国道53号(こくどう53ごう)は、岡山県岡山市北区から鳥取県鳥取市に至る一般国道である。
概要
中国地方の瀬戸内海側地域である山陽と、日本海側地域である山陰を結ぶ陰陽連絡路線(陰陽連絡国道)の一つ。岡山・鳥取両県庁所在地間を結ぶ。
路線データ
一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
歴史
年表
- 国道179号は二級国道姫路倉吉線(兵庫県姫路市 - 鳥取県東伯郡羽合町(現: 湯梨浜町))に移行し、岡山県津山市では新旧179号が重複することになる。[7]
路線状況
岡山県では岡山市北区 - 津山市のうち、後述の岡山北バイパス以北はほとんどの区間で追い越し禁止、片側一車線の対面通行となっている。岡山市街から津山市街に至る大部分が地域高規格道路の計画路線として空港津山道路の一部に、候補路線として岡山空港道路の一部に指定されており、路線の高規格化が予定されている[9]。
鳥取県では通行料無料の鳥取自動車道(智頭IC - 鳥取IC)や鳥取環状道路(鳥取市)と並行し、これらの高規格道路の受け皿道路の役割を担う。
愛称
岡山県
- 柳川筋 (岡山市北区)
- 岡山市街の「大雲寺交差点」 - 「番町交差点」を結ぶ延長約 1.7 km の区間。1984年(昭和59年)度実施の岡山市第1回道路愛称募集において命名。[10]
- 国体筋 (岡山市北区)
- 岡山市街の「清心町交差点」 - 「学南町交差点」を結ぶ延長約 1.2 km の区間。2005年(平成17年)度実施の岡山市第3回道路愛称募集において命名。[10]
- 備前・美作五十三次ふれあい街道 (岡山市北区 - 勝田郡奈義町)
通称としてのバイパス
岡山県
- 岡山市北区の津島 - 御津中山を結ぶ延長約 10.5 km の区間[13] で、岡山空港道路および空港津山道路の一部。現在も国土交通省の事業名として用いられる。旧道は岡山市道301000197号伊島町二丁目吉宗線となる。
- 岡山市北区御津金川の延長 1.9 km の区間。1996年(平成8年)8月8日に開通[14]。旧道は岡山県道31号高梁御津線の一部および岡山市道413583020号御津金川20号線となる。
鳥取県
- 鳥取市の河原町福和田 - 円通寺を結ぶ延長 5.5 km の区間で、事業名は「河原道路」。2001年(平成13年)3月17日に全線開通[15][16]。旧道は鳥取県道32号郡家鹿野気高線の一部および鳥取県道298号袋河原八坂線となる。
別線としてのバイパス
岡山県
- 久米郡美咲町打穴中と津山市平福を結ぶ延長 5.4 kmの新道で、空港津山道路の一部。2002年(平成11年)度から事業化[13]。
- 津山市の皿 - 二宮を結ぶ延長 1.6 km の新道で、空港津山道路の一部。2003年(平成15年)2月23日全線開通[17]。
鳥取県
- 国道53号(国道373号重複)バイパスとして建設されたが、津ノ井バイパスの開通に伴い国道29号の道路区域に編入され[3][18][19]、案内標識や一般の道路地図では国道29号と表示されている。しかし、国道29号への編入時に国道53号と国道373号の道路区域からは除外されておらず[3]、3路線の重用区間となっている。その一方で旧国道29号の鳥取県庁前-秋里交差点間は国道53号に編入された。
重複区間
事前通行規制区間
岡山県
- 岡山市北区御津草生 - 岡山市北区御津鹿瀬(規制基準雨量 200 mm)[21]
道路施設
主な橋梁
岡山県
- 竣工:1984年3月、延長 :272m、幅員:11.5m、制限速度:60 km/h
- 竣工:1965年、延長 :134m、幅員:16m、制限速度:40 km/h
- 竣工:1970年8月、制限速度:50 km/h
- 制限速度:50 km/h
- 制限速度:50 km/h
- 勝田郡奈義町馬桑にある高低差 40 m の一回転ループを形成する橋。1971年(昭和46年)9月24日に[1]開通[8]。完成により本国道は全線開通となる[1][8]。
- 竣工:1971年9月、延長 :180.0m、幅員:12.0m、制限速度:40 km/h
鳥取県
- 竣工:1970年、延長 :265.0m、幅員:8.3m、制限速度:50 km/h
- 竣工:2001年1月、延長 :244.0m、幅員:12.8m、制限速度:60 km/h
- 竣工:2001年1月、延長 :326.0m、幅員:12.8m、制限速度:60 km/h
- 竣工:1996年2月、延長 :429.0m、幅員:12.2m、制限速度:60 km/h
トンネル
岡山県
- 竣工:1967年、延長 :330.0m、幅員:8.50m、制限速度:60 km/h
- 竣工:2012年10月、延長 :581.0m、制限速度:60 km/h
- 岡山市北区の建部町大田 - 建部町福渡を結ぶ延長 581.0 m のトンネル。「大田防災事業」として整備。2012年(平成24年)10月9日に開通。[22][23]
