UEFAユースリーグ 2015-16 (2015–16 UEFA Youth League)は、3回目のUEFAユースリーグである。決勝戦はスイスのニヨンにあるコロブレイ・スタジアムで開催され[1]、チェルシーが2年連続2回目の優勝を果たした。
大会方式の変更
UEFAは、2014年9月18日に開催された会合において、UEFAユースリーグの大会方式を、2015-16シーズンから以下のように変更することで合意した[2][3]。
- 出場チーム数が前シーズンの32チームから64チームに拡大される[4]。
- UEFAチャンピオンズリーググループステージに出場する32チームのユースチームは従来通り参加 (グループステージ枠)。
- 新たに、UEFAリーグランキングの上位32か国の国内ユースリーグ優勝チームが参加する (優勝チーム枠)。
- 優勝チーム枠のチームが、既にグループステージ枠により今大会出場権を得ていた場合は、UEFAリーグランキングの33位以下の国内優勝チームが繰り上げで出場する。
- 大会の進め方も以下のように変更になる。
- グループステージ枠のチームは従来通り、UEFAチャンピオンズリーググループステージと同様のグループに振り分けられて全6節の試合を行う。グループ1位のチームはラウンド16へ進出する。グループ2位のチームはプレーオフに進出する。
- 優勝チーム枠の32チームは、H&A方式のラウンドを2回行い、勝ち残った8チームがプレーオフに進出する。
- プレーオフは、優勝チーム枠側がホームで行い、1試合制で決着をつける。
- ラウンド16では、グループステージ1位チームとプレーオフ勝利チームが試合を行う (ホーム側は抽選で決定)。
- 準々決勝以降も各ラウンド1試合制で行われる (準々決勝は抽選でホーム側決定、準決勝・決勝は中立地開催)。
- 出場する選手の年齢が19歳以下の制限は継続するものの、最大3人まで20歳以下の選手を登録することができるようになる (学業などの負担軽減のため)。
出場チーム
グループステージ枠:UEFAチャンピオンズリーグ2015-16 グループステージに進出する32クラブのユースチーム。
優勝チーム枠:UEFAリーグランキング2014の上位32協会の国内ユースリーグ優勝クラブ (但し、グループステージ枠と重複する場合は、UEFAリーグランキング33位以下の協会の国内ユースリーグ優勝クラブが繰り上げ出場)。
- 注釈
- ^ 国内ユースリーグで優勝しているが、グループステージ枠での出場権を獲得しているため、国内リーグ優勝チームルートには出場しない。
日程
以下の日程で行われる予定である[1][4]。なお、準決勝と決勝はスイスのニヨンにあるコロブレイ・スタジアムで開催される。
ステージ
|
ラウンド
|
組み合わせ抽選会
|
第1戦
|
第2戦
|
UEFAチャンピオンズリーグルート グループステージ
|
第1節
|
2015年8月27日
|
2015年9月15-16日
|
第2節
|
2015年9月29-30日
|
第3節
|
2015年10月21-22日
|
第4節
|
2015年11月3-4日
|
第5節
|
2015年11月24-25日
|
第6節
|
2015年12月8-9日
|
国内リーグ優勝チームルート
|
1回戦
|
2015年9月1日
|
2015年9月29-30日
|
2015年10月20-21日
|
2回戦
|
2015年11月3-4日
|
2015年11月24-25日
|
決勝トーナメント
|
プレーオフ
|
2015年12月14日
|
2016年2月9-10日
|
ラウンド16
|
2016年2月15日
|
2016年2月23-24日
|
準々決勝
|
2016年3月8-9日
|
準決勝
|
2016年4月15日
|
決勝
|
2016年4月18日
|
UEFAチャンピオンズリーグルート
グループステージ枠の32チームは、UEFAチャンピオンズリーグ2015-16と同一のグループに振り分けられてラウンドロビン方式で6試合を行う。1位チームはラウンド16に、2位チームはプレーオフに進出する。
グループステージの組み合わせ抽選会は、2015年8月27日にモナコで行われた[5]。
順位決定方法
|
各グループ内で2チーム以上が総勝点で並んだ場合、以下の順番で順位が決定される[4]。
- 直接対決の勝点
- 直接対決の得失点差
- 直接対決の総得点
- 直接対決のアウェーゴール数
- 1から4を、(全ての順位が決まるまで)繰り返し適用する。決められない場合は、下記6以降を適用
- 総得失点差
- 総得点
- 総アウェーゴール数
- 総勝利数
- 総アウェー勝利数
