北浜駅 (大阪府)
北浜駅(きたはまえき)は、大阪府大阪市中央区北浜一丁目にある、京阪電気鉄道京阪本線・大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) 堺筋線の駅。駅番号は京阪がKH02、大阪市高速電気軌道がK14。
歴史
京阪電気鉄道
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。
改札・コンコースは地下1階、ホームは地下2階にある。改札口は1か所のみ。隣の淀屋橋駅へは改札外の連絡通路で繋がっている。特急停車駅であるがホーム幅員はやや狭い。
淀屋橋駅が満線の場合、同駅場内信号機に停車するが、駅間距離が短いため、8両編成の場合は列車の最後尾1両が当駅のホームに残った状態で停車するという独特の光景が見られる。さらにラッシュ時はその状態のまま後続列車が第2場内信号機まで入線してくることが多く、さながら列車の併結前のようになる[注 2]。ホーム途中に場内信号機または第0閉塞信号機を備えた駅は他社でも都市部を中心に数多くあるが、上記のような場面が頻繁に見られる駅は珍しい。
かつて駅名標は「北浜(堺筋)」と表記されていたが、2007年度中に天満橋駅等で導入済の新フォーマットに取り替えられると同時に、「(堺筋)」の記載は抹消された。また、かつては到着の前の車内放送で「三越前」と案内されていた。
駅ホームのカラーリングは茶色。
かつて、バリアフリー設備は車椅子移動に対応可能なエスカレーターのみで、京阪電気鉄道の地下駅では唯一身体障害者対応エレベーターは設置されず[注 3]にいたが、2018年10月末に、エレベーターの設置が完了した。
のりば
- 付記事項
- ホームの有効長は8両編成分である。
- 2006年頃から2008年中之島線開業まで、2番線の自動放送は停車列車と(回送などの)通過列車を区別しないタイプになり、停車・通過に関係なく放送後には通過チャイムが流れていた[注 4]。2008年に放送が新フォーマットに準拠したものに更新された際も、そのスタイルを踏襲していた(この時には通過チャイムからメロディーの変更。メロディーの音程は他駅より低い)。
- 災害対策として音声警報による自動放送、避難路確保のために自動改札機をワンスイッチで一斉開放される。など機能を持つ防災監視盤が設置されている[16]。
大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。
改札・コンコースは地下2階、ホームは地下3階にある。改札口は京阪北浜駅寄りの北改札と、旧三越大阪店寄りの南改札の2か所がある。
当駅は、堺筋本町管区駅に所属しており、堺筋本町管区駅長が管理している。
車イス対応のエレベーターは改札内北改札口とコンコース間と改札外B2FコンコースとB1F京阪駅との連絡コンコース間に設置されている、B1Fと地上間は隣接する大阪証券取引所ビルのエレベーターが使用可能。おむつ交換台や車イスに対応した多目的トイレ北口改札外と南口改札内の2箇所に設置され、南北両改札口にはAEDが配備されている。
のりば
利用状況
京阪電気鉄道
2022年(令和4年)度のある特定日における1日の乗降人員は32,619人(乗車人員:15,655人、降車人員:16,964人)である。
各年度の1日あたりの利用状況は下表の通り。特定日利用状況は大阪府の、1日平均乗車人員は大阪市のデータである。
各年度 特定日・1日平均利用状況[統計 1][統計 2]
年度
|
特定日利用状況
|
1日平均 乗車人員
|
出典
|
調査日
|
乗車人員
|
降車人員
|
乗降人員
|
1990年(平成02年)
|
11月06日
|
27,365
|
31,517
|
58,882
|
29,929
|
[大阪府 1]
|
1991年(平成03年)
|
-
|
32,997
|
[大阪府 2]
|
1992年(平成04年)
|
11月10日
|
27,913
|
32,196
|
60,109
|
30,094
|
[大阪府 3]
|
1993年(平成05年)
|
-
|
29,763
|
[大阪府 4]
|
1994年(平成06年)
|
-
|
29,435
|
[大阪府 5]
|
1995年(平成07年)
|
11月21日
|
25,376
|
29,743
|
55,119
|
29,463
|
[大阪府 6]
|
1996年(平成08年)
|
-
|
27,114
|
[大阪府 7]
|
1997年(平成09年)
|
-
|
25,327
|
[大阪府 8]
|
1998年(平成10年)
|
11月10日
|
21,136
|
24,442
|
45,578
|
24,366
