンパスを開校。
- 4月 - 株式会社EXPGと業務提携し「EXPG高等学院」を新設[22]。
- 5月 - 実践的な金融教育「N高投資部」設立[23]。
- 8月 - 沖縄SVと業務提携[24]。
- 2020年(令和2年)
- 2月 - プログラミング教室「Nepps」をリニューアルし、小中高学生向けプログラミング教室「N Code Labo」として開講[25]。
- 4月 - EXPG高等学院を開校。
- 4月 - N中等部通学コースキャンパスを池袋、横浜、大宮、名古屋に新たに開校[20]。
- 4月 - N中等部ネットコースを新たに開校。
- 4月 - N Code Laboを代々木、秋葉原、横浜に開校。
- 4月 - 通学コースキャンパスを札幌、神戸、広島、池袋に新たに開校。
- 8月 - エンターテイナーを育成する本格的な総合エンターテインメントスクール「EXPG STUDIO」と連携し、「N高ダンス部」を設立[26]。
- 8月 - トップスクールの進学/留学支援を展開するCrimson Educationと提携しオンラインコーチングの海外進学クラスを新設。
- 9月 - 生徒への主権者教育の一環として「N高政治部」を設立[27]。
- 10月 - 沖縄伊計本校の許容人数の問題から、S高等学校の設立を発表[6]。
- 11月 - ワタナベエンターテインメントと業務提携し「ワタナベNオンラインハイスクール」を新設。
- 2021年(令和3年)
- 4月 - S高等学校を開校。
- 4月 - 「オンライン通学コース」を新設[28]。
- 4月 - ワタナベNオンラインハイスクールを開校(2023年度入学生より募集中止)[29]。
- 4月 - N高等学校通学コースキャンパスを梅田に新たに開校[30]。
- 4月 - VR学習と映像学習で行う「普通科プレミアム」を開始[31][32]。
- 2022年(令和4年)
- 2月 - N高等学校・S高等学校にて、バーチャル空間を使った面接トレーニングプログラムを開始[33]。
- 4月 - N高等学校・S高等学校通学コースキャンパスを、つくば(茨城県)、宇都宮(栃木県)、新潟(新潟県)、金沢(石川県)、浜松(静岡県)、岐阜(岐阜県)、高松(香川県)、鹿児島(鹿児島県)、渋谷(東京都)、秋葉原(東京都)、町田(東京都)、天王寺(大阪府)、姫路(兵庫県)、北九州(福岡県)に新たに開校[34]。
- 6月 - 生徒・保護者に個別最適なメンタルヘルスケアの提供を図るため、オンラインカウンセリングサービスを営む株式会社Welcome to talkと包括的な業務提携契約を締結[35]。
- 6月 - 一般向け個別指導の学習塾 「N塾」を開始[36]。
- 8月 - 角川ドワンゴ学園、寄付募集を開始[37]。
- 9月 - Metaと角川ドワンゴ学園がXR分野で提携[38]。
- 10月 - N高等学校、S高等学校に、両校合同の「生徒会」を設立[39]。
- 12月 - 角川ドワンゴ学園、海外留学支援を行う株式会社ワールドアベニューと業務提携を締結[40]。
- 2023年(令和5年)
- 4月 - N高等学校・S高等学校通学コースキャンパスを水戸(茨城県)、取手(茨城県)、高崎(群馬県)、川越(埼玉県)、武蔵境(東京都)、平塚(神奈川県)、静岡(静岡県)、東岡崎(愛知県)、四日市(三重県)、岡山(岡山県)に新たに開校[41]。
- 4月 - 埼玉県所沢市「ところざわサクラタウン」内にスクーリング会場を設置。
- 2024年(令和6年)
- 4月 - N高等学校およびS高等学校にて「個別指導コース」を開校[42]
- 4月 - 通学コースのカリキュラムを大幅に変更。
N/S高等学校の本校・キャンパス・スクーリング会場