- 反則ポイント (レッドカード:3、イエローカード:1、1試合で2枚のイエローカード:3として計算)の少ない順
- 抽選
|
グループA
グループB
グループC
グループD
グループE
グループF
グループG
グループH
チーム
|
試
|
勝
|
分
|
敗
|
得
|
失
|
差
|
点
|
リヨン
|
6 |
4 |
1 |
1 |
16 |
4 |
+12 |
13
|
バレンシア
|
6 |
4 |
1 |
1 |
13 |
3 |
+10 |
13
|
ゼニト・サンクトペテルブルク
|
6 |
2 |
0 |
4 |
5 |
11 |
−6 |
6
|
ヘント
|
6 |
1 |
0 |
5 |
2 |
18 |
−16 |
3
|
国内リーグ優勝チームルート
国内リーグ優勝チーム枠の32チームは、ホーム・アンド・アウェー方式のラウンドを2回行う。第2戦終了時に合計スコアがタイスコアであった場合は、アウェーゴールが多いチームが勝者となる。それでも勝利チームが決定しない場合はPK戦を行う (延長戦は行われない)[4]。
組み合わせ抽選会は、2015年9月1日にスイスのニヨンで行われた[6]。
また、各チームの移動距離等の負担を考慮し、以下のように地域別にグループ分けがなされた[7]。
凡例
|
|
プレーオフに進出
|
|
1回戦もしくは2回戦で敗退
|
1回戦
第1戦は2015年9月29日・30日に、また第2戦は同年10月7日・14日・20日・21日に行われた。勝利した16チームは2回戦へ進出する。
- 注釈
- ^ 組み合わせ抽選会の後に第1戦、第2戦の日程を入れ替えた。
第1戦
第2戦
二試合合計スコア 6 - 1でアンデルレヒトが2回戦進出
二試合合計スコア 5 - 2でレッドブル・ザルツブルクが2回戦進出
二試合合計スコア 1 - 1、PK戦 3 - 2でラド・ベオグラードが2回戦進出
二試合合計スコア 5 - 2でレギア・ワルシャワが2回戦進出
二試合合計スコア 6 - 1でセルティックが2回戦進出
二試合合計スコア 6 - 0でベシクタシュが2回戦進出
二試合合計スコア 4 - 4、アウェーゴール差でセルヴェットが2回戦進出
二試合合計スコア 4 - 1でプシーブラムが2回戦進出
二試合合計スコア 4 - 0でスパルタク・モスクワが2回戦進出
二試合合計スコア 5 - 2でミッティランが2回戦進出
二試合合計スコア 7 - 3でヴィトルル・コンスタンツァが2回戦進出
二試合合計スコア 9 - 4でプスカシュ・アカデーミアが2回戦進出
二試合合計スコア 2 - 1でトリノが2回戦進出
二試合合計スコア 5 - 2でアヤックスが2回戦進出
二試合合計スコア 6 - 5でミドルズブラが2回戦進出
二試合合計スコア 2 - 1でエルフスボリが2回戦進出
2回戦
第1戦は2015年11月4日・5日・12月2日に、また第2戦は同年11月24日・25日・12月6日に行われた。勝利した8チームはプレーオフへ進出する。
第1戦
第2戦
二試合合計スコア 5 - 1でミッティランがプレーオフ進出
二試合合計スコア 5 - 2でレッドブル・ザルツブルクがプレーオフ進出
二試合合計スコア 6 - 3でミドルズブラがプレーオフ進出
二試合合計スコア 2 - 0でプシーブラムがプレーオフ進出
二試合合計スコア 1 - 0でエルフスボリがプレーオフ進出
二試合合計スコア 5 - 1でアヤックスがプレーオフ進出
二試合合計スコア 3 - 1でセルティックがプレーオフ進出
二試合合計スコア 4 - 3でアンデルレヒトがプレーオフ進出
- Notes
プレーオフ
プレーオフは1試合制で行われ、90分間で決着がつかない場合は、PK戦を行う (延長戦は行われない)[4]。
プレーオフの抽選では、国内リーグ優勝チームルートの勝ち上がり8チームがシードされ、UEFAチャンピオンズリーグルートの2位チームと対戦するように抽選される。また、シードチームがホームで試合を行い、同一協会のチーム同士での対戦は排除される。
組み合わせ抽選会は2015年12月14日に行われた[10][11]。プレーオフの試合は、2016年2月9日・10日に行われる予定である。
出場チーム
対戦カード
決勝トーナメント
決勝トーナメントでは、全ての試合において1試合で決着をつけるシングル・エリミネーション方式で行われる。90分間で決着がつかない場合は、PK戦を行う (延長戦は行われない)[4]。また、各ラウンドでの抽選は、以下の点を考慮して行われる。
- ラウンド16では、UEFAチャンピオンズリーグルートのグループステージ1位チームがプレーオフ勝者と対戦するように抽選される。また、抽選でホームチームを決定し、グループステージで同じグループだったチーム同士の対戦は排除される (同一協会のチーム同士での対戦は排除されない)。
