「Subtitle 」(サブタイトル)は、2022年 10月12日 にポニーキャニオン 内のIRORI Records より配信された、日本 のバンド ・Official髭男dism の楽曲[ 21] 。本作はフジテレビ系 木曜劇場 『silent 』の主題歌として書き下ろされた[ 22] 。
背景と制作
本作は『silent』の制作陣からの熱烈なオファーを受けて制作された楽曲。『silent』のプロデューサーである村瀬健 は、企画段階で主題歌を担当するアーティストとして頭で真っ先にOfficial髭男dismが浮かんでいた。当時、ヒゲダンは2年ほどドラマ主題歌を担当していなかった[ 注釈 1] ため、本気でアプローチをしないと難しいと感じた村瀬は、主題歌のオファーをかけたタイミングで、メンバー4人に直接プレゼンをする機会をIRORI Recordsのスタッフに設けてもらった。そのプレゼンで村瀬は、企画書と、まだ未確定のキャストによる人物相関図を手に、「どうしてヒゲダンなのか」、「どうしてヒゲダンが主題歌担当じゃなければいけないのか」について数時間に渡って熱弁した。その話をヒゲダンのメンバーである藤原聡 、小笹大輔 、楢﨑誠 、松浦匡希 の4人は村瀬が恐縮するほど真剣に話を聞いていた。そのプレゼンの末に、藤原から「もしもやるとしたらどんな曲がいいか」というような話が出てきた。それに対しての村瀬の返答を受け、藤原が話した曲の方向性を言葉で聞いた村瀬は、その時点で「これ、名曲できちゃう」と感じ、プレゼンが終わった。このプレゼンの数日後、ヒゲダンは主題歌のオファーを快諾した[ 22] 。
その後、ヒゲダンは冬のドラマのイメージを広げるため、北海道 で合宿を行った。合宿後、村瀬の元へデモ音源が届いた。当時、撮影は始まっていなかったが、ドラマのイメージ・世界観がヘッドホンから感じられ、号泣したという[ 23] 。
その後、2022年10月1日に行われた『silent』の制作発表会で、ヒゲダンが主題歌を担当することが発表された[ 24] 。ヒゲダンがフジテレビのドラマ主題歌を担当するのは2018年4月に放送された月9ドラマ 『コンフィデンスマンJP 』の主題歌「ノーダウト 」以来4年6か月ぶりとなる。
同楽曲について藤原は、
“冬の歌は冬作るんじゃなくて、夏に作るんです。そうしないと冬に間に合いませんからね”、上京して間もない時とあるスタッフからそう教わった事を思い出しながら、「Subtitle」という曲を作りました。ドラマチームの方々がバンドの事をとても信頼して下さっていたのがうれしく、メンバーと共に色んな所にこだわりながら作り上げて行きました。この楽曲がドラマや聴いてくださった皆さんの日々に何か、彩りを添えられるような楽曲になれば幸いです。
主題歌担当発表時のコメント[ 22]
とコメントしている。
リリース
2022年10月6日、『silent』の初回放送が行われた後、配信限定シングルとして2022年10月12日にリリース予定と発表された。配信リリースと同時に、YouTubeにてオフィシャルオーディオが公開。10月27日にはミュージックビデオも公開された。
チャート成績
2022年10月19日公開のBillboard JAPAN 週間総合チャート「Billboard Japan Hot 100 」で初登場3位を記録し、翌週10月26日公開の同チャートで総合首位を獲得した[ 25] 。その後、3週連続で総合チャート首位を維持した。12月7日公開の同チャートで、5度目の総合首位に返り咲き[ 26] 、2023年1月25日公開の同チャートまで8週連続・通算12度目の総合首位を獲得した[ 27] 。また史上最多の総合首位獲得記録を達成した[ 27] 。2023年3月8日公開の同チャートで6週間ぶりに総合首位を獲得し、総合首位獲得記録を伸ばした[ 1] 。
ストリーミングソングチャート「Billboard Japan Streaming Songs 」では初登場2位を記録した[ 28] 。翌週10月26日公開の同チャートで18,116,526回再生を記録しストリーミングチャート首位を獲得。11月2日公開の同チャートでは、今年度初の2000万回再生を記録した。2023年4月12日公開の同チャートまで25週連続・通算25度目の首位を獲得した[ 4] 。
