ミッツ・マングローブ(Mitz Mangrove, 1975年4月10日 - )は、日本のドラァグクイーン、タレント、ナレーター。本名、徳光 修平(とくみつ しゅうへい)。ユークリッド・エージェンシー所属。血液型B型。
来歴
生い立ち
神奈川県横浜市緑区生まれ。ロンドンで小中学校に通い帰国。慶應義塾高等学校、[1]慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、英国ウエストミンスター大学コマーシャル・ミュージック学科へ留学、2年で中退。このような経歴から、英語が堪能である。
活動歴
新丸の内ビルディングにある女性限定バー「来夢来人」(らいむらいと)のママとして勤務している。なお「来夢来人」の経営者ではなく、本人曰く「アルバイトみたいなもの」である。また、女装関連のイベントを企画・開催している。
マツコ・デラックスとはデビュー前に2人で全国に営業へ行っていた。大晦日には女装家のNHK紅白歌合戦のトリをマツコと行っていた。
舞台の演出、オムニバスCDの監修など、幅広く活動している。
2011年3月23日、シングル「若いってすばらしい」で日本コロムビアより歌手デビュー。
2011年10月5日、Mitz Mangrazie(ミッツ・マングラッチェ)という別名義で、日本・イタリアデビューを飾る。
また、Mitz Mangrazieデビュー曲となる「彼とお月様〜Notte di Luna〜」は、「イタリアーノへの“grazie(感謝)”を込めて・・・」という意味合いで、ルーツの地となるイタリアでの配信リリースに至っている。
2005年には、同じく女装家のギャランティーク和恵、メイリー・ムーの3人で、女装歌謡ユニットである星屑スキャットを結成。2012年2月1日には、ギャルのカバー曲である「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアより配信デビュー。6月27日にはCDデビューも果たした。
人物
父は英国伊勢丹社長や伊勢丹の新宿本店店次長を務めた徳光次郎[2]。伯父(父の兄)はアナウンサーの徳光和夫。祖父は元映画監督で後に日本テレビ社員となった徳光寿雄。タレントの徳光正行とは従兄弟にあたる。
5歳の時に自分が同性愛者であることに気付く。伯父の和夫もなんとなくそれに気付いており、後に「この道を極めるだろうという感じがした」と語っている。
「ミッツ・マングローブ」という名は、自ら命名したものである。「ミッツ」については、和夫が「徳さん」と呼ばれるのをアレンジし、「自分は分家だから『徳光』の『ミツ』を使った」とのこと。「マングローブ」については、大げさで洋風な名前をつけようと、響きと字面だけで付けたが、本人はマングローブがどんなものか知らなかったという[3]。和夫とはバラエティ番組『徳光&ピン子&ミッツのもしも突然芸能人が家族になったらどうなる?』(テレビ東京)で司会として共演している。
『女装家』という言葉を作った人物。理由はいわゆるニューハーフのように美容整形手術(豊胸、性転換など)を行わず、女性の格好をして生計を立てていることから「ちょっと上から目線でつけた」とのこと。
女装に対して「不条理な状態」と考えており「おっさんが女装して『綺麗でしょ?』なんて聞くのは逆ギレもいいとこ。居直り強盗と同じ。」「女みたいって言われるより『ブス!』って言われる方が反骨精神でテンションがあがる」「女装家は女性に見えたら終わり。だから私は身長が高いことに感謝している。」と語っている。ただし、時間やお金をかなりかけての大掛かりなショーでの女装では「綺麗」と言われることは嬉しいという。どちらかと言えば、おかまやニューハーフよりもドラァグクイーンの考え方に近い心構えを持っている。
女装の師匠は木梨憲武(とんねるず)であると、かつて出演したバラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ)[4]の「新・食わず嫌い王決定戦」のコーナーで語った。
親友のマツコは、古くからの友人で全国のショーパブに2人で回っていたため、仕草(会話する時に右手をヒラヒラと動かし、話を聞く時は必ず両手を揃えていたり、鼻の下を手で抑えるなど)や言葉遣いが若干似ている。マツコはミッツと友人になったことで徳光家と関わりを持つようになり、「事務所には入った方がいい」との和夫の勧めでナチュラルエイトに所属した。また、作家でエッセイストの中村うさぎや株式トレーダーの若林史江とも友人である。また、父母や伯父と長く親交のあった司会者の芳村真理(父が勤務していた新宿・イギリス伊勢丹の常連客であった)とは子供の頃から家族ぐるみでの付き合いがあり、芳村がかつて司会を務めていた音楽番組『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ)が放送999回を記念して全編ロンドンで生中継された際(1988年2月3日放送)、家族と芳村との密なパイプを使って同放送の様子を極秘で見学した経験を持っている[要出典]。