- 準々決勝以降はシードチームは設けられず、同一協会のチーム同士・同一グループのチーム同士の対戦も排除されない。ホームチームは抽選で決定されるが、準決勝と決勝は中立地で行われる。
組み合わせ抽選会は、2016年2月15日にスイスのニヨンで行われた[12][13]。
出場チーム
トーナメント表
ラウンド16
ラウンド16は、2016年2月23日・24日に行われた。
この試合は、ディナモ・ザグレブが出場資格のない選手を出場させたとして、UEFAよりアンデルレヒトが3-0で勝利とする裁定が下された[14]。
準々決勝
準々決勝は、2016年3月8日・9日・15日に行われた。
準決勝
準決勝は、2016年4月15日に行われた。
決勝
決勝は、2016年4月18日に行われた。
得点ランキング
出典:[15]
関連項目
出典
- ^ a b “UEFA Youth League: How the new system will work” (英語). UEFA.com (2015年7月24日). 2015年9月1日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League retained and expanded” (英語). UEFA.com (2014年9月18日). 2015年1月15日閲覧。
- ^ “Milan to host 2016 UEFA Champions League final”. UEFA.com (2014年9月18日). 2015年1月15日閲覧。
- ^ a b c d e f “Regulations of the UEFA Youth League 2015/16” (英語). UEFA.com (2015年3月1日). 2015年5月1日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League groups set” (英語). UEFA.com (2015年8月27日). 2015年9月1日閲覧。
- ^ “Youth League: Domestic Champions path draw” (英語). UEFA.com (2015年9月1日). 2015年9月1日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League domestic path draw details” (英語). UEFA.com (2015年9月1日). 2015年9月1日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League-duel Anderlecht-Servette Genève afgelast”. nieuwsblad.be (2015年11月21日). 2015年11月25日閲覧。
- ^ “Anderlecht - Servette op 6 december”. anderlecht-online.be (2015年11月25日). 2015年11月27日閲覧。
- ^ “Draws — Play-off”. UEFA.com. 2015年12月17日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League play-off draw”. UEFA.com (2015年12月14日). 2015年12月17日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League knockout draw” (英語). UEFA.com. 2016年2月15日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League knockout stage draw” (英語). UEFA.com (2016年2月15日). 2016年2月15日閲覧。
- ^ “Disciplinary”. UEFA.com (2016年2月29日). 2016年3月3日閲覧。
- ^ “UEFA Youth League - Statistics”. UEFA.com. 2016年4月19日閲覧。
外部リンク
|
---|
|
男子(選手権, U-21, U-19, U-17, NL) - 女子(選手権, U-19, U-17) - クラブ(CL, EL, ECL, SC, YL, WCL) |