なお、同チャート10連覇は2022年の楽曲としては初となり[ 29] 、11連覇は2020年4月29日に同バンドの『I LOVE... 』が達成して以来[ 30] 、13連覇は2019年8月21日に同バンドの『Pretender 』が達成して以来の記録となる[ 31] 。11月23日公開の同チャートでストリーミングの累計再生回数が1億回を突破した[ 32] 。チャートイン6週目での1億回突破は当時、BTS 『Butter 』に並び歴代1位タイの早さとなった[ 注釈 2] 。また、Billboard JAPANチャートでは自身13作目の1億回再生突破となり、アーティスト別の1億回再生突破作品数は歴代1位となった[ 33] 。12月28日公開チャートで2億回再生[ 34] 、2023年2月22日公開チャートで3億回再生[ 35] 、5月17日公開チャートで4億回再生[ 36] 、9月13日公開チャートで5億回再生[ 37] 、2024年1月17日公開チャートで6億回再生を突破し
[ 38] 、それぞれ歴代最速記録を出している。同チャートにおいて2024年1月1日付チャートまでに記録した再生回数は5.8億回であり、全楽曲の中で11位である。[ 39] 。
2022年10月19日公開のBillboard JAPAN週間ダウンロードソングチャート「Billboard Japan Download Songs 」で初登場3位を記録[ 40] 。11月9日公開の同チャートでは20,945ダウンロードを記録し首位を獲得[ 41] 。2023年1月4日公開の同チャートまで5週連続・通算8週の首位を獲得した[ 7] 。
2022年10月24日付のオリコン 週間デジタルシングルチャートで初登場3位を記録し、11月14日付の同チャートで首位を獲得[ 42] 。2023年1月16付の同チャートまで10週連続・通算10週の首位を獲得した[ 14] 。10週連続1位を獲得するのは米津玄師 「Lemon 』と並び歴代2位タイとなった。
2022年10月24日付のオリコン週間ストリーミングチャートで初登場2位を記録し、翌週10月31日付の同チャートで首位を獲得[ 42] 。11月7日・11月14日付の同チャートで、オリコン史上初となる2週連続週間再生数2000万回超えを達成。2023年2月20日付の同チャートまで17週連続・通算17週の首位を獲得した。10週連続1位を獲得するのは、同バンドの楽曲『Pretender』『I LOVE...』を含めて史上4作目となり、オリコン史上初の3作達成となった。週間再生数はオリコン史上初となる13週連続週間再生数1000万回超えを記録した。11月28日付のオリコンチャートでストリーミングの累計再生回数が1億回を突破した[ 43] 。チャートイン6週目での1億回突破はBTS「Butter」に並び歴代1位タイの早さとなった。また、オリコンチャートでは自身11作目の1億回再生突破となり、アーティスト別の1億回再生突破作品数はYOASOBI に並び歴代1位タイとなった[ 43] 。2023年1月2日付のオリコンチャートで自身9作目の2億回再生を突破し、チャートイン11週目での2億回突破は歴代1位の早さとなった[ 44] 。2022年11月14日付のオリコン週間デジタルシングルチャートとオリコン週間ストリーミングチャートで共に1位を記録し、「デジタルランキング」2冠を達成した[ 42] 。同一楽曲で「デジタルシングル」と「ストリーミング」の同時1位を獲得するのは、「I LOVE...」以来通算3作目となった。2023年1月16日付の同チャートまで10週連続・通算10週のデジタルランキング2冠を獲得した[ 14] 。オリコン史上初となる8週連続でデジタルランキング2冠を達成し、首位記録となる10週連続に伸ばした。2022年度の「オリコン年間デジタルシングルランキング」で6位を記録[ 16] 。
2022年11月30日、2022年10月12日の配信開始から50日でプラチナ認定 達成となり、最速のストリーミングプラチナ認定作品となった[ 45] 。
2023年11月30日に発表された、2023年[ 注釈 3] に日本で最もApple Music で再生された楽曲のチャート「2023年トップソング100:日本」において1位を獲得した[ 17] 。全世界を対象に集計したチャート「2023年トップソング100:グローバル」でも第10位を獲得した。同サービスが発表した「2023年最も歌詞が読まれた曲トップ100」でも全世界で第7位にランクインした[ 18] 。
賞歴
2022年度の『第37回 日本ゴールドディスク大賞 』の「ベスト5ソング・バイ・ストリーミング」、「ベスト3ソング・バイ・ダウンロード」のデジタル部門で2冠を達成した[ 46] 。
ミュージック・ビデオ
「Subtitle」のミュージック・ビデオは新保拓人 が監督し、FIRSTORDERによって製作された。ビデオは2022年10月27日にYouTube にてプレミア公開された。アイススケーターの少女と、その父親のストーリーが描かれる内容になっている[ 47] 。ビデオの撮影の一部は茨城県 の笠松運動公園 でされている[ 48] 。