N高等学校とS高等学校は同じキャンパス・スクーリング会場を利用する。
通学コース(週5・3・1日)のキャンパスは関東を中心に全69ヵ所ある[43]。
通学プログラミングコースのキャンパスは、そのうちの代々木キャンパス別館(東京)と梅田キャンパス(大阪)の2ヵ所[43]。
スクーリング会場
北海道地区
- 札幌キャンパス(北海道札幌市中央区南1条西1-9 パークタワービル 2階)
東北地区
- 仙台キャンパス(宮城県仙台市若林区新寺2-1-6 THE ISビル 4階)
関東地区
東海地区
- 名古屋千種キャンパス(愛知県名古屋市東区葵一丁目26-12 IKKO新栄ビル 3階)
近畿地区
- 江坂キャンパス(大阪府吹田市豊津町14-12 ダイトー江坂ビル 7階)
中国・四国地区
- 広島キャンパス(広島県広島市中区大手町3-1-9 広島鯉城通りビル 4階)
九州・沖縄地区
- 福岡博多キャンパス(福岡県福岡市博多区中呉服町6-10 グランスクエア呉服町 2階・3階)
- N高等学校 沖縄伊計本校(沖縄県うるま市与那城伊計224)(N高生のみ)
通学コース・通学プログラミングコースキャンパス
出典:[43]
北海道地区
- 札幌キャンパス(北海道札幌市中央区南1条西1-9 パークタワービル 2階)
東北地区
- 宮崎県
- 仙台キャンパス(仙台市若林区新寺2-1-6 THE ISビル 4階)
- 岩手県
- 岩手盛岡キャンパス(盛岡市盛岡駅前通16-21 盛岡駅前通ビル5階)
- 山形県
- 山形キャンパス(山形市十日町1-1-34 リアライズ山形駅前通ビル1階)
- 福島県
- 福島郡山キャンパス(郡山市駅前2-3-7 エリート30 4階)
関東地区
- 東京都
- 代々木キャンパス本館(渋谷区代々木2-22-8 代々木二丁目プレイス1階・2階(旧 代々木かえつビル)
- 代々木キャンパス別館(通学プログラミングコース)(渋谷区代々木2-23-1 ニューステイトメナー3階)
- 御茶ノ水キャンパス(千代田区神田猿楽町1-4-12 L.Biz神保町)
- 秋葉原キャンパス(千代田区外神田3-16-8 秋葉原三和東洋ビル6階)
- 東陽町キャンパス(江東区東陽3-23-24 VORT東陽町4階)
- 蒲田西口キャンパス(大田区西蒲田7-25-7 グレワンビル2階)
- 渋谷キャンパス(渋谷区渋谷1-3-9 ヒューリック渋谷一丁目ビル2階)
- 池袋キャンパス(豊島区池袋4-32-8 サンポウ池袋ビル 5階)
- 立川キャンパス(立川市錦町2-4-6 立川錦町SSビル 1階)
- 武蔵境キャンパス(武蔵野市境南町2-3-16 武蔵境第一髙木ビル2階)
- 町田キャンパス(町田市中町1-5‐1 フレグラント町田2階)
- 聖蹟桜ヶ丘キャンパス(多摩市関戸一丁目7番5号 京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンターC館7階)
- 神奈川県
- 横浜キャンパス(横浜市神奈川区栄町2-9 東部ヨコハマビル1階)
- 横浜金港キャンパス(横浜市神奈川区金港町7-3 金港ビル 6階)
- 溝の口キャンパス(川崎市高津区溝口2-16-5 アイピー溝の口ビル4階)
- 川崎キャンパス(川崎市川崎区日進町7-1 川崎日進町ビルディング15階)
- 相模原橋本キャンパス(相模原市緑区橋本3-25-1 橋本MNビル2階)
- 平塚キャンパス(平塚市宝町3-1 平塚MNビル8階)
- 本厚木キャンパス( 厚木市中町2-2-20 オーイズミ本厚木ビル7階 )
- 埼玉県
- 大宮キャンパス(さいたま市大宮区高鼻町1-20-1 大宮中央ビルディング8階)
- 川越キャンパス(川越市脇田本町16-23 川越駅前ビル6階)
- 川口駅前キャンパス(川口市栄町3-2-1 KIKビル3階)