|
[大阪府 9]
|
1999年(平成11年)
|
-
|
22,319
|
[大阪府 10]
|
2000年(平成12年)
|
11月07日
|
19,470
|
22,995
|
42,465
|
21,793
|
[大阪府 11]
|
2001年(平成13年)
|
-
|
20,368
|
[大阪府 12]
|
2002年(平成14年)
|
12月10日
|
18,309
|
21,692
|
40,001
|
19,836
|
[大阪府 13]
|
2003年(平成15年)
|
10月28日
|
17,644
|
20,522
|
38,166
|
19,142
|
[大阪府 14]
|
2004年(平成16年)
|
11月09日
|
17,825
|
20,724
|
38,549
|
18,714
|
[大阪府 15]
|
2005年(平成17年)
|
11月08日
|
18,164
|
21,151
|
39,315
|
18,675
|
[大阪府 16]
|
2006年(平成18年)
|
11月07日
|
18,140
|
21,059
|
39,199
|
18,331
|
[大阪府 17]
|
2007年(平成19年)
|
11月13日
|
17,761
|
20,485
|
38,246
|
18,764
|
[大阪府 18]
|
2008年(平成20年)
|
11月11日
|
17,387
|
19,745
|
37,132
|
18,255
|
[大阪府 19]
|
2009年(平成21年)
|
11月10日
|
17,259
|
19,044
|
36,303
|
17,816
|
[大阪府 20]
|
2010年(平成22年)
|
11月09日
|
17,355
|
18,761
|
36,116
|
17,717
|
[大阪府 21]
|
2011年(平成23年)
|
11月01日
|
16,460
|
18,491
|
34,951
|
17,630
|
[大阪府 22]
|
2012年(平成24年)
|
10月31日
|
15,688
|
17,774
|
33,462
|
16,928
|
[大阪府 23]
|
2013年(平成25年)
|
11月12日
|
15,952
|
18,033
|
33,985
|
16,431
|
[大阪府 24]
|
2014年(平成26年)
|
11月11日
|
16,290
|
18,145
|
34,435
|
16,871
|
[大阪府 25]
|
2015年(平成27年)
|
11月10日
|
16,858
|
18,579
|
35,437
|
17,145
|
[大阪府 26]
|
2016年(平成28年)
|
11月08日
|
16,670
|
18,246
|
34,916
|
17,865
|
[大阪府 27]
|
2017年(平成29年)
|
11月07日
|
17,073
|
19,202
|
36,275
|
18,355
|
[大阪府 28]
|
2018年(平成30年)
|
11月06日
|
17,626
|
19,723
|
37,349
|
18,083
|
[大阪府 29]
|
2019年(令和元年)
|
11月12日
|
18,451
|
20,227
|
38,678
|
18,689
|
[大阪府 30]
|
2020年(令和02年)
|
11月10日
|
14,830
|
16,199
|
31,029
|
13,414
|
[大阪府 31]
|
2021年(令和03年)
|
11月09日
|
14,859
|
15,916
|
30,775
|
14,516
|
[大阪府 32]
|
2022年(令和04年)
|
11月08日
|
15,655
|
16,964
|
32,619
|
16,630
|
[大阪府 33]
|
Osaka Metro
2023年11月7日の1日乗降人員は64,875人(乗車人員:31,469人、降車人員:33,406人)である。堺筋線の駅では堺筋本町駅、南森町駅、日本橋駅、天下茶屋駅に次ぐ第5位[注 5]。
各年度の特定日における利用状況は下表の通りである。なお1969・1995年度の記録については、それぞれ1970・1996年に行われた調査である。
年度別特定日利用状況[統計 1][統計 2][統計 3]
年度
|
調査日
|
乗車人員
|
降車人員
|
乗降人員
|
出典
|
府
|
メトロ
|
1969年(昭和44年)
|
01月27日
|
25,082
|
26,828
|
51,910
|
[大阪府 34]
|
|
1970年(昭和45年)
|
11月06日
|
32,966
|
32,638
|
65,604
|