従兄の正行の結婚式に出席した際、親族であるにもかかわらずマツコと同じ友人向けのテーブルに座らされたことを明かしている[5]。
20年間クラシックピアノを習っていたため、ピアノ演奏ができる[6]。
V6ファンであることを公言しており、自身のラジオ番組でもV6の曲をよく流す。中森明菜の熱狂的ファンでもある。
好角家でもあり、石浦将勝の筋肉美にほれ込んでいる様子などをブログにつづっている[7]。一方で「髙安は秋元才加と結婚すればいい」というファンの願望に対しては「どこかふたりに対して、非常に稚拙で乱暴な括り方をしているのではないかと」と批判している[8]。
2016年に自身が学習障害であることを告白している。症状は「活字の暗記が出来ない」というものであり、小さい時から気付いていたため、「絵と音では暗記出来る」ということで、勉強する上ではさほど問題はなく、むしろ成績は常に上位だったというが、音読や活字で暗記した時には頭に浮かぶが、言葉にするとゆっくり話すようになってしまう。しかし、本人はあまり気にしていない。
2020年11月15日放送のバラエティ番組『行列のできる相談所』(日本テレビ)にて、ミッツは今まで誰にも言ったことのない秘密として、子どもの頃に鉄道模型や時刻表を眺めるのが大好きな“鉄道少年”だったことを明かした。しかし、15歳の頃にミッツは「オネエが鉄道好きなんて似合わないわ」と思い、大好きだった鉄道を封印してこれまで一切語らなかった。しかし30年が経ったある日、ある番組の打ち合わせの際にディレクターから「子どもの頃好きだった鉄道模型、また集めてるんですよ」という話を聞いて昔を思い出したミッツは、封印していた鉄道模型と再会し、さらに20年ぶりに電車に乗り、車内アナウンスや車窓から見える風景に「電車が好きな気持ちはあの頃と変わらない」と涙をこぼしたことを明かした。
女装家
ミッツはテレビ番組に出演を開始した頃、女装家の肩書を称していた。この肩書はミッツが情報バラエティ番組『サンデージャポン』(TBSテレビ)に出演する際に称した肩書であり、番組側から「ドラァグクイーン」が分かりづらいためとして考案したものである。ミッツ自身はこの肩書を一種の皮肉を込めて名付けたとしていたが、その後マツコ・デラックスなど他の女装を行っている人物も「女装家」という肩書で呼ばれるようになり、一種のジャンルとされるようになった[9]。
発言
2016年、リオデジャネイロオリンピックで吉田沙保里が4連覇を逃した際のインタビューに対して、「涙がひとつぶも出なかった。かえってしらけちゃって」と出演のテレビ番組で発言して、ネット上で批判を浴びた[10]。その後、自身のブログ内で「言葉足らずだった」と弁明した。
2017年6月の週刊誌[信頼性要検証]によると、同性カップルを結婚に準じる関係と公的に認める全国初の「パートナーシップ証明書」の交付が認められる渋谷区ではなく新宿区に住んでいる。これは「以前、渋谷区で『同性パートナーシップ条例』ができた時、人から『良かったね!渋谷区に住めば幸せになれるじゃん!』と言われ、なかなか複雑な気持ちになった経験があります。表層的な『言葉狩り』ばかりに躍起になっている感のある昨今ですが、むしろ悪気のない無邪気さの裏に潜在する無自覚な差別意識の方が、よっぽど怖いし性質が悪い。だったら自分から率先して「オカマと言ったら切れ痔!」とか「トイレは多目的用を使います!」と言ってしまえば、そのようなものも回避できる」という考えによる[7]。
出演
太字は現在オンエア中のレギュラー・準レギュラー番組
ラジオ番組
テレビ番組
- 現在出演中のレギュラー
- 不定期出演
- 主な過去の番組
テレビドラマ
舞台
- ミュージカル『DNA-SHARAKU』(2016年1月、新国立劇場中劇場) - 佐山小鳥 役
- サンリオピューロランド『不思議の国のハローキティ』(2013年4月20日 - 2018年1月31日) - ジョーカー/黒バラ 役(声の出演)
映画
インターネットテレビ
- 安室奈美恵ファッション総選挙 FASHION MOVIE BEST 50(2018年9月9日、AbemaTV)[20]
インターネットラジオ
- TOKYO AFTER6(Suono Dolce) - インターネットラジオ「Suono Dolce」丸の内のカギを握る!キーパーソンとして四半期に一度程度ゲスト出演。
- 2010年10月1日より、毎週水曜日、増田みのりのTOKYO AFTER6内新コーナー「ミッツ・マングローブの来夢来人へいらっしゃ〜い」にレギュラー出演。
- オールナイトニッポンモバイル(2010年8月25日 - 、ニッポン放送、「ミッツ・マングローブのオールナイトニッポンモバイル」と着ボイスを配信)
番組ナレーション
CM
活動
バーのママ
- 来夢来人 - 女性専用バーのママ、新丸の内ビルディング7階。毎週水曜日、金曜日に出勤(2011年5月現在)。