- 春日部キャンパス(春日部市中央1-57-5 アイピー春日部ビル3階)
- 千葉県
- 千葉キャンパス(千葉市中央区弁天1-5-1 オーパスビルディング2階)
- 海浜幕張キャンパス(千葉市美浜区中瀬1-7-1 住友ケミカルエンジニアリングセンタービル23階)
- 松戸キャンパス(松戸市松戸1307-1 松戸ビル1階・2階)
- 柏キャンパス(柏市明原1-8-22 JMR柏ビル(旧:大樹生命柏第二ビル) 1階)
- 茨城県
- つくばキャンパス(つくば市吾妻1-7-1 トナリエクレオ4階)
- 取手キャンパス(取手市新町1-8-38 新町第6ビル3階)
- 水戸キャンパス(水戸市南町1-3-35 オカバ水戸三の丸ビル3階)
- 群馬県
- 群馬前橋キャンパス(前橋市表町2-2-6 前橋ファーストビルディング7階)
- 高崎キャンパス(高崎市八島町58-1 ウエスト・ワンビル1階)
- 群馬太田キャンパス(太田市飯田町1220-1 オカバ太田ビル4階)
- 栃木県
- 宇都宮キャンパス(宇都宮市伝馬町1-9 宇都宮KSビル5階)
- JR宇都宮キャンパス(宇都宮市大通り2-1-5 明治安田生命宇都宮大通りビル1階)
東海地区
- 愛知県
- 名古屋キャンパス(名古屋市中区新栄町2-3 YWCAビル5階)
- 名駅キャンパス(名古屋市中村区亀島二丁目17-23 カルム亀島 2階)*2024年4月に転移予定
- 東岡崎キャンパス(岡崎市明大寺町川端19-14 山七ビルANNEX1階)
- 静岡県
- 浜松キャンパス(浜松市中区中央3-9-3 UNビル3階)
- 静岡キャンパス(静岡市葵区黒金町3 シャンソンビル1階)
- 岐阜県
- 岐阜キャンパス(岐阜市神田町9-20 G-Front 3階)
- 三重県
- 四日市キャンパス(四日市市鵜の森1-5-17 d_ll YOKKAICHI 1階)
北陸・甲信越地区
- 新潟県
- 新潟キャンパス(新潟市中央区東大通2-1-20 ステーションプラザ新潟1階)
- 長野県
- 長野キャンパス(長野市上千歳町1137-23 長野1137ビル8階)
- 石川県
- 金沢キャンパス(金沢市本町1‐5-2 リファーレ2階)
近畿地区
- 大阪府
- 梅田キャンパス(通学コース&通学プログラミングコース)(大阪府大阪市北区芝田2-7-18 ルーシッドスクエア梅田 9階)
- 天王寺キャンパス(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-5-36 アベノセンタービル3階)
- 心斎橋キャンパス(大阪市中央区心斎橋筋2-7-18 プライムスクエア心斎橋 6階)
- 堺東キャンパス(堺市堺区一条通16-8 サンビル堺東3階)
- 兵庫県
- 神戸キャンパス(神戸市中央区海岸通6 建隆ビルII 8階)
- 姫路キャンパス(姫路市豊沢町137番地 姫路センタービル9階)*2024年4月に転移予定
- 西宮北口キャンパス(西宮市高松町8-25 阪急西宮ガーデンズプラス館8階)
- 京都府
- 京都キャンパス(京都市下京区烏丸通仏光寺下ル大政所町680 インターワンプレイス烏丸II 9階)
- 京都キャンパス(京都市山科四ノ宮神田町4 古橋山科ビル4階)
- 奈良県
- 奈良西大寺キャンパス(奈良市西大寺南町2-4 サンスクリット西大寺3階)
中国・四国地区
- 広島県
- 広島キャンパス(広島市中区大手町3-1-9 広島鯉城通りビル 4階)
- 岡山県
- 岡山キャンパス(岡山市北区下石井1-1-3 日本生命岡山第二ビル・新館3階・4階)
- 香川県
- 高松キャンパス(高松市番町1-6-1 両備高松ビル3階)
- 愛媛県
- 松山キャンパス(松山市千舟町5-5-3 EME松山千舟町ビル4階)