[大阪府 35]
|
|
1972年(昭和47年)
|
11月14日
|
40,418
|
39,828
|
80,246
|
[大阪府 36]
|
|
1975年(昭和50年)
|
11月07日
|
44,390
|
43,458
|
87,848
|
[大阪府 37]
|
|
1977年(昭和52年)
|
11月18日
|
41,790
|
41,803
|
83,593
|
[大阪府 38]
|
|
1981年(昭和56年)
|
11月10日
|
44,077
|
45,275
|
89,352
|
[大阪府 39]
|
|
1985年(昭和60年)
|
11月12日
|
45,417
|
44,955
|
90,372
|
[大阪府 40]
|
|
1987年(昭和62年)
|
11月10日
|
46,774
|
46,654
|
93,428
|
[大阪府 41]
|
|
1990年(平成02年)
|
11月06日
|
43,956
|
43,387
|
87,343
|
[大阪府 1]
|
|
1995年(平成07年)
|
02月15日
|
40,180
|
37,315
|
77,495
|
[大阪府 6]
|
|
1998年(平成10年)
|
11月10日
|
36,422
|
35,156
|
71,578
|
[大阪府 9]
|
|
2007年(平成19年)
|
11月13日
|
31,562
|
32,452
|
64,014
|
[大阪府 18]
|
|
2008年(平成20年)
|
11月11日
|
32,478
|
33,438
|
65,916
|
[大阪府 19]
|
|
2009年(平成21年)
|
11月10日
|
34,743
|
34,186
|
68,929
|
[大阪府 20]
|
|
2010年(平成22年)
|
11月09日
|
31,052
|
32,701
|
63,753
|
[大阪府 21]
|
|
2011年(平成23年)
|
11月08日
|
30,172
|
31,594
|
61,766
|
[大阪府 22]
|
|
2012年(平成24年)
|
11月13日
|
30,256
|
31,697
|
61,953
|
[大阪府 23]
|
|
2013年(平成25年)
|
11月19日
|
30,370
|
31,826
|
62,196
|
[大阪府 24]
|
[メトロ 1]
|
2014年(平成26年)
|
11月11日
|
30,258
|
31,985
|
62,243
|
[大阪府 25]
|
[メトロ 2]
|
2015年(平成27年)
|
11月17日
|
33,502
|
34,581
|
68,083
|
[大阪府 26]
|
[メトロ 3]
|
2016年(平成28年)
|
11月08日
|
33,391
|
34,703
|
68,094
|
[大阪府 27]
|
[メトロ 4]
|
2017年(平成29年)
|
11月14日
|
34,401
|
36,318
|
70,719
|
[大阪府 28]
|
[メトロ 5]
|
2018年(平成30年)
|
11月13日
|
34,233
|
35,963
|
70,196
|
[大阪府 29]
|
[メトロ 6]
|
2019年(令和元年)
|
11月12日
|
34,715
|
36,190
|
70,905
|
[大阪府 30]
|
[メトロ 7]
|
2020年(令和02年)
|
11月10日
|
28,830
|
29,925
|
58,755
|
[大阪府 31]
|
[メトロ 8]
|
2021年(令和03年)
|
11月16日
|
28,604
|
30,190
|
58,794
|
[大阪府 32]
|
[メトロ 9]
|
2022年(令和04年)
|
11月15日
|
30,338
|
31,823
|
62,161
|
[大阪府 33]
|
[メトロ 10]
|
2023年(令和05年)
|
11月07日
|
31,469
|
33,406
|
64,875
|
|
[メトロ 11]
|
駅周辺
大阪取引所(旧・大阪証券取引所)や証券会社が集まる大阪の金融センターである。また、駅南側の道修町周辺は製薬会社や薬問屋が多い。なお、隣の淀屋橋駅とは地下通路でつながっている。
- 教育機関
- 法人・店舗等
かつて存在した施設
バス路線
最寄り停留所は、堺筋と土佐堀通が交差する北浜一丁目交差点付近にある北浜二丁目である。以下の路線が乗り入れ、大阪シティバスにより運行されている。
隣の駅
- 京阪電気鉄道
- 京阪本線(淀屋橋駅 - 京橋駅間は全列車各駅に停車)
- ■快速特急「洛楽」・□ライナー・■特急・■通勤快急・■快速急行・■急行・■通勤準急・■準急・■区間急行・■普通
