河合村(かわいむら)は、岐阜県吉城郡にあった村である。2004年(平成16年)2月1日に周辺町村と合併して飛騨市となった。
地理
岐阜県北部に広がる飛騨高地北部の豪雪地帯に位置し、富山県と接する村である。
村全域が険しい山地であり、特に南西部の山々の標高が高く、宮川が流れる北東端が最も低い。
面積の94.3%が山林である。
南隣の大野郡清見村を源流とする小鳥川が南から流れ、跡津川断層沿いで東に向きを変えて村の中央部を流下する。
村南部を水源とする稲越川が村の東部を流れ、小鳥川と合流したのち宮川に流入している。
これらの河川沿いの標高817mから430mにかけて小規模な河岸段丘が分布しており、その上に集落と耕地が点在している。
合流点近くの小鳥川沿いが村の中心であり、村役場が立地していた。
1999年(平成11年)の年間平均気温は10.6度、年間降水量は2,216mm、年間降雪量は410cmである。
- 山: 高登山、籾糠山、御前岳、栗ヶ岳、水無山
- 河川: 宮川、小鳥川、稲越川
- 湖沼: 下小鳥ダム(下小鳥湖)
隣接していた自治体
歴史
人口の推移
- 1960年 3,733人 (9.0%)
- 1970年 2,815人 (10.8%)
- 1980年 1,878人 (15.0%)
- 1990年 1,612人 (20.9%)
- 1995年 1,450人 (24.8%)
- かっこ内は65歳以上人口の比率。国勢調査。
産業
地勢的に単作の農業に適していなかったため、古くから林業・工業の要素を取り入れた複合産業がなされていた。
冬に作られ、今も続いている手漉き和紙(山中和紙)はその産物である。
1970年代からしばらく繊維産業が栄えたが、不況に遭い衰えた。20世紀末までに米の作付けは減り、養蚕はなくなった。現在は肉牛生産が村の経済の主柱である。
漁業では下小鳥ダム湖における淡水魚養殖、農業では野菜や花卉の施設栽培、きのこの栽培がある。
食品工業ともなる山菜加工、山林体験施設やスキー場を中心にした観光業もある。
かつては金鉱山(金生鉱山)があり、1932年(昭和7年)4月6日には、崩壊により11人が死傷する事故も発生した[1]。
教育
2004年以前に廃校となった小中学校
交通
鉄道路線
道路
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
脚注
参考文献
- 『飛騨河合村誌 通史編 全』 河合村役場、1990年
- 『続八尾町史』 続八尾町史編纂委員会、1973年
関連項目
外部リンク