九州地区
- 福岡県
- 福岡キャンパス(福岡市中央区渡辺通2-4-8 小学館ビル7階)
- 北九州キャンパス(北九州市小倉北区米町2-1-2 小倉第一生命ビルディング4階)
- 博多駅南キャンパス'(福岡市博多区博多駅南2-14-8 博多サウスビル3階)
- 久留米キャンパス(久留米市天神町1-8 千歳プラザ(リベール)6階)
- 鹿児島県
- 鹿児島キャンパス(鹿児島市山之口町1-30 出原ビル2階)
- 長崎県
- 長崎駅前キャンパス(長崎市西坂町2-3 長崎駅前第一生命ビルディング3階)
- 沖縄県
- 那覇キャンパス(那覇市泊2-15-9 住太郎那覇ビル9階)
基礎データ
所在地
沖縄伊計本校
- 沖縄県うるま市与那城伊計224番地
- 2012年3月末に閉校したうるま市立伊計小中学校[44] の校舎を利用している[45]。
- スクーリング実施時以外も常に教職員が配置されており、電話やWebによって生徒や保護者との連絡を行っている[4]。
授業
単位認定授業(必修授業)
高卒資格を得るための通常授業は必修授業と称される。他のインターネットを利用した通信制高校と同様に、東京書籍の「教科書授業インターネット講座」ならびに同社の検定教科書が利用されている[46]。また、学園が制作した「オリジナル版」の教材も利用されている[47]。
N高等学校の発案者である志倉千代丸は当初、アニメを利用したり声優を起用したりといったコンテンツ性の高い授業映像を構想していたが、学習指導要領の関係で断念している[4]。
課外授業(課外授業)
大学受験コースは中経出版(KADOKAWA)、プログラミングコースはドワンゴ、クリエイティブ授業はバンタンなど、KADOKAWAグループの企業やブランドとの提携が行われている。
- 課外授業で開講されているコース[48]
また、株式会社KADOKAWAと株式会社ドワンゴが生徒向けに提供[49] している課外授業の双方向学習システムおよびスマートフォン向けアプリケーションを「N予備校」と称しており、一部コースはN高等学校の生徒以外にも提供されている[50]。
学科・コース
学科は普通科、普通科ベーシック。コースはネットコース、通学コース、オンライン通学コース、通学プログラミングコースがある。
学科として普通科と普通科ベーシックが選択できるが、主な違いはVR機器を使用するかどうか。普通科では必須授業・課外授業、一部のワークショップでVR機器を使った授業を受講することができ、多少受講できるコンテンツに差がある。
なお、通学における定期券について、本高等学校では制度上の問題により、通学定期券は購入できず、通勤定期券を購入することになる[51]。通学コース[注 2] と通学プログラミングコースの生徒については出席に関する所定の要件を満たすことにより、通学定期券と通勤定期券との差額[注 3] が後日補填される[52]。
クラス
生徒間のコミュニケーションにはSlackが利用されており[53]、Slackのチャットルーム上でクラス毎のホームルームが実施される[54]。部活動もネットコースではチャットルームが利用される[55]。
通学コース・通学プログラミングコース
- 通学コース(全69キャンパス)
- 通学プログラミングコース(代々木キャンパス別館・梅田キャンパス)
カリキュラム
- プロジェクトN(プロジェクト型学習)
- Nゼミ(ディスカッショントレーニング)
- レポート学習
- 大学受験講座
- プログラミング
- 英語
- 中国語
- 中学復習講座
- 進路授業
教材
オンライン通学コース
またどちらも午前と午後のどちらかを選べる。
カリキュラム
- プロジェクトN(プロジェクト型学習)
- 21世紀型スキル学習