2023年7月に公開から9ヶ月でYouTubeでの総再生回数が1億回を突破した。
認定と売上
ストリーミング
収録曲
# タイトル 作詞・作曲 編曲 時間 1. 「Subtitle」 藤原聡 Official髭男dism 5:05
テレビ披露
2022年末に放送された複数の音楽特番でライブ・パフォーマンスされた。2022年12月7日放送のフジテレビ 系『FNS歌謡祭』第1夜で披露されたほか[ 52] 、2022年12月19日『CDTVライブ!ライブ! クリスマス4時間SP』では「ミックスナッツ 」と共に披露された。[ 53] 2022年12月31日には第73回NHK紅白歌合戦 でもライブ・パフォーマンスされている[ 54] 。
脚注
注釈
出典
外部リンク
オリコン週間デジタルシングルチャート第1位(10週連続) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月
5日・12日・19日・26日 アイドル (YOASOBI)
7月 8月 9月 10月 11月 12月
オリコン週間ストリーミングチャート第1位(17週連続) 1月 2月
7日 逆夢 (King Gnu)
14日・21日・28日 残響散歌 (Aimer)
3月 4月 5月 6月 7月
4日・11日・18日・25日 Habit (SEKAI NO OWARI)
8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月
1日・8日・15日・22日・29日 アイドル (YOASOBI)
6月
5日・12日・19日・26日 アイドル (YOASOBI)
7月
3日・10日・17日・24日・31日 アイドル (YOASOBI)
8月
7日・14日・21日・28日 アイドル (YOASOBI)
9月 10月
2日・9日・16日・23日・30日 唱 (Ado )
11月 12月
Billboard JAPANシングル・チャート「Billboard JAPAN Hot 100」第1位(8週連続) 1月 2月
2日・9日・16日・23日 残響散歌 (Aimer)
3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月
3日・10日・17日・24日・31日 アイドル (YOASOBI)
6月
7日・14日・21日・28日 アイドル (YOASOBI)
7月
5日・12日・19日・26日 アイドル (YOASOBI)
8月
2日・9日・16日・23日・30日 アイドル (YOASOBI)
9月 10月
4日・11日・18日 唱 (Ado)
25日 承認欲求 (櫻坂46)
11月 12月
Billboard JAPANストリーミング・チャート「Billboard Japan Streaming Songs」第1位(23週連続) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月
2日・9日・16日・23日・30日 Subtitle (Official髭男dism)
12月
7日・14日・21日・28日 Subtitle (Official髭男dism)
1月 2月 3月
1日・8日・15日・22日・29日 Subtitle (Official髭男dism)
4月 5月
3日・10日・17日・24日・31日 アイドル (YOASOBI)
6月
7日・14日・21日・28日 アイドル (YOASOBI)
7月
5日・12日・19日・26日 アイドル (YOASOBI)
8月
2日・9日・16日・23日・30日 アイドル (YOASOBI)
9月 10月 11月 12月
Billboard JAPANダウンロード・ソング・チャート「Billboard Japan Download Songs」第1位(5週連続) 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
1月 2月 3月 4月 5月 6月
7日・14日・21日・28日 アイドル (YOASOBI)
7月 8月 9月 10月
4日・11日 勇者 (YOASOBI)
18日・25日 唱 (Ado )
11月 12月
2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
主題歌賞(1回 - 43回)
1回 - 10回 11回 - 20回 21回 - 30回 31回 - 40回 41回 - 43回
ドラマソング賞(53回 - )
53回 - 60回 61回 - 70回 71回 - 80回 81回 - 90回 91回 - 100回 101回 - 110回 111回 - 120回