- 竣工:1968年、延長:614.0m、幅員:8.50m、制限速度:60 km/h
岡山県・鳥取県 (県境)
- 竣工:1969年、延長:843.0m、幅員:8.20m、制限速度:50 km/h
- 勝田郡奈義町馬桑 - 八頭郡智頭町奥本を結ぶ県境トンネル。1971年(昭和46年)9月24日に[1]開通[8]。完成により本国道は全線開通となる[1][8]。
鳥取県
- 竣工:1969年、延長:66.0m、幅員:9.40m、制限速度:50 km/h
- 竣工:1969年12月、延長:783.5 m、幅員:7.75 m、高さ:4.5 m、制限速度:50 km/h
- 八頭郡智頭町市瀬にある延長 783.5 m のトンネル。空間高不足によりISO規格海上コンテナ通行支障区間[24]。
- 竣工:1983年、延長:473.2m、幅員:9.50m、制限速度:50 km/h
道の駅
地理
通過する自治体
交差する道路
並行する高規格道路
岡山県
- 岡山空港道路および空港津山道路の並行区間は、本国道として整備されるため。
鳥取県
- E29 鳥取自動車道 (八頭郡智頭町 - 鳥取市)
- 鳥取環状道路 (鳥取市)
並行する鉄道
岡山県
鳥取県
並行する主な河川
岡山県
鳥取県
- 土師川 (八頭郡智頭町)
- 千代川 (八頭郡智頭町 - 鳥取市)
並行する旧街道
岡山県
鳥取県
主な峠
- 岡山県
- 辛香峠 (岡山市北区)
- 黒尾峠 (勝田郡奈義町 - 鳥取県八頭郡智頭町)
ギャラリー
脚注
注釈
出典
参考文献
- 道路地図 各種
- 行政資料(詳細は脚注に記述することとする。)
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
国道53号に関連するカテゴリがあります。
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通過市町村 |
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交差点 |
大雲寺 - 番町 - 清心町 - 岡大入口 - 高尾 - 一方 - 新河辺 - 高野 - 智頭宿 - 用瀬橋 - 鷹狩駅 - 吉成 - 秋里
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愛称 | |
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バイパス |
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旧道 | |
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道の駅 | |
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主な橋梁 |
鹿瀬 - 今津屋 - 新兼田 - 加茂川 - 新桜 - 馬桑ループ - 那岐大橋 - 新片山 - 袋河原 - 新円通寺
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トンネル |
辛香 - 建部 - 奈義 - 黒尾 - 智頭 - 高福
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主な峠 | |
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高規格道路 | |
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鉄道 | |
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主な河川 | |
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旧街道 | |
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1 - 100 (1 - 57号は旧一級国道。59 - 100号は欠番) |
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101 - 200 (旧二級国道、109 - 111号は廃止・欠番) |
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201 - 300 (201 - 271号は旧二級国道、214 - 216号は廃止・欠番) |
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