- 学習サポート(レポート学習、中学復習講座、大学受験講座)
- プログラミング
- 英語
- グループトーク/グループディスカッション
- 進路授業
教材
その他
- Nラウンジ
- カリキュラム学習とは別に生徒らが学習室として利用できる。自習室としての利用や生徒同士の交流の場として活用されている。
- オン通フェスティバル(通称オンフェス)
- オンライン通学コース独自のネットで行われる文化祭。Zoomのブレイクアウトルーム機能を活用し、生徒が出し物をする。例年秋に行われる。
生徒会
2022年10月に初となる生徒会の発足が発表された。その後、インターネット上で行われた第1回生徒会総選挙において169名の立候補者の中から生徒会長を含む20名の生徒会役員が選出された[56]。「生徒自身が決めて本当に実行できる生徒会」をコンセプトとしており、生徒会には年間予算1000万円の使途決定権のほか、学園生活ルールの制定・変更などの決裁権限が与えられている[57]。
第1期生徒会においては運営体制の構築から「N/S高生vsひろゆき氏 ディベート対決」、「ものづくりコンテスト」などの生徒主体の企画が行われた[58][59]。
部活動
起業部
特別審査会の審査を突破した生徒たちが起業を目指す部活動[60]。
(2021年度から起業部の前段階、アントレ部設立)
法人登記実績
投資部
高校生の時期から株式投資に挑戦することで社会や経済の仕組みを実践的に学ぶ部活。部員は、特別顧問である村上世彰が創設した村上財団から託される運用資金を元手に投資行為に挑戦する[74]。
研究部
学園外を含む全ての中高生を対象に選考される。
分野を問わず様々な学術研究を行うコミュニティ。
eスポーツ部
2018年10月にN高等学校のネット部活であるサッカー部と格闘ゲーム部が合併しスタートした部活動[75]。
ダンス部
EXPG STUDIOの指導をオンラインで受けられる部活[76]。
政治部
2020年9月に国際政治学者である三浦瑠璃を特別講師として設立。部員は書類選考によって選ばれる。2023年度に開始した政治部第4期からは三浦の退任に伴い、LINEヤフー株式会社代表取締役会長の川邊健太郎が新たに顧問に就任[77]。これまでに麻生太郎、安倍晋三、志位和夫といった政界の著名人をゲスト講師として招いている[78][79][80]。
同好会
Slackチャンネルを活用し、生徒が誰でも自由に同好会を作ることができる。200以上の同好会があり、主な同好会には写真、スマブラ、競技かるた、漫画、流しそうめん、野球、自衛隊、鉄道、いいね、アニメなど多様な同好会が存在する。
制服
志倉千代丸がデザインした[81]。女子制服は前から見るとブレザー、後ろから見るとセーラー服のようなデザインとなっている[82]。
通学の際は制服か私服かは、自由である。
提携スクール
不祥事
- 2021年(令和3年)3月31日、2020年度の卒業生の進学率を発表した際、浪人生も進学者に含めるなどして、進学率を高く見せていたことが『週刊文春』によって報じられた[83]。この報道に対しN高は、数字を訂正した進学率などを再度発表するとしている[84]。
- 2021年6月、亀戸労働基準監督署から残業代の支払いについて是正勧告を受けた。この調査を通じ、1人の担任が約150人の生徒を受け持っていることが判明した[85]。教員の過重労働をめぐって、学園と教員組合との対立も起きた[86]。
テレビ番組
その他
著名な出身者・在校生
脚注
注釈
- ^ 都道府県各地においては方角を示す「北」「南」「東」「西」が多い。その他、地名由来の校名としては三重県の「津」、広島県の「広」など、実例多数。
- ^ 週5日のみ。
- ^ 6か月定期券額が基準となっている。
出典
関連項目
外部リンク