ハイエア(朝: 하이에어、 英: Hi Air)は、大韓民国の航空会社である。金浦国際空港と蔚山空港を拠点とするコミューター航空会社だった。
来歴
2017年[1]12月22日設立。2018年12月に航空輸送事業免許を取得した。2019年5月23日と9月23日にATR 72-500を各1機受領し、12月12日から金浦-蔚山線の不定期便の運航を開始した。2020年1月1日に金浦-蔚山線を定期便化し、1月3日には金浦-麗水線の不定期便も開設。1月22日に金浦-麗水線を定期便化した。
2023年5月24日に務安-北九州間の国際チャーター便を開設した[1][2][3]。ハイエア初の国際線[1]で、北九州空港にとっても2018年以来の国際線だった。新型コロナウイルスの水際対策の緩和に伴い、九州北部を巡る韓国からの観光ツアー客に合わせた[3]もので、乗客は韓国からに限定された[1]。チャーター便は8月31日まで週5日、1日1往復、定員50名で運航され、第一便の北九州空港到着時には、北九州空港や北九州市の職員が乗客を歓迎した[2][3]。チャーター便は約2,800人が利用した[4]。
しかし、8月31日までに運航管理士6人のうち5人が会社を辞職[5]し、翌9月1日より全便運休に陥った。9月14日には会社更生手続を申請し、9月19日には破産手続にあたる企業回生手続を開始[4]、ホームページ上で運航停止と経営破綻を発表した[6]。10月31日、航空運送事業許可の効力が満了した[7]。経営破綻の時点で北九州空港への費用1,950万円の支払いが滞っており、北九州の運航助成金は未交付だった[4]。
保有機材
就航都市
脚注
- ^ a b c d e 北九州市港湾空港局空港企画部 (2023年5月22日). “韓国・航空会社ハイエア社 初の国際線就航地を北九州空港に! 韓国・務安空港⇔北九州空港 チャーター便の開設について”. 北九州市港湾空港局. 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b NHK北九州放送局 (2023年5月24日). “北九州空港と韓国のムアンを結ぶチャーター便が運航開始|NHK 北九州のニュース”. 日本放送協会. https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20230524/5020013425.html 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b c RKB毎日放送 (2023年5月24日). ““水際対策の緩和”で韓国南西部のムアン~北九州空港にチャーター便が就航”. TBS NEWS DIG. https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/502605?display=1 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b c 北九州市議会だより編集委員会 (2024年2月15日). “北九州市議会だよりNo.244”. 北九州市議会. 2024年4月9日閲覧。
- ^ “社員の退職により突然運航を中断してしまった韓国の航空会社…一体なぜ?”. 江南タイムス (2023年11月23日). 2023年11月23日閲覧。
- ^ “北九州空港へのチャーター便運航 韓国「ハイエア」経営破綻 武内市長が誘致、市議会委で報告 /福岡”. 毎日新聞. (2023年12月8日). https://mainichi.jp/articles/20231208/ddl/k40/020/243000c 2024年4月9日閲覧。
- ^ “蔚山空港拠点のハイエア、31日で効力停止…地方空港の利用客急減=韓国”. 中央日報 (2023年10月31日). 2023年11月23日閲覧。