- 淀屋橋駅 (KH01) - 北浜駅 (KH02) - 天満橋駅 (KH03)
- ※通勤快急・通勤準急は平日下りのみ、ライナーは平日のみ運転。
- 大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)
- 堺筋線
- 南森町駅 (K13) - 北浜駅 (K14) - 堺筋本町駅 (K15)
脚注
注釈
- ^ 定期券を新規購入する際は近隣の淀屋橋駅や天満橋駅、京橋駅などを利用する必要がある
- ^ 京阪では営業運転での分割・併合はない。
- ^ 京阪特急停車駅で唯一
- ^ 支線用の自動放送と同じ文面「電車が近づいてきました。ご注意ください」であった。
- ^ 最新の路線別データである1998年調査によると、堺筋線の乗降人員は堺筋本町駅に次いで2位。
出典
本文中の出典
- ^ a b c 出典・京阪電気鉄道開業100周年記念誌『京阪百年のあゆみ』資料編135頁
- ^ 参考文献・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」 1979年3月号 / 『京阪百年のあゆみ』370頁「優先座席の設置と駅施設の充実」
- ^ 参考文献・『町をつなぐ 心をむすぶ』76頁、『京阪百年のあゆみ』370頁「優先座席の設置と駅施設の充実」
- ^ 出典・京阪電気鉄道開業80周年記念誌「過去が咲いている今」の巻末年表
- ^ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1988年9月号 / 開業80周年記念誌『過去が咲いてる今』巻末年表177頁
- ^ 出典・駅置き広報誌「くらしの中の京阪」1993年6月号 / 開業90周年記念誌『町をつなぐ 心をむすぶ』112頁
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2013年10月号、「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2015年2月号、16頁「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2016年1月号、16頁「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2016年6月号、16頁「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2018年12月号、16面「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2019年4月号、16面「くらしのなかの京阪」
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2020年3月号、16面「くらしのなかの京阪」
- ^ 『堺筋線 北浜駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2022年11月21日。オリジナルの2022年11月21日時点におけるアーカイブ。https://web.archive.org/web/20221121080809/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20221121_kitahama_homesaku.php。2022年11月21日閲覧。
- ^ a b “北浜駅|駅構内図”. 京阪電気鉄道. 2022年9月20日閲覧。
- ^ 出典・駅置き沿線情報誌『K PRESS』2013年10月号、16頁「くらしのなかの京阪」
- ^ a b “Osaka Metro|北浜”. www.osakametro.co.jp. 大阪市高速電気軌道. 2022年9月20日閲覧。
- ^ オフィスJ.B、旭和則『都市鉄道完全ガイド 関西私鉄・地下鉄 2022-2023年版』双葉社、2022年8月31日、7頁。
利用状況の出典
- 大阪市高速電気軌道
- 大阪府統計年鑑
関連項目
外部リンク
|
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(淀屋橋 - 三条間:京阪本線、三条 - 出町柳間:鴨東線) | | 石清水八幡宮参道ケーブル | |
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*打消線は廃駅 |
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