タレント活動(キャンペーン・PR・その他)
- 2010年
- 2011年
- 1月26日 - 『特別展 ダ・ヴィンチ 〜モナ・リザ 25の秘密〜』を開催中の「日比谷ダ・ヴィンチミュージアム」にて、一日名誉館長に就任。
- 2月13日 - 都内で行われたモデル吉川ひなののプライベート本『Love』(宝島社)の発売記念イベントにゲスト出演。
- 3月4日 - カフェネスカフェ原宿にて行われた土岐麻子がMCを務めるラジオ番組「TOKI CHIC RADIO」の公開放送『「TOKI CHIC RADIO」スペシャルイベント〜土岐麻子の1日遅れのひなまつり』にゲスト出演。
- 4月4日 - タワーレコード新宿店7Fイベントスペースにて、デビューシングル「若いってすばらしい」発売記念ミニライブ&握手会を開催。
ショー/イベント
プロデュース・オーガナイズ
出演
- Special Guest DJ - SMOKE@ArcH(2010年3月29日)
- DRAG QUEEN - do with cafe 5th anniversary@do with cafe(2010年5月3日)
- Special Guest - Campy!飲み会Vol.7@新宿ロフトプラスワン(2010年6月26日)
- DRAG QUEEN - KYLIE -Kylie Minogue Night-@ArcH(2010年7月23日)
- DRAG QUEEN - ArcH 4th & ALAMAS CAFE 2nd Anniversary Party 〜A&A AIR LINE〜@ArcH(2010年7月24日)
- 友情出演〈星屑スキャット〉 - ギャランティーク和恵リサイタル2010 「歌謡グランドショー」@日本橋劇場(2010年9月17日)
- SHOW GIRL - 新宿ムーランルージュ〜ファイナル〜feat.ミッツ・マングローブ@PINK BIG PIG(2010年12月27日)
- 紅組司会/大トリ - 第9回 女装紅白歌合戦 〜女装でつなごう〜@ArcH(2010年12月31日)/演目:もう一度ふたりで歌いたい(和田アキ子)
- DRAG QUEEN - KYLIE -Kylie Minogue Night-@ArcH(2011年4月23日)
- DRAG QUEEN - do with cafe 5th anniversary@do with cafe(2011年5月4日)
- DRAG QUEEN - PRAY -新宿二丁目から「祈り」を-@ArcH(2011年5月5日)
- J-POP QUEEN - J-POP SUMMIT 2016 @アメリカ合衆国サンフランシスコ(2016年7月24日)
楽曲提供
ディスコグラフィ
アルバム
オムニバス
シングル
配信シングル※着うた(R)
配信シングル※着うたフル(R)・PC
- Mitz Mangrazie(ミッツ・マングラッチェ)彼とお月様〜Notte di Luna〜(2011年10月12日、DefSTAR RECORDS)
配信シングル※着うた(R)
- Mitz Mangrazie(ミッツ・マングラッチェ)彼とお月様〜Notte di Luna〜(TOKYO STYLE REMIX)(2011年10月12日、DefSTAR RECORDS)
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
|
---|
現在の出演番組 |
|
---|
過去の出演番組 |
|
---|
ディスコグラフィ | |
---|
楽曲提供 | |
---|
関連項目 | |
---|
関連人物 | |
---|
|
---|
MC | |
---|
パネリスト | |
---|
曜日企画 | |
---|
ナレーター | |
---|
ニュースコーナー担当 | |
---|
過去の出演者 | |
---|
関連項目 | |
---|
前身番組など | |
---|
パネリストのうち一部は曜日企画を兼務。(女性芸人) はいずれも不定期出演。 曜日は太字で表記。パネリスト、曜日企画などの担当は、担当出演者の前もしくは後ろに表記。 水曜日は曜日企画が二つあり、隔週交代で放送されている為に曜日企画担当者としては共演していない。ハライチの担当企画は (水曜日A)。ヨネスケの担当企画は (水曜日B) と表記する。 神田沙也加とヨンアは、隔週交代で出演。 |
|
---|
現在放送の番組 |
|
---|
過去の単発番組 | |
---|
過去の出演番組 | |
---|
テレビドラマ | |
---|
イベント司会 | |
---|
同期入社 | |
---|
関連項目 | |
---|
家族・親族 | |
---|
関連人物 |
日本テレビの関係者 | |
---|
日本テレビ以外 のアナウンサー | |
---|
番組共演者 | |
---|
その他 | |
---|
|
---|
カテゴリ |